JOURNAL

技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること

技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること

私たちPROJECT SOLITが大切にしているサスティナビリティの視点のひとつ、「技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること」についてご紹介します。   関連記事:SOLITの5つのサステナビリティ 技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること 縫製工場では、後継者を育てる環境も少なくなり、技術の継承ができなくなっていることが喫緊の課題となっています。 これまでの大量生産の方法は、効率を重視し、衣服の同じ部分を縫製し続けるライン生産方式が多くなっていたため、一人で一着全ての縫製を行う「丸縫い」をすることが少なくなっていました。一つの工程しか縫製方法を勉強できなかった方々は、一着丸々縫うことが出来ないため、本人のスキルアップやキャリアアップにも手が届きにくいという課題も生まれています。さらには「丸縫い」の技術を知る人が減っていくことで、技術が途絶えてしまうことも懸念されています。 PROJECT SOLITが作る「SOLIT!」のカスタマイズ可能な服は、「丸縫い」で縫製されるため、プロダクトを縫製することによって「丸縫い」の縫製をする機会が増えます。一人で縫いあげる「丸縫い」の仕事が安定的にあると、技術を持った人を雇用し続けることができ、さらには後継者の育成や、技術者のキャリアアップにも繋がっていくと考えています。

技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること

私たちPROJECT SOLITが大切にしているサスティナビリティの視点のひとつ、「技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること」についてご紹介します。   関連記事:SOLITの5つのサステナビリティ 技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること 縫製工場では、後継者を育てる環境も少なくなり、技術の継承ができなくなっていることが喫緊の課題となっています。 これまでの大量生産の方法は、効率を重視し、衣服の同じ部分を縫製し続けるライン生産方式が多くなっていたため、一人で一着全ての縫製を行う「丸縫い」をすることが少なくなっていました。一つの工程しか縫製方法を勉強できなかった方々は、一着丸々縫うことが出来ないため、本人のスキルアップやキャリアアップにも手が届きにくいという課題も生まれています。さらには「丸縫い」の技術を知る人が減っていくことで、技術が途絶えてしまうことも懸念されています。 PROJECT SOLITが作る「SOLIT!」のカスタマイズ可能な服は、「丸縫い」で縫製されるため、プロダクトを縫製することによって「丸縫い」の縫製をする機会が増えます。一人で縫いあげる「丸縫い」の仕事が安定的にあると、技術を持った人を雇用し続けることができ、さらには後継者の育成や、技術者のキャリアアップにも繋がっていくと考えています。

SOLITの5つのサステナビリティ

SOLITの5つのサステナビリティ

SOLITでは、指針として「5つのサステナビリティ」を掲げ、関わるすべての取り組みにおいてこれらの視点を大切にプロジェクトを進めることを決めています。 5つのサステナビリティ NO MORE WASTE / 不必要なものを生み出さない 必要とされた分だけ受注生産・小ロット生産をすることによって生産ロスを生みません。商品を購入して持ち帰れば捨ててしまうだけの下げ札や、着用に必要のないタグなどをそもそもつけていません。 関連記事:生み出し方と生み出す責任 LONG-LIFE PRODUCT / 商品寿命の長期化 一着一着、耐久性のある素材を活用することで、より長く使っていただけます。 セミオーダーで身体に合うものを選んでいただくので、購入したけれど合わなかったから廃棄する...ということを極力少なくしています。 汚れや摩耗などの際はいつでも相談をお受けし、リペア・リメイクのサポートをさせていただきます。 PROJECT AWAKE RECYCLING・REPURPOSING / リサイクルと再価値化 リサイクル段ボールでの配送をし、梱包に不必要なバージン素材や石油由来の素材を使いません。 輸送効率を高めるため、余分な空間を作らずぴったりサイズの箱または袋で配送をします。 商品の保護には、工場において未使用なのにもかかわらず廃棄となってしまう予定だった「残布」を再活用しています。 着続けていただいてもなお、それでも着なくなった服は回収し研究のために活用します。また、その上で使い果たした服はリサイクルパートナーと連携してリサイクル・循環にまわし、リサイクルや循環においてもできる限りエネルギーを使わない工夫をします。 関連記事:人と環境と共にあるための紙と印刷戦略 HUMAN RIGHTS / 人権保護...

SOLITの5つのサステナビリティ

SOLITでは、指針として「5つのサステナビリティ」を掲げ、関わるすべての取り組みにおいてこれらの視点を大切にプロジェクトを進めることを決めています。 5つのサステナビリティ NO MORE WASTE / 不必要なものを生み出さない 必要とされた分だけ受注生産・小ロット生産をすることによって生産ロスを生みません。商品を購入して持ち帰れば捨ててしまうだけの下げ札や、着用に必要のないタグなどをそもそもつけていません。 関連記事:生み出し方と生み出す責任 LONG-LIFE PRODUCT / 商品寿命の長期化 一着一着、耐久性のある素材を活用することで、より長く使っていただけます。 セミオーダーで身体に合うものを選んでいただくので、購入したけれど合わなかったから廃棄する...ということを極力少なくしています。 汚れや摩耗などの際はいつでも相談をお受けし、リペア・リメイクのサポートをさせていただきます。 PROJECT AWAKE RECYCLING・REPURPOSING / リサイクルと再価値化 リサイクル段ボールでの配送をし、梱包に不必要なバージン素材や石油由来の素材を使いません。 輸送効率を高めるため、余分な空間を作らずぴったりサイズの箱または袋で配送をします。 商品の保護には、工場において未使用なのにもかかわらず廃棄となってしまう予定だった「残布」を再活用しています。 着続けていただいてもなお、それでも着なくなった服は回収し研究のために活用します。また、その上で使い果たした服はリサイクルパートナーと連携してリサイクル・循環にまわし、リサイクルや循環においてもできる限りエネルギーを使わない工夫をします。 関連記事:人と環境と共にあるための紙と印刷戦略 HUMAN RIGHTS / 人権保護...

バンクーバーファッションウィークにて初のコレクション、14点発表

バンクーバーファッションウィークにて初のコレクション、14点発表

私たち「SOLIT!」は、北米最大級のファッションイベント、バンクーバーファッションウィーク(以下、VFW)にて、日本時間 2024年4月24日(水)10時40分に14ルックの初コレクションを発表しました。 なお、発表されたコレクションの一部は、4月26日(金)よりSOLIT!公式オンラインショップにて公開、5月17日(金)から5月26日(日)の期間でご購入いただけます。 コンセプトはIT’S SOLIT!-Duh! 私たちの初コレクションでは、特別なものを表現したいのではなく、多様な存在と、自分らしく表現することがあたりまえのことなのだと伝えるため「とても素敵-あたりまえでしょ」(IT’S SOLIT!-Duh!)というコンセプトを立てました。 今回、時代をつくるコレクションの舞台だからこそ、私たちが求める多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会のあり方とファッションの姿を伝えることが必要だと考え、SOLITはDE&Iを考慮しながら作り上げたチームとアイテムと共に、世界の舞台でコレクションを発表しました。 ランウェイ動画、公開 私たちのショーはVancouver Fashion WeekのYoutubeに3:58くらいから開始されます。是非ご覧ください!   詳しくは特設ページへ 私たちの挑戦についての詳しい情報は、「RUNWAY」ページをご覧ください!   RUNWAY      

バンクーバーファッションウィークにて初のコレクション、14点発表

私たち「SOLIT!」は、北米最大級のファッションイベント、バンクーバーファッションウィーク(以下、VFW)にて、日本時間 2024年4月24日(水)10時40分に14ルックの初コレクションを発表しました。 なお、発表されたコレクションの一部は、4月26日(金)よりSOLIT!公式オンラインショップにて公開、5月17日(金)から5月26日(日)の期間でご購入いただけます。 コンセプトはIT’S SOLIT!-Duh! 私たちの初コレクションでは、特別なものを表現したいのではなく、多様な存在と、自分らしく表現することがあたりまえのことなのだと伝えるため「とても素敵-あたりまえでしょ」(IT’S SOLIT!-Duh!)というコンセプトを立てました。 今回、時代をつくるコレクションの舞台だからこそ、私たちが求める多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会のあり方とファッションの姿を伝えることが必要だと考え、SOLITはDE&Iを考慮しながら作り上げたチームとアイテムと共に、世界の舞台でコレクションを発表しました。 ランウェイ動画、公開 私たちのショーはVancouver Fashion WeekのYoutubeに3:58くらいから開始されます。是非ご覧ください!   詳しくは特設ページへ 私たちの挑戦についての詳しい情報は、「RUNWAY」ページをご覧ください!   RUNWAY      

5月17日(金)〜19日(日)開催!SHOWROOM - 展示・試着販売・受注会-

Friday 17 - Sunday 19 May!SHOWROOM - exhibition...

Event information is being updated as needed(Updated:2024/03/14 10:30) This year, the VFW concept is "diversity". Because this is the stage for a collection that creates an era, we will use...

Friday 17 - Sunday 19 May!SHOWROOM - exhibition...

Event information is being updated as needed(Updated:2024/03/14 10:30) This year, the VFW concept is "diversity". Because this is the stage for a collection that creates an era, we will use...

5月14日(火)〜16日(木)開催!Fashion Values Society -DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間@渋谷ヒカリエ Creative Space 8/

Tuesday 14 - Thursday 16 May!Fashion Values Soc...

On Tuesday 23 April 2024, SOLIT! will be on the runway at Vancouver Fashion Week (VFW) in Vancouver (Canada), a city of great cultural diversity. More information about our VFW...

Tuesday 14 - Thursday 16 May!Fashion Values Soc...

On Tuesday 23 April 2024, SOLIT! will be on the runway at Vancouver Fashion Week (VFW) in Vancouver (Canada), a city of great cultural diversity. More information about our VFW...

異なる特性を持つ人たちとの共生、その実現にむけて/INTERVIEW

異なる特性を持つ人たちとの共生、その実現にむけて/INTERVIEW

SOLITが多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会実現に向けて、第一弾として取り組む「ファッション」。1人1人の自己表現だけでなく、多くの人や企業が共に立ち上がることによって、従来の「美」の固定化からの脱却や、お互いを認め合う社会づくりに繋がっていくと信じています。その集大成ともなるバンクーバーファッションコレクションに出場にむけ、現在多くの企業が共に立ち上がってくださっています。 このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。今回は、富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループの田中沙紀子さんへのインタビューです。   今回のインタビューを受けてくれた方: 富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループ 田中沙紀子さん きこえる・きこえないに関わらず表現できるよう、振動と光によって音の特徴をからだで感じる「Ontenna(オンテナ)」をスタッフ全員分お貸し出しいただきました。  SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら   SOLITのバンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 バンクーバーファッションウィークに出場することになったSOLITのモデル、水口ミライさんが「ぜひバンクーバーファッションウィークでOntennaを使いたい」と言ってくださったことで、SOLITよりお問い合わせをいただいきました。  現在のファッション業界におけるステレオタイプや枠組みの狭さから抜け出し、多様性を示していこうという姿勢を、ぜひ応援したいと思いました。 (画像提供:富士通株式会社) 音をからだで感じるユーザーインターフェース Ontennaは、音の大きさを振動と光の強さに変換して伝える、クリップ型デバイスです。 SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 人々は多様なのに、それが受け入れられていないのが今の社会だと思います。私たちも、SOLITも、そこを変えていこうと取り組んでいる仲間だと言えるのではないでしょうか。 SOLITが実際に多様な人と一緒に挑戦しているところに、私は勇気をもらっています。世間では、女性に関するテーマなのに男性だけで議論をしている、といったことが未だにあります。そういった過ちに陥らないようにしなければと思う一方で、実際にやり方を変えようとすると、さまざまな壁があるのも事実です。そんな言い訳でやり過ごさないように、SOLITを応援しながら、私たちの活動も進めていきたいと思っています。 富士通株式会社では、どのような社会の実現を目指していますか。 富士通は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」ことを目指しています。私たちのチームは、その中でも特に、インクルーシブな社会の実現を目指しています。 現在、より良い社会の実現に向けて、取り組んでることや注力していることを教えてください。 私たちのチームは現在、主にろう・難聴者と聴者をつなぐ機会をつくっています。バンクーバーファッションウィークに向けて貸し出しているOntennaは、音の大きさを光と振動の強さに変換する装置です。このOntennaについて、「耳がきこえない人たちのためのものですか?」と聞かれることがあります。 きこえない人に使ってもらっても、きこえる人と同じように音を体験できるわけでは、決してありません。私たちとしては、Ontennaはろう・難聴者と聴者が、一緒に何かを楽しむ場をつくるためのきっかけにしてもらいたいと考えています。 一緒の場を共有することで、自分とは異なる特性を持つ人と話してみたり、文化や感じ方の違いに触れてみたりできるはずです。このような経験、体験を通じて、自らの生活や仕事においても、異なる特性を持つ人たちとの共生を考え、その実現にむけて活動する人を増やしていきたいと考えています。...

異なる特性を持つ人たちとの共生、その実現にむけて/INTERVIEW

SOLITが多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会実現に向けて、第一弾として取り組む「ファッション」。1人1人の自己表現だけでなく、多くの人や企業が共に立ち上がることによって、従来の「美」の固定化からの脱却や、お互いを認め合う社会づくりに繋がっていくと信じています。その集大成ともなるバンクーバーファッションコレクションに出場にむけ、現在多くの企業が共に立ち上がってくださっています。 このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。今回は、富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループの田中沙紀子さんへのインタビューです。   今回のインタビューを受けてくれた方: 富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループ 田中沙紀子さん きこえる・きこえないに関わらず表現できるよう、振動と光によって音の特徴をからだで感じる「Ontenna(オンテナ)」をスタッフ全員分お貸し出しいただきました。  SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら   SOLITのバンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 バンクーバーファッションウィークに出場することになったSOLITのモデル、水口ミライさんが「ぜひバンクーバーファッションウィークでOntennaを使いたい」と言ってくださったことで、SOLITよりお問い合わせをいただいきました。  現在のファッション業界におけるステレオタイプや枠組みの狭さから抜け出し、多様性を示していこうという姿勢を、ぜひ応援したいと思いました。 (画像提供:富士通株式会社) 音をからだで感じるユーザーインターフェース Ontennaは、音の大きさを振動と光の強さに変換して伝える、クリップ型デバイスです。 SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 人々は多様なのに、それが受け入れられていないのが今の社会だと思います。私たちも、SOLITも、そこを変えていこうと取り組んでいる仲間だと言えるのではないでしょうか。 SOLITが実際に多様な人と一緒に挑戦しているところに、私は勇気をもらっています。世間では、女性に関するテーマなのに男性だけで議論をしている、といったことが未だにあります。そういった過ちに陥らないようにしなければと思う一方で、実際にやり方を変えようとすると、さまざまな壁があるのも事実です。そんな言い訳でやり過ごさないように、SOLITを応援しながら、私たちの活動も進めていきたいと思っています。 富士通株式会社では、どのような社会の実現を目指していますか。 富士通は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」ことを目指しています。私たちのチームは、その中でも特に、インクルーシブな社会の実現を目指しています。 現在、より良い社会の実現に向けて、取り組んでることや注力していることを教えてください。 私たちのチームは現在、主にろう・難聴者と聴者をつなぐ機会をつくっています。バンクーバーファッションウィークに向けて貸し出しているOntennaは、音の大きさを光と振動の強さに変換する装置です。このOntennaについて、「耳がきこえない人たちのためのものですか?」と聞かれることがあります。 きこえない人に使ってもらっても、きこえる人と同じように音を体験できるわけでは、決してありません。私たちとしては、Ontennaはろう・難聴者と聴者が、一緒に何かを楽しむ場をつくるためのきっかけにしてもらいたいと考えています。 一緒の場を共有することで、自分とは異なる特性を持つ人と話してみたり、文化や感じ方の違いに触れてみたりできるはずです。このような経験、体験を通じて、自らの生活や仕事においても、異なる特性を持つ人たちとの共生を考え、その実現にむけて活動する人を増やしていきたいと考えています。...