JOURNAL

デジタルホールディングス ESG/SDGsと事業を考える

デジタルホールディングス ESG/SDGsと事業を考える

2022年10月28日、株式会社デジタルホールディングスのグループCFOとして、ファイナンス、IR、ITを管掌されている加藤毅之さんとともに、SOLIT代表の田中が社員の皆さん向けにESGセミナーを開催しました。 「新しい価値創造」に挑む事業に寄り添うCFOとして、ホールディングスの企業価値向上を目指す。  加藤さんご自身も、海外旅行先で格差を目の当たりにしたことをきっかけに、ベトナムでの小学校支援をはじめ、CFOに就任する前に所属していたデジタル広告関連事業子会社の自社プロダクトにNPOへの寄付ボタンを設置(現在は子会社清算により事業撤退)した経験があり、最近は、コロナ禍でリモートワークになったこときっかけに空いた時間を活用しながら個人としての寄付活動等を加速されているそう。 そんな加藤さんが「ESG」と出会ったのは、2020年。投資家の方々との対話の中でESGの重要性への理解を深め、調査と学びをはじめ、次の年にはグループの注力すべき課題として「マテリアリティ」を発表、次いで推進していくための委員会や分科会を立ち上げるなど、学びと実践を繰り返されています。 本JOURNALはセミナーの一部をまとめています。ぜひご覧ください!   なかなか自分ごと化して考えるのが難しい社会課題 デジタルホールディングスグループでは、「事業や自分がやっている業務と社会課題の紐付けができない、難しい」という声が多く存在すると加藤さんはいう。 その状況に対し、SOLITの田中は特に日本で暮らし日本を中心としたビジネスを行う人はより一層、「自分と社会」をつなぎ合わせて理解することが難しいのではと考えている。 それは、島国の日本では気づきにくいことも、地続きに他国と繋がり、他国で起きている課題が自国に身近に影響する国々で暮らし働く人にとっては「世界で起きていること」と「自分の身の回りで起きていること」の距離がとても近く、「自分と社会」をつなぎ合わせて考えることは少なくなく、そこから得られる気づきもある。難民や移民、戦争、気候変動と言ったことに関してもそうだと言う。 本来であれば、顕在化されていないだけで日本にも多様な人が暮らし、多様な課題が存在しているものの、「見て見ぬ振りをしたままでも生きていける」という状態が、日本企業で長年働く人にとっての権利と化してしまっているのだという。   大きな影響力を持つ大企業の責任は大いにある 加藤さんと田中、ともに「一人の人、一社だけでは社会は変わらないが、できることは大いにある」と捉えている。  特に、加藤さんは環境汚染や児童労働の問題は、より大きな影響力を持っている大企業が変わらないと変わらない部分もあると捉え、デジタルホールディングスが「新しい価値創造を通じて産業変革を起こし、社会課題を解決する。」というパーパスを定めているからこそ、さらに注力していきたいと語る。 (加藤さんがオンラインではなされている瞬間) 特に、デジタルホールディングスの注力するデジタルシフトを中核とする「デジタル」の領域と、その中の「人材」にフォーカスし、常に新規事業のアイデアを考え、それらをどのように営利企業・上場企業としてバランスを取りながらも実現するのか、笑顔の中にも苦労がみえる。 色々な投資家からの要求に応えていくこととSDGs的な要素は両立できるか SOLITは、株主第一主義からの脱却とともに、株主をチームの一員と捉え、短期的なメリットのためでなく長期視点で出資をしてもらう「やさしい株式」を発行し、SOLITらしい資本政策を行った。 オールインクルーシブな世界観における資本、”やさしい株式”のあり方 もちろん、従来の「投資」にもとめる短期間で大きなリターンを期待するものとは真逆と言っても過言ではない中、それでも共感し理解してくれる株主がいたのは、感謝してもしきれないという。 しかし、SOLITと異なり、デジタルホールディングスは、上場を果たし、それゆえに株主に対する責任と、「株主を選べない」という状況下にあるため、全く同じことはできない。その中で、上場企業だからこそできる社会課題解決の方法があるのではないかと、答えのない問いに対しても加藤さんは目を輝かせながら話す。 本業で売り上げた利益を寄付するだけにとどまるのではなく、デジタル・人材(グループアセット)という強みを活かし、いかにして本業で本質的な社会課題を解決し続けるのか、そしてそれをいわゆる社会貢献として終わらせず、「人や地球環境をより良くすることに注力するから売り上げにもつながる」という、利益と社会貢献というものを二律背反ではなく両立で回していきたい。 (多様な働き方をされている社員のみなさんに仙台へ会いに行った時の写真)   では、そんな事業をつくってしまおう このセミナーの中で、約90名の方がオンラインのzoomに参加している際に一番「チャット」がもりあがったのがこの最後のパートだった。そして加藤さんがとてもワクワクと話すその姿に共感し、チャットにアイデアや意見が溢れた。  加藤さんは、目を輝かせてこのように語る。 私が営業に携わっていた時、社会貢献実感がすごく強かった。ネット広告黎明期で、資金や人的リソースがない中小企業やスタートアップが、により新しい産業を創り成長していく姿を見て、めちゃくちゃやりがいを感じていた。ネット広告が成熟していく中で、確かに実業務と社会貢献実感や社会課題解決というものを直接的に感じることは少なくなってしまっているのかもしれません。グループのサステナビリティ統括責任者として、どのように自身や業務と紐付けられるか考えています。そうした中で、直接的に感じられるような事業を立ち上げちゃえ、と思っているのです そして残りの限られた時間の中で、最後に加藤さんから2つのアイデアのプレゼンテーションが始まる。...

デジタルホールディングス ESG/SDGsと事業を考える

2022年10月28日、株式会社デジタルホールディングスのグループCFOとして、ファイナンス、IR、ITを管掌されている加藤毅之さんとともに、SOLIT代表の田中が社員の皆さん向けにESGセミナーを開催しました。 「新しい価値創造」に挑む事業に寄り添うCFOとして、ホールディングスの企業価値向上を目指す。  加藤さんご自身も、海外旅行先で格差を目の当たりにしたことをきっかけに、ベトナムでの小学校支援をはじめ、CFOに就任する前に所属していたデジタル広告関連事業子会社の自社プロダクトにNPOへの寄付ボタンを設置(現在は子会社清算により事業撤退)した経験があり、最近は、コロナ禍でリモートワークになったこときっかけに空いた時間を活用しながら個人としての寄付活動等を加速されているそう。 そんな加藤さんが「ESG」と出会ったのは、2020年。投資家の方々との対話の中でESGの重要性への理解を深め、調査と学びをはじめ、次の年にはグループの注力すべき課題として「マテリアリティ」を発表、次いで推進していくための委員会や分科会を立ち上げるなど、学びと実践を繰り返されています。 本JOURNALはセミナーの一部をまとめています。ぜひご覧ください!   なかなか自分ごと化して考えるのが難しい社会課題 デジタルホールディングスグループでは、「事業や自分がやっている業務と社会課題の紐付けができない、難しい」という声が多く存在すると加藤さんはいう。 その状況に対し、SOLITの田中は特に日本で暮らし日本を中心としたビジネスを行う人はより一層、「自分と社会」をつなぎ合わせて理解することが難しいのではと考えている。 それは、島国の日本では気づきにくいことも、地続きに他国と繋がり、他国で起きている課題が自国に身近に影響する国々で暮らし働く人にとっては「世界で起きていること」と「自分の身の回りで起きていること」の距離がとても近く、「自分と社会」をつなぎ合わせて考えることは少なくなく、そこから得られる気づきもある。難民や移民、戦争、気候変動と言ったことに関してもそうだと言う。 本来であれば、顕在化されていないだけで日本にも多様な人が暮らし、多様な課題が存在しているものの、「見て見ぬ振りをしたままでも生きていける」という状態が、日本企業で長年働く人にとっての権利と化してしまっているのだという。   大きな影響力を持つ大企業の責任は大いにある 加藤さんと田中、ともに「一人の人、一社だけでは社会は変わらないが、できることは大いにある」と捉えている。  特に、加藤さんは環境汚染や児童労働の問題は、より大きな影響力を持っている大企業が変わらないと変わらない部分もあると捉え、デジタルホールディングスが「新しい価値創造を通じて産業変革を起こし、社会課題を解決する。」というパーパスを定めているからこそ、さらに注力していきたいと語る。 (加藤さんがオンラインではなされている瞬間) 特に、デジタルホールディングスの注力するデジタルシフトを中核とする「デジタル」の領域と、その中の「人材」にフォーカスし、常に新規事業のアイデアを考え、それらをどのように営利企業・上場企業としてバランスを取りながらも実現するのか、笑顔の中にも苦労がみえる。 色々な投資家からの要求に応えていくこととSDGs的な要素は両立できるか SOLITは、株主第一主義からの脱却とともに、株主をチームの一員と捉え、短期的なメリットのためでなく長期視点で出資をしてもらう「やさしい株式」を発行し、SOLITらしい資本政策を行った。 オールインクルーシブな世界観における資本、”やさしい株式”のあり方 もちろん、従来の「投資」にもとめる短期間で大きなリターンを期待するものとは真逆と言っても過言ではない中、それでも共感し理解してくれる株主がいたのは、感謝してもしきれないという。 しかし、SOLITと異なり、デジタルホールディングスは、上場を果たし、それゆえに株主に対する責任と、「株主を選べない」という状況下にあるため、全く同じことはできない。その中で、上場企業だからこそできる社会課題解決の方法があるのではないかと、答えのない問いに対しても加藤さんは目を輝かせながら話す。 本業で売り上げた利益を寄付するだけにとどまるのではなく、デジタル・人材(グループアセット)という強みを活かし、いかにして本業で本質的な社会課題を解決し続けるのか、そしてそれをいわゆる社会貢献として終わらせず、「人や地球環境をより良くすることに注力するから売り上げにもつながる」という、利益と社会貢献というものを二律背反ではなく両立で回していきたい。 (多様な働き方をされている社員のみなさんに仙台へ会いに行った時の写真)   では、そんな事業をつくってしまおう このセミナーの中で、約90名の方がオンラインのzoomに参加している際に一番「チャット」がもりあがったのがこの最後のパートだった。そして加藤さんがとてもワクワクと話すその姿に共感し、チャットにアイデアや意見が溢れた。  加藤さんは、目を輝かせてこのように語る。 私が営業に携わっていた時、社会貢献実感がすごく強かった。ネット広告黎明期で、資金や人的リソースがない中小企業やスタートアップが、により新しい産業を創り成長していく姿を見て、めちゃくちゃやりがいを感じていた。ネット広告が成熟していく中で、確かに実業務と社会貢献実感や社会課題解決というものを直接的に感じることは少なくなってしまっているのかもしれません。グループのサステナビリティ統括責任者として、どのように自身や業務と紐付けられるか考えています。そうした中で、直接的に感じられるような事業を立ち上げちゃえ、と思っているのです そして残りの限られた時間の中で、最後に加藤さんから2つのアイデアのプレゼンテーションが始まる。...

納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発を目指します

納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発を目指します

日本国内でサステナブルファッションに携わる、わたしたち「SOLIT!」と岡山県倉敷市を拠点にサーキュラーデニムを販売する「land down under」。 今回、わたしたち2社を発起人とし、近年のどこか表層的かつ一部分のみを変えて止まってしまうような「サステナビリティ」に対して問題提起をし、わたしたち自身が真に納得できる「サステナブルファッション」の理想系を実現するため、タッグを組みました。   わたしたちが感じる、今までの課題 現在ファッション産業で謳われている「サステナブル」は、素材や回収システムといった長く複雑に絡み合うファッションのサプライチェーンの一部分の改善に止まるものが多くみられます。 もちろん、改善されていないよりは「Better」なのかもしれません。ただそこで思考停止してしまっていいのでしょうか。 私たちはそれぞれのブランドとして個々に「サステナブルファッション」について日々試行錯誤しながら挑戦していますが、その循環の中に参画できない人が存在することや、より多くの人が参加できるようにするとどうしても環境に負荷がかかってしまう選択肢をとるしかない...など、そのバランスや実現に頭を抱えていました。 私たちがタッグを組む理由 そこで、多様な人も、地球環境もともに考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために、企画段階からこれまで循環の中に参加できていなかった方を巻き込むSOLIT!のインクルーシブデザインの手法と、 より生産背景を透明かつ同一地域内で完結させ、環境負荷を極力軽減させた循環する服づくりを実践するland down underの生産背景に対するこだわりを組み合わせることで、私たち自身が納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発をはじめました。 それは、衣服以上に永く人の手の近くに存在し、長く使い続けることができる「All-inclusive bag(オールインクルーシブバック)」。多様な人も、地球環境も共に考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために必要なものです。 バッグを通して目指す社会は 私たちは、サプライチェーン全体で人権や環境負荷を配慮したものづくり、そして人の想いや素材が循環することが重要であると考えています。 その循環により広く多くの人の参加を可能にするために、意識の高い一部の人のものになるのではなく、多様な人が関われるものづくりにこだわりました。 多様な人々が関われるようなものづくりにこだわることで、この「バッグ」を通して「生み出すほど社会・地球がよりよくなる」ことを目指します。   私たち2社だからこそできること land down underの(コラボに対する)想い land down underのアイテムは、いわゆる健常者が性別や世代を問わず穿けるものです。しかしながら、SOLIT!と出会い、私たちが大切にしているサーキュラーエコノミーを軸としたものづくりの先に実現される「循環」は、まだ小さい範囲だったかもしれない、と感じました。 より拡張されたサーキュラーエコノミー/循環のあり方を求めて、SOLIT!とインクルーシブデザインを実現した服づくりを経験したいという想いが芽生えました。 SOLITの(コラボに対する)想い...

納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発を目指します

日本国内でサステナブルファッションに携わる、わたしたち「SOLIT!」と岡山県倉敷市を拠点にサーキュラーデニムを販売する「land down under」。 今回、わたしたち2社を発起人とし、近年のどこか表層的かつ一部分のみを変えて止まってしまうような「サステナビリティ」に対して問題提起をし、わたしたち自身が真に納得できる「サステナブルファッション」の理想系を実現するため、タッグを組みました。   わたしたちが感じる、今までの課題 現在ファッション産業で謳われている「サステナブル」は、素材や回収システムといった長く複雑に絡み合うファッションのサプライチェーンの一部分の改善に止まるものが多くみられます。 もちろん、改善されていないよりは「Better」なのかもしれません。ただそこで思考停止してしまっていいのでしょうか。 私たちはそれぞれのブランドとして個々に「サステナブルファッション」について日々試行錯誤しながら挑戦していますが、その循環の中に参画できない人が存在することや、より多くの人が参加できるようにするとどうしても環境に負荷がかかってしまう選択肢をとるしかない...など、そのバランスや実現に頭を抱えていました。 私たちがタッグを組む理由 そこで、多様な人も、地球環境もともに考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために、企画段階からこれまで循環の中に参加できていなかった方を巻き込むSOLIT!のインクルーシブデザインの手法と、 より生産背景を透明かつ同一地域内で完結させ、環境負荷を極力軽減させた循環する服づくりを実践するland down underの生産背景に対するこだわりを組み合わせることで、私たち自身が納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発をはじめました。 それは、衣服以上に永く人の手の近くに存在し、長く使い続けることができる「All-inclusive bag(オールインクルーシブバック)」。多様な人も、地球環境も共に考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために必要なものです。 バッグを通して目指す社会は 私たちは、サプライチェーン全体で人権や環境負荷を配慮したものづくり、そして人の想いや素材が循環することが重要であると考えています。 その循環により広く多くの人の参加を可能にするために、意識の高い一部の人のものになるのではなく、多様な人が関われるものづくりにこだわりました。 多様な人々が関われるようなものづくりにこだわることで、この「バッグ」を通して「生み出すほど社会・地球がよりよくなる」ことを目指します。   私たち2社だからこそできること land down underの(コラボに対する)想い land down underのアイテムは、いわゆる健常者が性別や世代を問わず穿けるものです。しかしながら、SOLIT!と出会い、私たちが大切にしているサーキュラーエコノミーを軸としたものづくりの先に実現される「循環」は、まだ小さい範囲だったかもしれない、と感じました。 より拡張されたサーキュラーエコノミー/循環のあり方を求めて、SOLIT!とインクルーシブデザインを実現した服づくりを経験したいという想いが芽生えました。 SOLITの(コラボに対する)想い...

廃棄されるものは伝票のみ!新たな梱包材を導入しました

廃棄されるものは伝票のみ!新たな梱包材を導入しました

シングルユースの梱包材の見直しをしました 私たちSOLITは、自分のために丈や仕様などを自由に選択ができる反面、その選択肢に迷われる方がいます。そのため、不定期に開催する試着会や「おうちでSOLIT」というご自宅や施設でゆっくり試着ができるサービスを行っています。  おうちでSOLITはこちら   そこで、プロダクトを往復郵送する機会が増えたことをきっかけに、シングルユースの梱包材の見直しをしました。 初期は、できる限り再生しやすい素材であることや、必要以上のプリントやテープを使わないように、段ボールの再利用をしていたものの、一度往復しただけで破損が見受けられたり、あまり回数を重ねることはできないことがわかりました。 服づくりスタジオ「桜三丁目」さんと出会い、見つけた送れるバック プロダクトも保護でき、繰り返し使える梱包材があれば、環境負荷をより最小限にできるのでは?と考えたものの、国外では多くの再利用可能な梱包材が生まれてるにも関わらず、日本ではほとんど作られていないことがわかりました。 自分たちで新たに作ることも考えたのですが、またこのために環境負荷やコスト面を捉えた際の新たなものを生み出すことへの違和感もあり、試行錯誤した時に出会ったのがテントを再活用した「送れるバッグ」です。   以前より、私たちSOLITが開発したプロダクトがより長く着続けてもらえるように、多様な人にも地球環境にも配慮されたオールインクルーシブな未来の実現に共感してくださるリペア・リメイクができる方を探していました。その中で、偶然instagramで拝見したのが「桜三丁目」さんです。 今回、廃テントを活用してリメイクされた「送れるバック」を以前作られていると伺い、SOLITの配送においても活用できないか相談させていただいたことからこの出会いは始まりました。 桜三丁目とは 服をつくりたい(着たい)人とつくる人とが入り乱れる服づくりスタジオ。 戦友となるような服をづくりを目指しながら、着つづけるためのリペア、リメイクも含めてものづくりとして取り組んでいます。 テントの廃材を使用した送れるバック この投稿をInstagramで見る 桜三丁目(@sakurasanchoume)がシェアした投稿   桜三丁目さんから: 私たちの仕事は、素材を服(やもの)に変えることなので、元が新しいものであるとか古いものであるとかはあまり気にしてません。元が服だったらリメイクやリペアになるし、生地だったら仕立てになるし、古いものだったらアップサイクルと呼ばれたりもします。笑 テントの送れるバッグは、元々は撥水加工の薄手の生地でつくってもらう予定でした。その生地選びがコストや機能面で難航していたタイミングで、たまたまテントの廃材が手に入り、色のかわいさもあるし、撥水や軽さ、丈夫さなどの機能面も合うとおもったので、テントの生地でつくりました。 環境にbetterな選択であるポイント そもそもSOLITの梱包方法ではビニールを使用せずテープも最小限の使用にとどめているものの、それでもこれまでは 2往復で1度段ボールを廃棄 2回目の使用時は段ボールが弱くなっているためにテープの利用が少し増えてしまう という状態でした。この新たな梱包材を導入することで、廃棄されるものは「伝票のみ」になっています。また、この梱包材は「入れる荷物の量に合わせて形が変わる」という優れもののため、無駄な空気は一切運ばないことにもつながります。 SOLITの思い 今回導入のためのリサーチをしてみて、「繰り返し使える梱包材」が国内ではほとんど生まれていないことが分かりました。通販で段ボールを使用する機会が増えて梱包材は使ったら捨てるのがスタンダートになっていますが、送り返したり循環していくようなものがもっと増えたらもっともっと環境にやさしいのではないかとおもいます。 まずはSOLITの取り組みとして取り入れられたことがうれしいですし、桜三丁目さんの温かいプロダクトを使わせていただけることもうれしいです!...

廃棄されるものは伝票のみ!新たな梱包材を導入しました

シングルユースの梱包材の見直しをしました 私たちSOLITは、自分のために丈や仕様などを自由に選択ができる反面、その選択肢に迷われる方がいます。そのため、不定期に開催する試着会や「おうちでSOLIT」というご自宅や施設でゆっくり試着ができるサービスを行っています。  おうちでSOLITはこちら   そこで、プロダクトを往復郵送する機会が増えたことをきっかけに、シングルユースの梱包材の見直しをしました。 初期は、できる限り再生しやすい素材であることや、必要以上のプリントやテープを使わないように、段ボールの再利用をしていたものの、一度往復しただけで破損が見受けられたり、あまり回数を重ねることはできないことがわかりました。 服づくりスタジオ「桜三丁目」さんと出会い、見つけた送れるバック プロダクトも保護でき、繰り返し使える梱包材があれば、環境負荷をより最小限にできるのでは?と考えたものの、国外では多くの再利用可能な梱包材が生まれてるにも関わらず、日本ではほとんど作られていないことがわかりました。 自分たちで新たに作ることも考えたのですが、またこのために環境負荷やコスト面を捉えた際の新たなものを生み出すことへの違和感もあり、試行錯誤した時に出会ったのがテントを再活用した「送れるバッグ」です。   以前より、私たちSOLITが開発したプロダクトがより長く着続けてもらえるように、多様な人にも地球環境にも配慮されたオールインクルーシブな未来の実現に共感してくださるリペア・リメイクができる方を探していました。その中で、偶然instagramで拝見したのが「桜三丁目」さんです。 今回、廃テントを活用してリメイクされた「送れるバック」を以前作られていると伺い、SOLITの配送においても活用できないか相談させていただいたことからこの出会いは始まりました。 桜三丁目とは 服をつくりたい(着たい)人とつくる人とが入り乱れる服づくりスタジオ。 戦友となるような服をづくりを目指しながら、着つづけるためのリペア、リメイクも含めてものづくりとして取り組んでいます。 テントの廃材を使用した送れるバック この投稿をInstagramで見る 桜三丁目(@sakurasanchoume)がシェアした投稿   桜三丁目さんから: 私たちの仕事は、素材を服(やもの)に変えることなので、元が新しいものであるとか古いものであるとかはあまり気にしてません。元が服だったらリメイクやリペアになるし、生地だったら仕立てになるし、古いものだったらアップサイクルと呼ばれたりもします。笑 テントの送れるバッグは、元々は撥水加工の薄手の生地でつくってもらう予定でした。その生地選びがコストや機能面で難航していたタイミングで、たまたまテントの廃材が手に入り、色のかわいさもあるし、撥水や軽さ、丈夫さなどの機能面も合うとおもったので、テントの生地でつくりました。 環境にbetterな選択であるポイント そもそもSOLITの梱包方法ではビニールを使用せずテープも最小限の使用にとどめているものの、それでもこれまでは 2往復で1度段ボールを廃棄 2回目の使用時は段ボールが弱くなっているためにテープの利用が少し増えてしまう という状態でした。この新たな梱包材を導入することで、廃棄されるものは「伝票のみ」になっています。また、この梱包材は「入れる荷物の量に合わせて形が変わる」という優れもののため、無駄な空気は一切運ばないことにもつながります。 SOLITの思い 今回導入のためのリサーチをしてみて、「繰り返し使える梱包材」が国内ではほとんど生まれていないことが分かりました。通販で段ボールを使用する機会が増えて梱包材は使ったら捨てるのがスタンダートになっていますが、送り返したり循環していくようなものがもっと増えたらもっともっと環境にやさしいのではないかとおもいます。 まずはSOLITの取り組みとして取り入れられたことがうれしいですし、桜三丁目さんの温かいプロダクトを使わせていただけることもうれしいです!...

全社の意思決定としてD&I推進を決めたコクヨ、SOLITもともに

全社の意思決定としてD&I推進を決めたコクヨ、SOLITもともに

世界3大デザインアワードと称される「iF DESIGN AWARD」でも、世界中の審査員から評価されたSOLITのインクルーシブデザイン。 これまでのファッションブランド「SOLIT!」の開発で培ったダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)とサステナビリティの知識、人間を中心としたプロダクト開発の調査研究、そしてニーズ・イシュードリブンデザインによって、私たちは現在企業の新規事業開発や方針策定の伴走支援も行っています。   全社の意思決定としてD&I推進を決めたコクヨ 今回、2024年までのコミットメントとして、インクルーシブデザインが考慮された新商品の品番構成比率20%以上にすると掲げる「コクヨ株式会社」と協働することになりました。 コクヨのマテリアリティ コクヨは長期ビジョンに対して、「新しい働き方の提案」「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」「気候危機への対応」「循環型社会への貢献」「自然共生社会への貢献」の5つを重点課題としています。そしてなによりコクヨの強みは「共感共創」。これまでも共感によりサービスが生まれ、新しい価値を創造してきたことを携え、D&Iだけでなく、D&I&I(Innovation)を掲げ、タスクフォースが立ち上がりました。 私たちSOLITはそのタスクフォースのみなさんとともに、毎週顔を合わせて打ち合わせをし、組織体制・意思決定プロセス・企画開発フローをはじめとして、ただアウトプット1点の改善やリリースを目指すのではなく、会社としての「体質を変える」ことからご一緒しています。(そしてここまでの意思決定をされていること自体がとても素敵だなとおもっています!)   みんなで、見えない世界とつながる D&Iを学び実践するにあたり、机上の空論とならず、実際に「体験をする」ということは大きく学びや言語化されていない「感覚」を掴むにはとてもいい機会になります。また、ともに事業/プロジェクト運営を行う仲間とともに視察をすることにより、目線合わせや共通言語をもつこと、そして事業推進・意思決定の効率化・チームビルディングに繋がります。  そこで今回私たちは、コクヨのD&Iタスクフォースチームのみなさんを一堂に集結していただき、 チームの多様性を気づき、相互理解を促すワークショップ 5名の見えない世界でそれぞれ好きな分野で活躍されているゲストとの対話 見えない世界の体験 という大きく分けて3つの時間をともにしました。   最後には皆さん同士が「友達」になっていたことがとても嬉しくて、「ターゲット」のための開発ではなく、好きな「友達」のためにものをつくるという姿勢への変化が生まれたのは私たちも驚きでした。   複雑なものを、複雑なまま捉える 5名の見えない世界でそれぞれ好きな分野で活躍されている方をお呼びし、それぞれから今どんな活動をされているのかを教えてもらった後、コクヨが「働く」「学ぶ」「暮らす」ということを主軸においている企業だからこそ、これまでの組織や働く場所として 「こうだったらよかったな」「ここはよかったな」と思うことはなにかという主題で対話が繰り広げられました。   見えない人、見える人、聴こえない人、聴こえる人、歩ける人、歩けない人、 歌が好きな人、人前で話すのが苦手な人、ジョークが好きな人、アイデアを出すのが苦手な人 文具にこだわりがある人、文具を懐かしいと感じる人...   今回は「ゲスト」としてお呼びした5人と、コクヨのタスクフォースのみなさんがともに時間を過ごす中で、それぞれ全く異なる存在であり「全くの一緒」ということはないのだということが徐々に感覚としてわかり始めた時、徐々にその関係性が「仲間」に変わり、「友達」に変わっていくことが外から見ていて伝わってきました。...

全社の意思決定としてD&I推進を決めたコクヨ、SOLITもともに

世界3大デザインアワードと称される「iF DESIGN AWARD」でも、世界中の審査員から評価されたSOLITのインクルーシブデザイン。 これまでのファッションブランド「SOLIT!」の開発で培ったダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)とサステナビリティの知識、人間を中心としたプロダクト開発の調査研究、そしてニーズ・イシュードリブンデザインによって、私たちは現在企業の新規事業開発や方針策定の伴走支援も行っています。   全社の意思決定としてD&I推進を決めたコクヨ 今回、2024年までのコミットメントとして、インクルーシブデザインが考慮された新商品の品番構成比率20%以上にすると掲げる「コクヨ株式会社」と協働することになりました。 コクヨのマテリアリティ コクヨは長期ビジョンに対して、「新しい働き方の提案」「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」「気候危機への対応」「循環型社会への貢献」「自然共生社会への貢献」の5つを重点課題としています。そしてなによりコクヨの強みは「共感共創」。これまでも共感によりサービスが生まれ、新しい価値を創造してきたことを携え、D&Iだけでなく、D&I&I(Innovation)を掲げ、タスクフォースが立ち上がりました。 私たちSOLITはそのタスクフォースのみなさんとともに、毎週顔を合わせて打ち合わせをし、組織体制・意思決定プロセス・企画開発フローをはじめとして、ただアウトプット1点の改善やリリースを目指すのではなく、会社としての「体質を変える」ことからご一緒しています。(そしてここまでの意思決定をされていること自体がとても素敵だなとおもっています!)   みんなで、見えない世界とつながる D&Iを学び実践するにあたり、机上の空論とならず、実際に「体験をする」ということは大きく学びや言語化されていない「感覚」を掴むにはとてもいい機会になります。また、ともに事業/プロジェクト運営を行う仲間とともに視察をすることにより、目線合わせや共通言語をもつこと、そして事業推進・意思決定の効率化・チームビルディングに繋がります。  そこで今回私たちは、コクヨのD&Iタスクフォースチームのみなさんを一堂に集結していただき、 チームの多様性を気づき、相互理解を促すワークショップ 5名の見えない世界でそれぞれ好きな分野で活躍されているゲストとの対話 見えない世界の体験 という大きく分けて3つの時間をともにしました。   最後には皆さん同士が「友達」になっていたことがとても嬉しくて、「ターゲット」のための開発ではなく、好きな「友達」のためにものをつくるという姿勢への変化が生まれたのは私たちも驚きでした。   複雑なものを、複雑なまま捉える 5名の見えない世界でそれぞれ好きな分野で活躍されている方をお呼びし、それぞれから今どんな活動をされているのかを教えてもらった後、コクヨが「働く」「学ぶ」「暮らす」ということを主軸においている企業だからこそ、これまでの組織や働く場所として 「こうだったらよかったな」「ここはよかったな」と思うことはなにかという主題で対話が繰り広げられました。   見えない人、見える人、聴こえない人、聴こえる人、歩ける人、歩けない人、 歌が好きな人、人前で話すのが苦手な人、ジョークが好きな人、アイデアを出すのが苦手な人 文具にこだわりがある人、文具を懐かしいと感じる人...   今回は「ゲスト」としてお呼びした5人と、コクヨのタスクフォースのみなさんがともに時間を過ごす中で、それぞれ全く異なる存在であり「全くの一緒」ということはないのだということが徐々に感覚としてわかり始めた時、徐々にその関係性が「仲間」に変わり、「友達」に変わっていくことが外から見ていて伝わってきました。...

障害の有無にかかわらず、誰もが着やすい応援ユニフォームを提供する『インクルーシブユニフォームプラン開始』

障害の有無にかかわらず、誰もが着やすい応援ユニフォームを提供する『インクルーシブユニフォームプ...

私たちはかねてから掲げる「オール・インクルーシブ」な社会を目指し続ける意思を固くし、スポーツの選手が多様であることが当たり前になりつつある現代において、その応援ももっと多くの人が関われることをめざし、応援グッズのひとつである「ユニフォーム」を、誰もが着やすいインクルーシブなアイテムにするプランを開始しました。

障害の有無にかかわらず、誰もが着やすい応援ユニフォームを提供する『インクルーシブユニフォームプ...

私たちはかねてから掲げる「オール・インクルーシブ」な社会を目指し続ける意思を固くし、スポーツの選手が多様であることが当たり前になりつつある現代において、その応援ももっと多くの人が関われることをめざし、応援グッズのひとつである「ユニフォーム」を、誰もが着やすいインクルーシブなアイテムにするプランを開始しました。

岸和田リハビリテーション病院のリハビリウェア「odekake」を開発しました!

岸和田リハビリテーション病院のリハビリウェア「odekake」を開発しました!

機能性を優先するあまり、リハビリウェアは日常とは違う場所で身につける“特殊な服“になってしまっているのではないだろうか——。 日々患者さんと接する岸和田リハビリテーション病院の医療・福祉従事者のみなさんだからこそ感じたその小さな違和感を、異分野の知見を掛け合わせて解決しようと作られた「新しいリハビリウェア odekake」。 1年の月日を経て、ついに商品が完成し、webサイトと動画が公開されました! 

岸和田リハビリテーション病院のリハビリウェア「odekake」を開発しました!

機能性を優先するあまり、リハビリウェアは日常とは違う場所で身につける“特殊な服“になってしまっているのではないだろうか——。 日々患者さんと接する岸和田リハビリテーション病院の医療・福祉従事者のみなさんだからこそ感じたその小さな違和感を、異分野の知見を掛け合わせて解決しようと作られた「新しいリハビリウェア odekake」。 1年の月日を経て、ついに商品が完成し、webサイトと動画が公開されました!