日本国内でサステナブルファッションに携わる、わたしたち「SOLIT!」と岡山県倉敷市を拠点にサーキュラーデニムを販売する「land down under」。
今回、わたしたち2社を発起人とし、近年のどこか表層的かつ一部分のみを変えて止まってしまうような「サステナビリティ」に対して問題提起をし、わたしたち自身が真に納得できる「サステナブルファッション」の理想系を実現するため、タッグを組みました。
わたしたちが感じる、今までの課題
現在ファッション産業で謳われている「サステナブル」は、素材や回収システムといった長く複雑に絡み合うファッションのサプライチェーンの一部分の改善に止まるものが多くみられます。
もちろん、改善されていないよりは「Better」なのかもしれません。ただそこで思考停止してしまっていいのでしょうか。
私たちはそれぞれのブランドとして個々に「サステナブルファッション」について日々試行錯誤しながら挑戦していますが、その循環の中に参画できない人が存在することや、より多くの人が参加できるようにするとどうしても環境に負荷がかかってしまう選択肢をとるしかない...など、そのバランスや実現に頭を抱えていました。
私たちがタッグを組む理由
そこで、多様な人も、地球環境もともに考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために、企画段階からこれまで循環の中に参加できていなかった方を巻き込むSOLIT!のインクルーシブデザインの手法と、
より生産背景を透明かつ同一地域内で完結させ、環境負荷を極力軽減させた循環する服づくりを実践するland down underの生産背景に対するこだわりを組み合わせることで、私たち自身が納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発をはじめました。
それは、衣服以上に永く人の手の近くに存在し、長く使い続けることができる「All-inclusive bag(オールインクルーシブバック)」。多様な人も、地球環境も共に考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために必要なものです。
バッグを通して目指す社会は
私たちは、サプライチェーン全体で人権や環境負荷を配慮したものづくり、そして人の想いや素材が循環することが重要であると考えています。
その循環により広く多くの人の参加を可能にするために、意識の高い一部の人のものになるのではなく、多様な人が関われるものづくりにこだわりました。
多様な人々が関われるようなものづくりにこだわることで、この「バッグ」を通して「生み出すほど社会・地球がよりよくなる」ことを目指します。
私たち2社だからこそできること
land down underの(コラボに対する)想い
land down underのアイテムは、いわゆる健常者が性別や世代を問わず穿けるものです。しかしながら、SOLIT!と出会い、私たちが大切にしているサーキュラーエコノミーを軸としたものづくりの先に実現される「循環」は、まだ小さい範囲だったかもしれない、と感じました。
より拡張されたサーキュラーエコノミー/循環のあり方を求めて、SOLIT!とインクルーシブデザインを実現した服づくりを経験したいという想いが芽生えました。
SOLITの(コラボに対する)想い
SOLIT!には多様な人と衣服の機能に関する研究をしているため、それらをもとに開発ができます。
しかし、だれでも手の届くものにしようとした時に、環境負荷を考えた国内生産を実現できていませんでした。生地の段階まで生産背景の透明化を実現することで徹底したサステナブルを目指したいという想いがあります。
そこで、透明性の高い生産のあり方を実践しているland down underとの協働は私たちの理想でした。
開発中のバックのこれから
現在、企画・デザイン・生地・縫製・染め・パーツとそれぞれできる限り統一地域内で生産することにこだわり、できる限りリサイクルのしやすいように初めから設計をしています。
また、その形状に関しては企画段階から多様な使い方をする方々に協力をしてもらい、改善に改善を重ね続けております。
2022年12月頃に公開予定です。ぜひ楽しみにしていてください!