JOURNAL
購入者のひとりとして、SOLITとしてできること
毎日に彩りを与えてくれた大好きな服や、肌を守ってくれた下着、運動するときのジャージや快適な睡眠をサポートしてくれたパジャマなど、わたしたちが生活をする上で出会った沢山の服は、その役目を果たし捨てられた後に、どうなっているのか知っていますか? 2023年6月8日(木)、SOLITのアドバイザリーボードの一人であり、全国から約2,000人集まる「ごみの学校」を運営する寺井正幸さん主催の「古着リサイクルを体験して服のデザインを考えるワークショップ」が開催されました。 わたしたち含め、ファッションに携わる企業の担当者を集めた「ごみの学校」はこれで2回目。1回目は座学で行われましたが、今回は実際に手を動かして実態を知るワークショップ形式でした。 繊維リサイクル業者のご協力の元、実際に廃棄物処理を行う現場で行われているルールや、処理の仕方の通りに古着を分別したり、解体したりすることで、「廃棄・処理」の視点から服のデザインやあり方を考える内容となりました。 前回の内容はこちら:SOLITが最後までプロダクトと向き合うために このJOURNALでは、ワークショップを通して感じたファッション産業の廃棄とリサイクルの問題、それらを踏まえて今後SOLITとしてできること、そして購入者のひとりとしてできることについて、ワークショップに参加したSOLITインターンの矢野目が紹介したいと思います。 ファッション業界の廃棄の現状 以前開催された「ごみの学校」のおさらいとして”繊維のリサイクルの実態についての座学”からスタートしました。 主な問題点として、日本において、衣料品のリユース・リサイクル率は低く、8割が焼却処分されていること。それらの原因としては、衣料品を資源ごみとして回収している自治体が少なく、リユースショップに持ち込む以外は、燃えるゴミとして捨てるしかないという問題がありました。 (共有された資料をSOLITにて編集) 廃棄・リサイクルの選別方法 それでもなんとか「資源ごみ」として回収された服は、繊維リサイクル業者へと運び込まれ、廃棄・リサイクルに向けて選別をおこないます。今回のワークショップでは、その選別作業を参加したファッションに携わる企業の方々と一緒に体験しました。 服の選別方法については以下の通りです。 (共有された資料をSOLITにて編集) まるで宝探しのように、国内リユースや、海外輸出する服を探してみましたが、蓋を開けると一袋の約7割が焼却処分をせざるを得ないものでした。 (資源ゴミとして回収された大量の衣料品) (仕分け後。左から海外輸出、反毛原料、ウエス原料、焼却処分) 繊維にポリエステルが少しでも入っていたり、素材表記がされていないだけで焼却処分に回されます。これらは、SOLITを含め、普段からファッションアイテムを作り出している企業が、製造をする時生じる問題です。 しかし、くしゃくしゃなものや汚れているものなど、購入者がひと手間加えて、綺麗にしてから出していたら、リユースでき、焼却されずに済んだものも中にはありました。 私の住んでいる地域では、資源ごみ回収があり、服を出すたびに「私の服たちはリサイクルされて今頃違う物として生まれ変わっているのだな」と良いことをした気分になっていましたが、実際にはそうではなかったことに気がつきました。 焼却処理行きの原因とは 焼却処理行きの原因として考えられるものは、3つあります。 1つ目は、企業の製造方法によるもの。 長期間確認できる素材表記の方法が確立されていないことが問題として挙げられました。ウエスや反毛などリサイクルに回るかどうかは素材で判断するため、素材表記がないものは全て焼却されてしまいます。素材表記のあるタグを切ってしまっても素材を判別できる方法を確立する重要さを感じました。 また、最近は服を製造する際に化学繊維を使用することが増えています。しかし日本では天然素材を前提としたリサイクル方法が確立されているため、昔はリサイクルできたものが今ではできなくなっているそうです。 2つ目は、リサイクル方法の選択肢の少なさ。 今回協力していただいた繊維リサイクル業者では、ポリエステルのリサイクル方法が確立されていませんでした。市場で販売されている服はほとんどがポリエステルを含んだ混合素材なので、そもそもリサイクルできる素材が少ないのが現状です。そしてリサイクルできるものでも、その用途であるウエスや反毛は需要がそう高くはありません。 そうしたリサイクル方法の選択肢の少なさも焼却するという選択に絞られている原因になっています。 3つ目は、購入者の捨て方によるもの。 汚れがついているものやペットの毛や匂いがついているものは、元々は価値の高いものであろうと焼却されてしまいます。購入者がリサイクルできない状態でごみに出してしまうのは、資源ごみの正しい出し方が各自治体で伝えられていないことが原因だと考えられます。資源ごみとして出す前に一度洗濯をして綺麗な状態で出すことで、焼却せずにリサイクルやリユースできる可能性があります。...
購入者のひとりとして、SOLITとしてできること
毎日に彩りを与えてくれた大好きな服や、肌を守ってくれた下着、運動するときのジャージや快適な睡眠をサポートしてくれたパジャマなど、わたしたちが生活をする上で出会った沢山の服は、その役目を果たし捨てられた後に、どうなっているのか知っていますか? 2023年6月8日(木)、SOLITのアドバイザリーボードの一人であり、全国から約2,000人集まる「ごみの学校」を運営する寺井正幸さん主催の「古着リサイクルを体験して服のデザインを考えるワークショップ」が開催されました。 わたしたち含め、ファッションに携わる企業の担当者を集めた「ごみの学校」はこれで2回目。1回目は座学で行われましたが、今回は実際に手を動かして実態を知るワークショップ形式でした。 繊維リサイクル業者のご協力の元、実際に廃棄物処理を行う現場で行われているルールや、処理の仕方の通りに古着を分別したり、解体したりすることで、「廃棄・処理」の視点から服のデザインやあり方を考える内容となりました。 前回の内容はこちら:SOLITが最後までプロダクトと向き合うために このJOURNALでは、ワークショップを通して感じたファッション産業の廃棄とリサイクルの問題、それらを踏まえて今後SOLITとしてできること、そして購入者のひとりとしてできることについて、ワークショップに参加したSOLITインターンの矢野目が紹介したいと思います。 ファッション業界の廃棄の現状 以前開催された「ごみの学校」のおさらいとして”繊維のリサイクルの実態についての座学”からスタートしました。 主な問題点として、日本において、衣料品のリユース・リサイクル率は低く、8割が焼却処分されていること。それらの原因としては、衣料品を資源ごみとして回収している自治体が少なく、リユースショップに持ち込む以外は、燃えるゴミとして捨てるしかないという問題がありました。 (共有された資料をSOLITにて編集) 廃棄・リサイクルの選別方法 それでもなんとか「資源ごみ」として回収された服は、繊維リサイクル業者へと運び込まれ、廃棄・リサイクルに向けて選別をおこないます。今回のワークショップでは、その選別作業を参加したファッションに携わる企業の方々と一緒に体験しました。 服の選別方法については以下の通りです。 (共有された資料をSOLITにて編集) まるで宝探しのように、国内リユースや、海外輸出する服を探してみましたが、蓋を開けると一袋の約7割が焼却処分をせざるを得ないものでした。 (資源ゴミとして回収された大量の衣料品) (仕分け後。左から海外輸出、反毛原料、ウエス原料、焼却処分) 繊維にポリエステルが少しでも入っていたり、素材表記がされていないだけで焼却処分に回されます。これらは、SOLITを含め、普段からファッションアイテムを作り出している企業が、製造をする時生じる問題です。 しかし、くしゃくしゃなものや汚れているものなど、購入者がひと手間加えて、綺麗にしてから出していたら、リユースでき、焼却されずに済んだものも中にはありました。 私の住んでいる地域では、資源ごみ回収があり、服を出すたびに「私の服たちはリサイクルされて今頃違う物として生まれ変わっているのだな」と良いことをした気分になっていましたが、実際にはそうではなかったことに気がつきました。 焼却処理行きの原因とは 焼却処理行きの原因として考えられるものは、3つあります。 1つ目は、企業の製造方法によるもの。 長期間確認できる素材表記の方法が確立されていないことが問題として挙げられました。ウエスや反毛などリサイクルに回るかどうかは素材で判断するため、素材表記がないものは全て焼却されてしまいます。素材表記のあるタグを切ってしまっても素材を判別できる方法を確立する重要さを感じました。 また、最近は服を製造する際に化学繊維を使用することが増えています。しかし日本では天然素材を前提としたリサイクル方法が確立されているため、昔はリサイクルできたものが今ではできなくなっているそうです。 2つ目は、リサイクル方法の選択肢の少なさ。 今回協力していただいた繊維リサイクル業者では、ポリエステルのリサイクル方法が確立されていませんでした。市場で販売されている服はほとんどがポリエステルを含んだ混合素材なので、そもそもリサイクルできる素材が少ないのが現状です。そしてリサイクルできるものでも、その用途であるウエスや反毛は需要がそう高くはありません。 そうしたリサイクル方法の選択肢の少なさも焼却するという選択に絞られている原因になっています。 3つ目は、購入者の捨て方によるもの。 汚れがついているものやペットの毛や匂いがついているものは、元々は価値の高いものであろうと焼却されてしまいます。購入者がリサイクルできない状態でごみに出してしまうのは、資源ごみの正しい出し方が各自治体で伝えられていないことが原因だと考えられます。資源ごみとして出す前に一度洗濯をして綺麗な状態で出すことで、焼却せずにリサイクルやリユースできる可能性があります。...
ついに始動!REPAIR / REMAKE TOUR レポート
私たちSOLITは、多様な人がそれぞれの好みや体型などにあわせて自由に選択できる服を作っています。あなたの身体のサイズや、あなたが着たいスタイルで着れるように、あなたのために新しい服を作り出しています。しかし、すでに持っているもので、色や形やデザインは好きなのだけど、身体や心の状態などによって着づらい・着れないというお悩みがある方も。 そこで、今回は、ファッションの本当の価値を捉え直し、より多くの人がファッションを楽しむことができるようにという願いを込めた企画「PROJECT AWAKE」の一環として、「REPAIR / REMAKE TOUR」第一回を開催しました! PROJECT AWAKEについてはこちら 記念すべき第一回の会場としてご協力いただいたのは、これまでともに研究・開発を行ってきた岸和田リハビリテーション病院のみなさん。今回は、入院・通院されている方のお気に入りのお衣服を、SOLITがこれまで開発してきたツールを使って、より着やすく、そして着たくなるようにリペアしてきました! お気に入りのシャツやパジャマを、より着やすく 大好きな桜色のお花のパジャマをもっと楽に着たい 1人目は、桜色のお花があしらわれた華やかなパジャマをお持ちのAさん。こちらは一般的なボタンがついていたのですが、ボタンがつまみにくく、着脱が難しいという課題を抱えていらっしゃいました。 ストレスなく着れるようにするために、SOLIT!の代名詞ともいうべき、マグネットボタンへの付け替えを行いました。ボタン同士を近づけるだけで留まってくれるマグネットボタンにしたことで、サポートも必要なく、ご自身で簡単に着ていただける様になりました! 息子からもらった赤いチェックのシャツを着こなしたい 2人目は、赤いチェックのシャツと、黒のフリースジャケットに着にくさを感じていたBさん。どこが使いにくいのか、じっくりとお話しを伺いながら、課題を解決できるようにリペアを施しました。 まず、チェック柄のシャツ。こちらはやはりボタンがつまみにくく、着るのも脱ぐのもかなり時間がかかってしまうとのことでした。そこでAさんと同じようにマグネットボタンに変更し、片手で簡単に着脱できるようになりました! 他にも、黒のフリースジャケットは、ファスナーが固く、着脱しにくいとのこと。つまみを上下させる時の固さはファスナー全体を取り替えなければいけないため、今回は対応できませんでしたが、つまみの部分には、指を引っ掛けるだけで上下させることのできるジッパータブをつけることで、指でつまんで引っ張らなくてもファスナーを動かせる様に。 最後は、小さなお花柄が素敵なパジャマをお持ちになったCさん。可愛らしい紫色のボタンは、おしゃれな反面、着脱がしにくいという課題がありました。マグネットボタンの特徴として、表面のボタンは一般的なボタンのまま、留まるところだけマグネットにできるという点があります。その特徴を存分に生かして、着やすさとファッション性を同時に叶えられるリペアとなりました! REPAIR / REMAKE TOURを終えて 今回リペアしたお衣服の持ち主の患者さんや、担当のセラピストさんから、こんな感想をいただきました! 本人、ご家族とも気に入ってくれているようで、リペアして以降ずっとその服を使ってくれています ボタンを外すのが、楽に行えるようになり、時間も短縮できています リペア後数日間、(患者さんが毎日)「良い」と話してくれていました 今回は、ボタンをマグネットボタンに変えたり、ファスナーにタブをつけたりと、とてもシンプルなリペアがメインでしたが、 それでも、着脱が楽になったり、かかる時間が短くなったり、「服を着る」という動作のハードルを下げられるということがわかりました。...
ついに始動!REPAIR / REMAKE TOUR レポート
私たちSOLITは、多様な人がそれぞれの好みや体型などにあわせて自由に選択できる服を作っています。あなたの身体のサイズや、あなたが着たいスタイルで着れるように、あなたのために新しい服を作り出しています。しかし、すでに持っているもので、色や形やデザインは好きなのだけど、身体や心の状態などによって着づらい・着れないというお悩みがある方も。 そこで、今回は、ファッションの本当の価値を捉え直し、より多くの人がファッションを楽しむことができるようにという願いを込めた企画「PROJECT AWAKE」の一環として、「REPAIR / REMAKE TOUR」第一回を開催しました! PROJECT AWAKEについてはこちら 記念すべき第一回の会場としてご協力いただいたのは、これまでともに研究・開発を行ってきた岸和田リハビリテーション病院のみなさん。今回は、入院・通院されている方のお気に入りのお衣服を、SOLITがこれまで開発してきたツールを使って、より着やすく、そして着たくなるようにリペアしてきました! お気に入りのシャツやパジャマを、より着やすく 大好きな桜色のお花のパジャマをもっと楽に着たい 1人目は、桜色のお花があしらわれた華やかなパジャマをお持ちのAさん。こちらは一般的なボタンがついていたのですが、ボタンがつまみにくく、着脱が難しいという課題を抱えていらっしゃいました。 ストレスなく着れるようにするために、SOLIT!の代名詞ともいうべき、マグネットボタンへの付け替えを行いました。ボタン同士を近づけるだけで留まってくれるマグネットボタンにしたことで、サポートも必要なく、ご自身で簡単に着ていただける様になりました! 息子からもらった赤いチェックのシャツを着こなしたい 2人目は、赤いチェックのシャツと、黒のフリースジャケットに着にくさを感じていたBさん。どこが使いにくいのか、じっくりとお話しを伺いながら、課題を解決できるようにリペアを施しました。 まず、チェック柄のシャツ。こちらはやはりボタンがつまみにくく、着るのも脱ぐのもかなり時間がかかってしまうとのことでした。そこでAさんと同じようにマグネットボタンに変更し、片手で簡単に着脱できるようになりました! 他にも、黒のフリースジャケットは、ファスナーが固く、着脱しにくいとのこと。つまみを上下させる時の固さはファスナー全体を取り替えなければいけないため、今回は対応できませんでしたが、つまみの部分には、指を引っ掛けるだけで上下させることのできるジッパータブをつけることで、指でつまんで引っ張らなくてもファスナーを動かせる様に。 最後は、小さなお花柄が素敵なパジャマをお持ちになったCさん。可愛らしい紫色のボタンは、おしゃれな反面、着脱がしにくいという課題がありました。マグネットボタンの特徴として、表面のボタンは一般的なボタンのまま、留まるところだけマグネットにできるという点があります。その特徴を存分に生かして、着やすさとファッション性を同時に叶えられるリペアとなりました! REPAIR / REMAKE TOURを終えて 今回リペアしたお衣服の持ち主の患者さんや、担当のセラピストさんから、こんな感想をいただきました! 本人、ご家族とも気に入ってくれているようで、リペアして以降ずっとその服を使ってくれています ボタンを外すのが、楽に行えるようになり、時間も短縮できています リペア後数日間、(患者さんが毎日)「良い」と話してくれていました 今回は、ボタンをマグネットボタンに変えたり、ファスナーにタブをつけたりと、とてもシンプルなリペアがメインでしたが、 それでも、着脱が楽になったり、かかる時間が短くなったり、「服を着る」という動作のハードルを下げられるということがわかりました。...
私たちがB-Corp認証取得を目指す理由
B-corp認証取得に向けたSOLITの挑戦 こんにちは!SOLITで環境人権管理を担当しているナツミです。私たちは、昨年7月より社会や環境に配慮した公益性の高い企業を評価するアメリカの認証制度のB-Corp(ビー・コープ)を取得するために準備をしてきました。 このJournalでは、B-Corp認証のことはもちろん、SOLITがなぜこのB-Corp認証を取ろうと考えているのかについてご紹介します。 その他、私たちのサステナビリティの活動はこちら 「B-Corp」が企業の公益性の判断軸に B-Corpとは、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度のことを言います。 2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が発表され、さまざまな社会課題に目を向けられるようになった今、企業価値の創造や消費者の意思決定において、B-Corpは重要な意味を持つと私たちは考えています。 ちなみに、B-Corporation(通称B-Corp)の「B」は「Benefit」を意味し、「社会の公益」という意味が込められています。 B-Corp認証では、企業の事業活動に関わる全ての取り組み(従業員の福利厚生、サプライチェーンの運営、 原材料獲得に至るまで)を社会的・環境的インパクトを基準に独自に採点します。この採点項目は下記の5つに分かれています。 ガバナンス(会社の経営体制) 従業員 コミュニティ(生産パートナーや周りの地域社会) 環境 顧客 それぞれの項目に対して数十個の質問が用意され、約200個の設問により企業の取り組みを詳細に評価します。高い水準で審査され、ある一定の基準点を超えた企業にしか与えられない認証マークがB-Corp認証です。B-Corp認証の詳しい内容は、私自身も参考にしたWIREDメディアでご覧いただければと思います。 従来、企業の「社会的責任」とは自己申告での公表に過ぎず、企業における事業の在り方が「本当に社会や環境に良いのか?」という判断が難しいものでした。その証拠に、実態を伴わないにもかかわらず環境に配慮した取り組みを主張する「グリーンウォッシュ」という言葉もよく耳にするようになりました。 しかし、このB-Corp認証という第3者の目線から企業を独自に評価する仕組みは、本当に社会をより良くすることに重きを置く企業かどうかの判断軸になると言えます。 B-Corp取得企業は、認証取得がゴールではなく始まりとして、より一層ビジネスを通してより良い社会を実現していくという姿勢でいるのがとても素敵です!このB-Corp認証を獲得している日本企業は現在20社以下ですが、SOLITもB-Corp認証を取得し、社会をより良いものにするための世界的ムーブメントにいちメンバーとして早く参加できたら嬉しいです! オールインクルーシブな社会を実現する、事業体であるために SOLITにとってB-corp取得は、メンバーとしての取り組みを可視化するためにも、そして社会へSOLITの信念を伝えるためにも重要な意義があると判断し、昨年7月から取り組んできました。 B-Corpを取得するにあたって、私たちが期待していることはチームとしての取得意義とステークホルダーの皆様にとっての取得意義の大きく2つです。 チームとしての取得意義 私たちが、B-Corp認証に取り組む一番大きな理由は、自分たちの目指す社会に対する現状把握のためといえます。わたしたちが、「オールインクルーシブな社会の実現」を会社の理念として掲げ活動するのは簡単ですが、何をもって「オールインクルーシブ」が達成できたのかという曖昧さがありました。 SOLITの事業の一つ一つが、本当に「オールインクルーシブな社会へと繋がっているのか?」を測る方法が事業上関わるステークホルダーの皆様(特に生産者さんやユーザーの皆様)からのインフォーマルなフィードバックによるものでしかなかったものを、B-Corpでは、そのような行為を数値化して評価する仕組みに置き換えて判断してくれます。 そのような評価を経て、自分たちの「オールインクルーシブな社会」に向けた活動を改めて理解し、自分たちの事業を、評価できる基準として活用していきたいと思っています。 ステークホルダーの皆様にとっての取得意義 SOLITは多くのステークホルダーの皆様に支えられています。これまで、SOLITを応援してくださった皆様は試着会やイベントでのスタッフとの会話や、このようなJOURNALやSNSなどの場を通してSOLITの事業活動を知っていただき、応援してくださっているのだと思います。...
私たちがB-Corp認証取得を目指す理由
B-corp認証取得に向けたSOLITの挑戦 こんにちは!SOLITで環境人権管理を担当しているナツミです。私たちは、昨年7月より社会や環境に配慮した公益性の高い企業を評価するアメリカの認証制度のB-Corp(ビー・コープ)を取得するために準備をしてきました。 このJournalでは、B-Corp認証のことはもちろん、SOLITがなぜこのB-Corp認証を取ろうと考えているのかについてご紹介します。 その他、私たちのサステナビリティの活動はこちら 「B-Corp」が企業の公益性の判断軸に B-Corpとは、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度のことを言います。 2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が発表され、さまざまな社会課題に目を向けられるようになった今、企業価値の創造や消費者の意思決定において、B-Corpは重要な意味を持つと私たちは考えています。 ちなみに、B-Corporation(通称B-Corp)の「B」は「Benefit」を意味し、「社会の公益」という意味が込められています。 B-Corp認証では、企業の事業活動に関わる全ての取り組み(従業員の福利厚生、サプライチェーンの運営、 原材料獲得に至るまで)を社会的・環境的インパクトを基準に独自に採点します。この採点項目は下記の5つに分かれています。 ガバナンス(会社の経営体制) 従業員 コミュニティ(生産パートナーや周りの地域社会) 環境 顧客 それぞれの項目に対して数十個の質問が用意され、約200個の設問により企業の取り組みを詳細に評価します。高い水準で審査され、ある一定の基準点を超えた企業にしか与えられない認証マークがB-Corp認証です。B-Corp認証の詳しい内容は、私自身も参考にしたWIREDメディアでご覧いただければと思います。 従来、企業の「社会的責任」とは自己申告での公表に過ぎず、企業における事業の在り方が「本当に社会や環境に良いのか?」という判断が難しいものでした。その証拠に、実態を伴わないにもかかわらず環境に配慮した取り組みを主張する「グリーンウォッシュ」という言葉もよく耳にするようになりました。 しかし、このB-Corp認証という第3者の目線から企業を独自に評価する仕組みは、本当に社会をより良くすることに重きを置く企業かどうかの判断軸になると言えます。 B-Corp取得企業は、認証取得がゴールではなく始まりとして、より一層ビジネスを通してより良い社会を実現していくという姿勢でいるのがとても素敵です!このB-Corp認証を獲得している日本企業は現在20社以下ですが、SOLITもB-Corp認証を取得し、社会をより良いものにするための世界的ムーブメントにいちメンバーとして早く参加できたら嬉しいです! オールインクルーシブな社会を実現する、事業体であるために SOLITにとってB-corp取得は、メンバーとしての取り組みを可視化するためにも、そして社会へSOLITの信念を伝えるためにも重要な意義があると判断し、昨年7月から取り組んできました。 B-Corpを取得するにあたって、私たちが期待していることはチームとしての取得意義とステークホルダーの皆様にとっての取得意義の大きく2つです。 チームとしての取得意義 私たちが、B-Corp認証に取り組む一番大きな理由は、自分たちの目指す社会に対する現状把握のためといえます。わたしたちが、「オールインクルーシブな社会の実現」を会社の理念として掲げ活動するのは簡単ですが、何をもって「オールインクルーシブ」が達成できたのかという曖昧さがありました。 SOLITの事業の一つ一つが、本当に「オールインクルーシブな社会へと繋がっているのか?」を測る方法が事業上関わるステークホルダーの皆様(特に生産者さんやユーザーの皆様)からのインフォーマルなフィードバックによるものでしかなかったものを、B-Corpでは、そのような行為を数値化して評価する仕組みに置き換えて判断してくれます。 そのような評価を経て、自分たちの「オールインクルーシブな社会」に向けた活動を改めて理解し、自分たちの事業を、評価できる基準として活用していきたいと思っています。 ステークホルダーの皆様にとっての取得意義 SOLITは多くのステークホルダーの皆様に支えられています。これまで、SOLITを応援してくださった皆様は試着会やイベントでのスタッフとの会話や、このようなJOURNALやSNSなどの場を通してSOLITの事業活動を知っていただき、応援してくださっているのだと思います。...
SOLITの活動に繋がる存在を図式化した「SOLIT ステークホルダーマップ」
SOLITの活動は、直接的にプロダクトの素材から縫製そして形になるまでに関わる存在だけでなく、間接的に関わる存在も含め、多くのステークホルダー(利害関係者)によって成り立っています。その存在なくして、そしてその存在が健全に生き続ける持続性なくして、SOLITは存在し得ません。 私たちは、少しでも関わるステークホルダーを認識し、あるべき活動の意思決定ができるように、「ステークホルダーマップ」を制作しています。 SOLITのステークホルダーマップ 目の前の課題解決や価値創造だけに終始せず、物理的距離や時間的距離の離れた関係者を想像し、よりそれぞれが健全かつ相互にその存在を承認しあえる、目指すオールインクルーシブな未来を実現するための補助として「ステークホルダーマップ」を作成、常に更新し、意思決定の場に用いています。 以下が、2022年度末更新のSOLITのステークホルダーマップです。 (SOLIT STAKE HOLDER MAP updated:2022.12) 人間と、人間以外の行動者も SOLITのステークホルダーマップは、左半面が人間、右半面が人間以外をマッピングされ、その関係は大まかに線対称に位置付けられています。また、全ての行動者が相互に繋がる存在であるため、その関係性は線でつなぐことはせず、関係する意味合い/カテゴリーごとに色で分けています。 生産とリサイクル:水色 研究・調査:チャコール 商品購入:黄色 業務提携・共同:ピンク 連携先:薄い青色 認定機関:紫色 メディア:オレンジ 影響する環境課題:グレー また、大まかに人数の多さや集合体なのか個なのかを理解しやすくするため、集合体には枠をつけて表現しています。 SOLITのプロダクトをご購入いただけた方、生産者、社員やインターン・プロボノ、株主や資金提供者、私たちが働く場の地域に暮らす方...多様な人の存在によって私たちは活動ができていることを、心から感謝しています。 参考:The actant mapping canvases (https://uxdesign.cc/tools-for-environment-centered-designers-actant-mapping-canvas-a495df19750e)...
SOLITの活動に繋がる存在を図式化した「SOLIT ステークホルダーマップ」
SOLITの活動は、直接的にプロダクトの素材から縫製そして形になるまでに関わる存在だけでなく、間接的に関わる存在も含め、多くのステークホルダー(利害関係者)によって成り立っています。その存在なくして、そしてその存在が健全に生き続ける持続性なくして、SOLITは存在し得ません。 私たちは、少しでも関わるステークホルダーを認識し、あるべき活動の意思決定ができるように、「ステークホルダーマップ」を制作しています。 SOLITのステークホルダーマップ 目の前の課題解決や価値創造だけに終始せず、物理的距離や時間的距離の離れた関係者を想像し、よりそれぞれが健全かつ相互にその存在を承認しあえる、目指すオールインクルーシブな未来を実現するための補助として「ステークホルダーマップ」を作成、常に更新し、意思決定の場に用いています。 以下が、2022年度末更新のSOLITのステークホルダーマップです。 (SOLIT STAKE HOLDER MAP updated:2022.12) 人間と、人間以外の行動者も SOLITのステークホルダーマップは、左半面が人間、右半面が人間以外をマッピングされ、その関係は大まかに線対称に位置付けられています。また、全ての行動者が相互に繋がる存在であるため、その関係性は線でつなぐことはせず、関係する意味合い/カテゴリーごとに色で分けています。 生産とリサイクル:水色 研究・調査:チャコール 商品購入:黄色 業務提携・共同:ピンク 連携先:薄い青色 認定機関:紫色 メディア:オレンジ 影響する環境課題:グレー また、大まかに人数の多さや集合体なのか個なのかを理解しやすくするため、集合体には枠をつけて表現しています。 SOLITのプロダクトをご購入いただけた方、生産者、社員やインターン・プロボノ、株主や資金提供者、私たちが働く場の地域に暮らす方...多様な人の存在によって私たちは活動ができていることを、心から感謝しています。 参考:The actant mapping canvases (https://uxdesign.cc/tools-for-environment-centered-designers-actant-mapping-canvas-a495df19750e)...
多様な視点を経営判断に。SOLITアドバイザリボード設立
私たちSOLITが実現したいのは、価値の多様性や価値観の選択が相互承認され、自然、生物、人間及びテクノロジー等のあらゆる存在が健全に共存できている”All-inclusive(オールインクルーシブ)”な社会です。 会社としてもそんな”All-inclusive”の体現者となるために、より一層多様な価値観を持つ実践者が会社経営に参加していくべきであると考え、この度「SOLITアドバイザリーボード」を新設しました。 多様な価値観を取り入れる経営政策「SOLITアドバイザリーボード」 従来のSOLITの株式会社としての経営体は、最終意思決定において創業者かつ大株主の田中美咲が独断できる組織となっていました。 もちろん、実務においてはメンバーそれぞれが自律・分散的に意思決定を行い日々の業務にあたっておりますが、近年よく耳にするティール組織・DAO的組織構造として運営できていたとしても、経営の最終決定権は常に、田中にある体制でした。 しかし、SOLITの経営のあり方として、独断的ではなく包括的に、より多様な意見を会社に取り入れる方法は何かという議論を時間をかけメンバーと共に話し合いました。 そしてこの度、「SOLITの外部から構成されたアドバイザリーボードを設置し、SOLITの経営指針に対して提言をしていただく」ということが現在のSOLITに最適なのではと考えました。 「社外の組織を経営の意思決定に取り込むアドバイザリーボード設置は、経営者の説明責任を果たし、会社に新しい視点、専門知識、技術をもたらすことができる(B-Lab, 2022)」。この考えのもと、SOLITのアドバイザリーボードの目的とボードメンバーの選定基準を下記のように制定いたしました。 アドバイザリーボード設置の目的 アドバイザリーボードは、「意思決定」「経営判断」をする組織ではなく、会社を代表する意思決定者の確信を高めるために、最新の知識、批判的思考、分析力を提供することに責任を持つ組織です。 SOLIT株式会社、定款第一章第二条に記載のように、アドバイザリーボードの役目は「オールインクルーシブな社会実現」と「企業価値最大化」のために存在します。 全ての人間、自然や動物も、どれも取り残さない「All inclusive」を企業ミッションとし、この理念のもとで全ての存在が本来持つべき尊厳を保つ生活をつくるオールインクルーシブライフスタイル企業を目指す。本会社は、同じビジョンに共感した様々な同志による共同体であると考える。 それと同時に、本会社は、企業活動がそれ単独では成立せず、世界や社会の存在とその持続性の上に成り立つということを忘れてはならず、様々な関係者との繋がりの中 で、より大きなビジョンの実現と、企業価値の最大化を生み出すことができると考える。 本会社の主要なステークホルダーは、顧客をはじめとした本会社の事業活動や表現行 為に少しでも触れた全ての生活者や株主の皆様、ならびに、多様な契約形態で業務に 携わる従業員や共創関係にある協力者・パートナー、地域住民はもちろん、自然と地球をも含む。(定款第一章第二条引用) アドバイザリーボードメンバーの詳細 役割 当社が会社組織体として進むべき方向性の提示、助言 解決すべき課題の再確認、再検討 中長期的な経営計画に対するアドバイス リスク及びコンプライアンスに関する事項 緊急時の対策に対する助言 その他重要事項に関すること 任期 2022年10月1日~2024年9月30日の2年間...
多様な視点を経営判断に。SOLITアドバイザリボード設立
私たちSOLITが実現したいのは、価値の多様性や価値観の選択が相互承認され、自然、生物、人間及びテクノロジー等のあらゆる存在が健全に共存できている”All-inclusive(オールインクルーシブ)”な社会です。 会社としてもそんな”All-inclusive”の体現者となるために、より一層多様な価値観を持つ実践者が会社経営に参加していくべきであると考え、この度「SOLITアドバイザリーボード」を新設しました。 多様な価値観を取り入れる経営政策「SOLITアドバイザリーボード」 従来のSOLITの株式会社としての経営体は、最終意思決定において創業者かつ大株主の田中美咲が独断できる組織となっていました。 もちろん、実務においてはメンバーそれぞれが自律・分散的に意思決定を行い日々の業務にあたっておりますが、近年よく耳にするティール組織・DAO的組織構造として運営できていたとしても、経営の最終決定権は常に、田中にある体制でした。 しかし、SOLITの経営のあり方として、独断的ではなく包括的に、より多様な意見を会社に取り入れる方法は何かという議論を時間をかけメンバーと共に話し合いました。 そしてこの度、「SOLITの外部から構成されたアドバイザリーボードを設置し、SOLITの経営指針に対して提言をしていただく」ということが現在のSOLITに最適なのではと考えました。 「社外の組織を経営の意思決定に取り込むアドバイザリーボード設置は、経営者の説明責任を果たし、会社に新しい視点、専門知識、技術をもたらすことができる(B-Lab, 2022)」。この考えのもと、SOLITのアドバイザリーボードの目的とボードメンバーの選定基準を下記のように制定いたしました。 アドバイザリーボード設置の目的 アドバイザリーボードは、「意思決定」「経営判断」をする組織ではなく、会社を代表する意思決定者の確信を高めるために、最新の知識、批判的思考、分析力を提供することに責任を持つ組織です。 SOLIT株式会社、定款第一章第二条に記載のように、アドバイザリーボードの役目は「オールインクルーシブな社会実現」と「企業価値最大化」のために存在します。 全ての人間、自然や動物も、どれも取り残さない「All inclusive」を企業ミッションとし、この理念のもとで全ての存在が本来持つべき尊厳を保つ生活をつくるオールインクルーシブライフスタイル企業を目指す。本会社は、同じビジョンに共感した様々な同志による共同体であると考える。 それと同時に、本会社は、企業活動がそれ単独では成立せず、世界や社会の存在とその持続性の上に成り立つということを忘れてはならず、様々な関係者との繋がりの中 で、より大きなビジョンの実現と、企業価値の最大化を生み出すことができると考える。 本会社の主要なステークホルダーは、顧客をはじめとした本会社の事業活動や表現行 為に少しでも触れた全ての生活者や株主の皆様、ならびに、多様な契約形態で業務に 携わる従業員や共創関係にある協力者・パートナー、地域住民はもちろん、自然と地球をも含む。(定款第一章第二条引用) アドバイザリーボードメンバーの詳細 役割 当社が会社組織体として進むべき方向性の提示、助言 解決すべき課題の再確認、再検討 中長期的な経営計画に対するアドバイス リスク及びコンプライアンスに関する事項 緊急時の対策に対する助言 その他重要事項に関すること 任期 2022年10月1日~2024年9月30日の2年間...
納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発を目指します
日本国内でサステナブルファッションに携わる、わたしたち「SOLIT!」と岡山県倉敷市を拠点にサーキュラーデニムを販売する「land down under」。 今回、わたしたち2社を発起人とし、近年のどこか表層的かつ一部分のみを変えて止まってしまうような「サステナビリティ」に対して問題提起をし、わたしたち自身が真に納得できる「サステナブルファッション」の理想系を実現するため、タッグを組みました。 わたしたちが感じる、今までの課題 現在ファッション産業で謳われている「サステナブル」は、素材や回収システムといった長く複雑に絡み合うファッションのサプライチェーンの一部分の改善に止まるものが多くみられます。 もちろん、改善されていないよりは「Better」なのかもしれません。ただそこで思考停止してしまっていいのでしょうか。 私たちはそれぞれのブランドとして個々に「サステナブルファッション」について日々試行錯誤しながら挑戦していますが、その循環の中に参画できない人が存在することや、より多くの人が参加できるようにするとどうしても環境に負荷がかかってしまう選択肢をとるしかない...など、そのバランスや実現に頭を抱えていました。 私たちがタッグを組む理由 そこで、多様な人も、地球環境もともに考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために、企画段階からこれまで循環の中に参加できていなかった方を巻き込むSOLIT!のインクルーシブデザインの手法と、 より生産背景を透明かつ同一地域内で完結させ、環境負荷を極力軽減させた循環する服づくりを実践するland down underの生産背景に対するこだわりを組み合わせることで、私たち自身が納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発をはじめました。 それは、衣服以上に永く人の手の近くに存在し、長く使い続けることができる「All-inclusive bag(オールインクルーシブバック)」。多様な人も、地球環境も共に考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために必要なものです。 バッグを通して目指す社会は 私たちは、サプライチェーン全体で人権や環境負荷を配慮したものづくり、そして人の想いや素材が循環することが重要であると考えています。 その循環により広く多くの人の参加を可能にするために、意識の高い一部の人のものになるのではなく、多様な人が関われるものづくりにこだわりました。 多様な人々が関われるようなものづくりにこだわることで、この「バッグ」を通して「生み出すほど社会・地球がよりよくなる」ことを目指します。 私たち2社だからこそできること land down underの(コラボに対する)想い land down underのアイテムは、いわゆる健常者が性別や世代を問わず穿けるものです。しかしながら、SOLIT!と出会い、私たちが大切にしているサーキュラーエコノミーを軸としたものづくりの先に実現される「循環」は、まだ小さい範囲だったかもしれない、と感じました。 より拡張されたサーキュラーエコノミー/循環のあり方を求めて、SOLIT!とインクルーシブデザインを実現した服づくりを経験したいという想いが芽生えました。 SOLITの(コラボに対する)想い...
納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発を目指します
日本国内でサステナブルファッションに携わる、わたしたち「SOLIT!」と岡山県倉敷市を拠点にサーキュラーデニムを販売する「land down under」。 今回、わたしたち2社を発起人とし、近年のどこか表層的かつ一部分のみを変えて止まってしまうような「サステナビリティ」に対して問題提起をし、わたしたち自身が真に納得できる「サステナブルファッション」の理想系を実現するため、タッグを組みました。 わたしたちが感じる、今までの課題 現在ファッション産業で謳われている「サステナブル」は、素材や回収システムといった長く複雑に絡み合うファッションのサプライチェーンの一部分の改善に止まるものが多くみられます。 もちろん、改善されていないよりは「Better」なのかもしれません。ただそこで思考停止してしまっていいのでしょうか。 私たちはそれぞれのブランドとして個々に「サステナブルファッション」について日々試行錯誤しながら挑戦していますが、その循環の中に参画できない人が存在することや、より多くの人が参加できるようにするとどうしても環境に負荷がかかってしまう選択肢をとるしかない...など、そのバランスや実現に頭を抱えていました。 私たちがタッグを組む理由 そこで、多様な人も、地球環境もともに考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために、企画段階からこれまで循環の中に参加できていなかった方を巻き込むSOLIT!のインクルーシブデザインの手法と、 より生産背景を透明かつ同一地域内で完結させ、環境負荷を極力軽減させた循環する服づくりを実践するland down underの生産背景に対するこだわりを組み合わせることで、私たち自身が納得できる拡張されたサーキュラリティを実現するアイテム開発をはじめました。 それは、衣服以上に永く人の手の近くに存在し、長く使い続けることができる「All-inclusive bag(オールインクルーシブバック)」。多様な人も、地球環境も共に考慮されたオールインクルーシブな社会を実現するために必要なものです。 バッグを通して目指す社会は 私たちは、サプライチェーン全体で人権や環境負荷を配慮したものづくり、そして人の想いや素材が循環することが重要であると考えています。 その循環により広く多くの人の参加を可能にするために、意識の高い一部の人のものになるのではなく、多様な人が関われるものづくりにこだわりました。 多様な人々が関われるようなものづくりにこだわることで、この「バッグ」を通して「生み出すほど社会・地球がよりよくなる」ことを目指します。 私たち2社だからこそできること land down underの(コラボに対する)想い land down underのアイテムは、いわゆる健常者が性別や世代を問わず穿けるものです。しかしながら、SOLIT!と出会い、私たちが大切にしているサーキュラーエコノミーを軸としたものづくりの先に実現される「循環」は、まだ小さい範囲だったかもしれない、と感じました。 より拡張されたサーキュラーエコノミー/循環のあり方を求めて、SOLIT!とインクルーシブデザインを実現した服づくりを経験したいという想いが芽生えました。 SOLITの(コラボに対する)想い...