私たちがB-Corp認証取得を目指す理由

私たちがB-Corp認証取得を目指す理由

目次

B-corp認証取得に向けたSOLITの挑戦

こんにちは!SOLITで環境人権管理を担当しているナツミです。私たちは、昨年7月より社会や環境に配慮した公益性の高い企業を評価するアメリカの認証制度のB-Corp(ビー・コープ)を取得するために準備をしてきました。

このJournalでは、B-Corp認証のことはもちろん、SOLITがなぜこのB-Corp認証を取ろうと考えているのかについてご紹介します。

その他、私たちのサステナビリティの活動はこちら

 

「B-Corp」が企業の公益性の判断軸に

B-Corpとは、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度のことを言います。

2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が発表され、さまざまな社会課題に目を向けられるようになった今、企業価値の創造や消費者の意思決定において、B-Corpは重要な意味を持つと私たちは考えています

ちなみに、B-Corporation(通称B-Corp)の「B」は「Benefit」を意味し、「社会の公益」という意味が込められています。

B-Corp認証では、企業の事業活動に関わる全ての取り組み(従業員の福利厚生、サプライチェーンの運営、 原材料獲得に至るまで)を社会的・環境的インパクトを基準に独自に採点します。この採点項目は下記の5つに分かれています。

  1. ガバナンス(会社の経営体制)
  2. 従業員
  3. コミュニティ(生産パートナーや周りの地域社会)
  4. 環境
  5. 顧客

それぞれの項目に対して数十個の質問が用意され、約200個の設問により企業の取り組みを詳細に評価します。高い水準で審査され、ある一定の基準点を超えた企業にしか与えられない認証マークがB-Corp認証です。B-Corp認証の詳しい内容は、私自身も参考にしたWIREDメディアでご覧いただければと思います。

従来、企業の「社会的責任」とは自己申告での公表に過ぎず、企業における事業の在り方が「本当に社会や環境に良いのか?」という判断が難しいものでした。その証拠に、実態を伴わないにもかかわらず環境に配慮した取り組みを主張する「グリーンウォッシュ」という言葉もよく耳にするようになりました。

しかし、このB-Corp認証という第3者の目線から企業を独自に評価する仕組みは、本当に社会をより良くすることに重きを置く企業かどうかの判断軸になると言えます。

B-Corp取得企業は、認証取得がゴールではなく始まりとして、より一層ビジネスを通してより良い社会を実現していくという姿勢でいるのがとても素敵です!このB-Corp認証を獲得している日本企業は現在20社以下ですが、SOLITもB-Corp認証を取得し、社会をより良いものにするための世界的ムーブメントにいちメンバーとして早く参加できたら嬉しいです!

 

オールインクルーシブな社会を実現する、事業体であるために

SOLITにとってB-corp取得は、メンバーとしての取り組みを可視化するためにも、そして社会へSOLITの信念を伝えるためにも重要な意義があると判断し、昨年7月から取り組んできました。

B-Corpを取得するにあたって、私たちが期待していることはチームとしての取得意義ステークホルダーの皆様にとっての取得意義の大きく2つです。

SOLITがB-Corp取得を目指すのは、現状把握と第三者評価をするため、を説明するグラフィック

チームとしての取得意義

私たちが、B-Corp認証に取り組む一番大きな理由は、自分たちの目指す社会に対する現状把握のためといえます。わたしたちが、「オールインクルーシブな社会の実現」を会社の理念として掲げ活動するのは簡単ですが、何をもって「オールインクルーシブ」が達成できたのかという曖昧さがありました。

SOLITの事業の一つ一つが、本当に「オールインクルーシブな社会へと繋がっているのか?」を測る方法が事業上関わるステークホルダーの皆様(特に生産者さんやユーザーの皆様)からのインフォーマルなフィードバックによるものでしかなかったものを、B-Corpでは、そのような行為を数値化して評価する仕組みに置き換えて判断してくれます。

そのような評価を経て、自分たちの「オールインクルーシブな社会」に向けた活動を改めて理解し、自分たちの事業を、評価できる基準として活用していきたいと思っています。

ステークホルダーの皆様にとっての取得意義

SOLITは多くのステークホルダーの皆様に支えられています。これまで、SOLITを応援してくださった皆様は試着会やイベントでのスタッフとの会話や、このようなJOURNALやSNSなどの場を通してSOLITの事業活動を知っていただき、応援してくださっているのだと思います。

しかし、その活動が「本当に社会的・環境的に良い影響を与えているの?」という部分は、SOLITによる自己申告による発信だけではお伝えできていなかったと思います。それが、B-Corp認証を通して、第3者の目線でSOLITの事業を評価ができるようになります。これをきっかけに、SOLITの活動を応援してくださった皆様の信頼に応えられたらと思います。

そして、この世界の社会的ムーブメントに参加することで、SOLITが掲げる「オールインクルーシブ」という概念を、より多くの方々に知っていただければと思っています!

B-corp取得に向けて

このB-Corp認証取得のために、SOLITは、昨年の7月から、改めて会社の在り方をメンバーと吟味し、今の自分たちにできることは何かを考えてきました。

具体的には、理念に共感してくれるパートナーと、オールインクルーシブな社会の実現における共創者として活動し、社員が働きやすく、ポテンシャルを最大限に生かせる環境をつくるために「Code of Conduct(行動規範)」を制作したり、SOLITメンバーのマニュアルとなる「SOLIT社員向けHAND BOOK」を作成したりしました。

また、目の前の課題や価値だけにとらわれずに多様な意見を取り入れて意思決定するために、SOLITが関わる存在を図式化した「ステークホルダーマップ」を制作したり、「SOLITアドバイザリーボード」の設立をしたりしました。

ステークホルダーマップ

アドバイザリーボード

 

SOLITがステークホルダーに対してどのような価値を埋めているのか、ブレストメモ

さらに、メンバーに実施したアンケートを通して、個人の特性と向き合い自分の仕事スタイルを探すための勉強会を開催したり、そもそもB-Corpとは何か、SOLITが今どのような方々と関わりがありどのような課題があるかなどを議論する場として社内勉強会を開催したりしました。

B-corp取得に向けて行った一つ一つの取り組みについては、順にJOURNALにて公開していきたいと思います!

ぜひ、今後のJOURNALを楽しみにしていてください!

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