JOURNAL
目に見えない障害や特性を持つ多様な人たちが一緒に働くこと、生きていくこととは
人はそれぞれ違った特性や悩み、スキルなどを持っています。だからこそ、その人が活躍できる場や状況もそれぞれ変わってくるはず。組織の中で個性や特性を活かし、多様な人が心地よく働くことができる環境を作るためには、何ができるでしょうか。 多様なメンバーが共存する会社としてできること 多様な人も、動植物も、誰もどれも取り残さない。 そんな社会を目標としているSOLITのメンバーは、国籍、言語、セクシュアリティ、生活環境、年齢、職業・職種が異なる多様な意思決定者が共存しています。だからこそ、社外に向けた取り組みだけではなく社内で多様な人が関わり合い、心地よく働ける環境について日々考え、取り組み続けています。 その取り組みの一環として、「自身の特性把握と対応」についての勉強会を開催しました。きっかけは、働き方に対する現状やそれぞれのメンバーが共に働くメンバーに理解しておいてほしいことについてヒアリングするための「社内アンケート」の実施でした。 アンケートを経て、自己の特性と組織の中での働く方法に関して悩んでいるメンバーが多いことが明らかになり、自分の特性と付き合うために自己分析を重ねて環境調整をしてきた経験をもつメンバーを中心に、自己の特性把握と対処法を学ぶための勉強会を開催することになったのです。 このJOURNALでは、勉強会を通して参加者間で生まれた気付きや学びをご紹介します。自分の特性が原因で悩んでいる方だけでなく、組織の中で人事関連の仕事に携わる方や、身近な人の悩みをサポートしたいと思っている方、仕事選びの転機にいる方にも読んでいただけるとうれしいです。 自分を理解するために、まずは言葉の理解から 自己の特性について把握する上で、最近聞く機会の多い「ADHD」「ASD」「HSP」の言葉について整理をするところから勉強会は始まりました。ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)は脳の発達障害として扱われる一方で、HSP(Highly Sensitive Person)は医学的な診断名(障害や病気の名前)ではなく、心理学の分野で1つの気質として扱われます。HSPについては、精神医学の分野でその症状を判断する場合には「不安神経症」という別の名前で呼ばれているそうです。 混同されたり並列で並べられたりしがちなこれらですが、そもそもの学問領域も異なれば、生じる困りごとへの対処法についても、一般的にはそれぞれ異なった対策方法が必要だと考えられているようでした。 とはいえ、これらの間にも似たような困りごとが発生することもあれば、複数の特性を持つ方もいます。だからこそ、最初から「ADHD」「ASD」「HSP」などの名称にこだわって個人の性格や特性を単純化したり決めつけたりするのではなく、まずは「何に困っているのか」ということに着目し、向き合うことが大切なのだと勉強会では伝えられました。 実際に登壇して体験談を語ったメンバーは、ADHDとASDの二つの診断を受けている上に、HSPのような気質が感じられることもあるそうです。参加者からも、「自分を見つめる前に名前だけにとらわれて、自分をその症状に寄せてしまっていた」という声や「HSPを言い訳にしてしまい、自分で勝手に線引きしてしまっていた」という声があがりました。 言葉をきっかけに自分を知る 前提となる言葉の定義を知ったうえで、次のステップとしては自分自身を把握することが大切です。ここで以下の3つのポイントを意識すると、次のアクションに繋げやすくなります。 自分は何に困っているのか 自己の特性に悩む人は「ADHD」や「HSP」などといった名前に困っているわけではないはずだと、登壇したメンバーから投げかけがありました。その上で、まずは自己の特性の中の「どんな症状による」「どんな影響に」困っているのか? という部分にフォーカスし、今までの経験や物事に向き合う時の自分の心の状態・感情を振り返りながら明確にしていきます。 例えば、満員電車に乗ったとき、逃げたいと思い涙が出てきた。それはなぜだろう?というように、日報をつけたり日記を書くなどをして記録していきます。敢えて初めから自分の状態や困りごとを診断名や症状名に紐付けないことで、先入観に囚われずより純粋に自分の「状態」「特性/特徴」を理解していくことができます。その日にこなしたタスクや起こった出来事、そのうえで「どこに困ったか」「なぜそう感じたか」等を細かく記録しておくことがおすすめです。 その症状は、なぜ生じているか これまでの出来事1つ1つを振り返ってみると自分が辛くなる場面の傾向が見えてくるかもしれません。記録を振り返るなどして、具体的にどういった場面でどのような症状が起こりやすいかを分析してみると、自分をどう扱っていけばいいのか考える一助になります。 そうした傾向が見えてきた中で、自分で対処ができるのであれば問題がないかもしれません。ただ、それでも限界があるなと感じたり、「なぜそうした困りごとが生じるのか」の部分をより明確にするための1つの手段として、病院での受診が挙げられます。医学的な診断や心理学的な定義づけは、今までの悩みの答え合わせのようなものだとも捉えられるかもしれません。 どんな対処法が適切か 困りごとがおこる原因や傾向がわかることによって、自身の悩みに対して「何をするべきか」がクリアになります。例えば、周りの人の声が気になってしまいオフィスワークが苦手であるなら、リモートワークができる仕事を選ぶといった環境調整をしたり、病院で医師と相談し投薬治療やカウンセリングを受けたりするなど、対処法はさまざまです。 実際、発達障害を原因とした二次障害が生じている場合などは、まずはそちらの治療が必要になるという場合もあるでしょう。何らかの診断を受けていない場合でも、自分の特性を理解すると、それに対する対処法は見えやすくなります。 例えば、特性に対する対処法の例として画像のようなものが挙げられます。もちろん適切な対処法は一人ひとり異なるので、自分にとっては何が最適かを考え、試していく必要があるのだそうです。 (登壇したメンバーが行っている日常的な工夫の一部) ...
目に見えない障害や特性を持つ多様な人たちが一緒に働くこと、生きていくこととは
人はそれぞれ違った特性や悩み、スキルなどを持っています。だからこそ、その人が活躍できる場や状況もそれぞれ変わってくるはず。組織の中で個性や特性を活かし、多様な人が心地よく働くことができる環境を作るためには、何ができるでしょうか。 多様なメンバーが共存する会社としてできること 多様な人も、動植物も、誰もどれも取り残さない。 そんな社会を目標としているSOLITのメンバーは、国籍、言語、セクシュアリティ、生活環境、年齢、職業・職種が異なる多様な意思決定者が共存しています。だからこそ、社外に向けた取り組みだけではなく社内で多様な人が関わり合い、心地よく働ける環境について日々考え、取り組み続けています。 その取り組みの一環として、「自身の特性把握と対応」についての勉強会を開催しました。きっかけは、働き方に対する現状やそれぞれのメンバーが共に働くメンバーに理解しておいてほしいことについてヒアリングするための「社内アンケート」の実施でした。 アンケートを経て、自己の特性と組織の中での働く方法に関して悩んでいるメンバーが多いことが明らかになり、自分の特性と付き合うために自己分析を重ねて環境調整をしてきた経験をもつメンバーを中心に、自己の特性把握と対処法を学ぶための勉強会を開催することになったのです。 このJOURNALでは、勉強会を通して参加者間で生まれた気付きや学びをご紹介します。自分の特性が原因で悩んでいる方だけでなく、組織の中で人事関連の仕事に携わる方や、身近な人の悩みをサポートしたいと思っている方、仕事選びの転機にいる方にも読んでいただけるとうれしいです。 自分を理解するために、まずは言葉の理解から 自己の特性について把握する上で、最近聞く機会の多い「ADHD」「ASD」「HSP」の言葉について整理をするところから勉強会は始まりました。ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)は脳の発達障害として扱われる一方で、HSP(Highly Sensitive Person)は医学的な診断名(障害や病気の名前)ではなく、心理学の分野で1つの気質として扱われます。HSPについては、精神医学の分野でその症状を判断する場合には「不安神経症」という別の名前で呼ばれているそうです。 混同されたり並列で並べられたりしがちなこれらですが、そもそもの学問領域も異なれば、生じる困りごとへの対処法についても、一般的にはそれぞれ異なった対策方法が必要だと考えられているようでした。 とはいえ、これらの間にも似たような困りごとが発生することもあれば、複数の特性を持つ方もいます。だからこそ、最初から「ADHD」「ASD」「HSP」などの名称にこだわって個人の性格や特性を単純化したり決めつけたりするのではなく、まずは「何に困っているのか」ということに着目し、向き合うことが大切なのだと勉強会では伝えられました。 実際に登壇して体験談を語ったメンバーは、ADHDとASDの二つの診断を受けている上に、HSPのような気質が感じられることもあるそうです。参加者からも、「自分を見つめる前に名前だけにとらわれて、自分をその症状に寄せてしまっていた」という声や「HSPを言い訳にしてしまい、自分で勝手に線引きしてしまっていた」という声があがりました。 言葉をきっかけに自分を知る 前提となる言葉の定義を知ったうえで、次のステップとしては自分自身を把握することが大切です。ここで以下の3つのポイントを意識すると、次のアクションに繋げやすくなります。 自分は何に困っているのか 自己の特性に悩む人は「ADHD」や「HSP」などといった名前に困っているわけではないはずだと、登壇したメンバーから投げかけがありました。その上で、まずは自己の特性の中の「どんな症状による」「どんな影響に」困っているのか? という部分にフォーカスし、今までの経験や物事に向き合う時の自分の心の状態・感情を振り返りながら明確にしていきます。 例えば、満員電車に乗ったとき、逃げたいと思い涙が出てきた。それはなぜだろう?というように、日報をつけたり日記を書くなどをして記録していきます。敢えて初めから自分の状態や困りごとを診断名や症状名に紐付けないことで、先入観に囚われずより純粋に自分の「状態」「特性/特徴」を理解していくことができます。その日にこなしたタスクや起こった出来事、そのうえで「どこに困ったか」「なぜそう感じたか」等を細かく記録しておくことがおすすめです。 その症状は、なぜ生じているか これまでの出来事1つ1つを振り返ってみると自分が辛くなる場面の傾向が見えてくるかもしれません。記録を振り返るなどして、具体的にどういった場面でどのような症状が起こりやすいかを分析してみると、自分をどう扱っていけばいいのか考える一助になります。 そうした傾向が見えてきた中で、自分で対処ができるのであれば問題がないかもしれません。ただ、それでも限界があるなと感じたり、「なぜそうした困りごとが生じるのか」の部分をより明確にするための1つの手段として、病院での受診が挙げられます。医学的な診断や心理学的な定義づけは、今までの悩みの答え合わせのようなものだとも捉えられるかもしれません。 どんな対処法が適切か 困りごとがおこる原因や傾向がわかることによって、自身の悩みに対して「何をするべきか」がクリアになります。例えば、周りの人の声が気になってしまいオフィスワークが苦手であるなら、リモートワークができる仕事を選ぶといった環境調整をしたり、病院で医師と相談し投薬治療やカウンセリングを受けたりするなど、対処法はさまざまです。 実際、発達障害を原因とした二次障害が生じている場合などは、まずはそちらの治療が必要になるという場合もあるでしょう。何らかの診断を受けていない場合でも、自分の特性を理解すると、それに対する対処法は見えやすくなります。 例えば、特性に対する対処法の例として画像のようなものが挙げられます。もちろん適切な対処法は一人ひとり異なるので、自分にとっては何が最適かを考え、試していく必要があるのだそうです。 (登壇したメンバーが行っている日常的な工夫の一部) ...
自分の価値観や想いを「SOLIT! BADGE」に託して
SOLITの思想に共感しているから、それを示せるものがほしい…!これまでいただいていたその声にお応えするべく、自分のスタンスや思想を表明できる「SOLIT! BADGE」を作りました。 このJOURNALでは、どうしてワッペンを作ることにしたのか、ワッペンを通して何を伝えられるかなどをご紹介します。 SOLIT! BADGE 誕生秘話 数ある小物の中でもなぜ「SOLIT! BADGE」を作ることにしたのか? きっかけは、以前から協働研究・開発をおこなってきた岸和田リハビリテーション病院・SDX研究所との共同研究でした。私たちは、入院・通院されている方々の身体・心理的データを用いた企画開発やツール開発などの研究を継続的に行っています。 その研究・調査の中で、認知障害のある方の着脱に関してセラピストが服の着脱のリハビリを行う場面で、「身体の部位」で伝えると患者様には認識しづらかったけれど、適当部位にテープを貼ることで認知しやすくなったという事例がありました。 これを受けて、衣服に馴染みながら、ファッションアイテムとしても活用でき、さらには着脱をしやすくするサインとなるものを開発したいと考え、今回のSOLIT! BADGEが誕生しました。 言葉に込められたメッセージ SOLIT! BADGEには、既存のシステムや価値観への違和感、気候変動やセクシュアリティへの想いなどのSOLITの思想が紡がれています。このワードは、SOLITインターンメンバーがオールインクルーシブな社会の実現に向けた活動を通して今まで感じてきた想いをもとに選びました。例えば... We are all on this planet together(私たちは共に同じ星に生きる仲間なんだ) 男だから、女だから、車いすユーザーだから、子どもだから、日本人だから...人は「〇〇だから」という言葉で人を区別してしまいがち。でも皆同じ地球という家に住んでいる仲間だということを、伝えたい。同じ惑星に住む者同士が助け合える社会を目指していきたいです。 I’m Ally for all(私は全ての人の仲間だよ) どんな体型もセクシュアリティも愛している。一人ひとりがありのままでいいんだと思えるような環境を作りたい。私たちは一緒に戦いたい。あなたの味方だよ、そんな言葉がより多くの人に届きますように。 購入方法・つけ方 3つのワッペンをセットとして「Ally...
自分の価値観や想いを「SOLIT! BADGE」に託して
SOLITの思想に共感しているから、それを示せるものがほしい…!これまでいただいていたその声にお応えするべく、自分のスタンスや思想を表明できる「SOLIT! BADGE」を作りました。 このJOURNALでは、どうしてワッペンを作ることにしたのか、ワッペンを通して何を伝えられるかなどをご紹介します。 SOLIT! BADGE 誕生秘話 数ある小物の中でもなぜ「SOLIT! BADGE」を作ることにしたのか? きっかけは、以前から協働研究・開発をおこなってきた岸和田リハビリテーション病院・SDX研究所との共同研究でした。私たちは、入院・通院されている方々の身体・心理的データを用いた企画開発やツール開発などの研究を継続的に行っています。 その研究・調査の中で、認知障害のある方の着脱に関してセラピストが服の着脱のリハビリを行う場面で、「身体の部位」で伝えると患者様には認識しづらかったけれど、適当部位にテープを貼ることで認知しやすくなったという事例がありました。 これを受けて、衣服に馴染みながら、ファッションアイテムとしても活用でき、さらには着脱をしやすくするサインとなるものを開発したいと考え、今回のSOLIT! BADGEが誕生しました。 言葉に込められたメッセージ SOLIT! BADGEには、既存のシステムや価値観への違和感、気候変動やセクシュアリティへの想いなどのSOLITの思想が紡がれています。このワードは、SOLITインターンメンバーがオールインクルーシブな社会の実現に向けた活動を通して今まで感じてきた想いをもとに選びました。例えば... We are all on this planet together(私たちは共に同じ星に生きる仲間なんだ) 男だから、女だから、車いすユーザーだから、子どもだから、日本人だから...人は「〇〇だから」という言葉で人を区別してしまいがち。でも皆同じ地球という家に住んでいる仲間だということを、伝えたい。同じ惑星に住む者同士が助け合える社会を目指していきたいです。 I’m Ally for all(私は全ての人の仲間だよ) どんな体型もセクシュアリティも愛している。一人ひとりがありのままでいいんだと思えるような環境を作りたい。私たちは一緒に戦いたい。あなたの味方だよ、そんな言葉がより多くの人に届きますように。 購入方法・つけ方 3つのワッペンをセットとして「Ally...
より多くの人の「この服が着たい」に応えるため、新サイズ「SOLIT -1」「SOLIT -2」が登場
こんにちは!SOLITでインターンをしているあおいです。私にはSOLITで学んだ、好きな言葉があります。 それは、 服が人を選ぶのではなく、人が服を選ぶ です。 服を基準として自分の体や表現したいことを制限してファッションを楽しむのではなく、自分を基準として自分にあったファッションを楽しむ。SOLITはそんな価値観の実現のために活動してきました。 そこで今回、より多くの方に自分が着たい服を楽しんでいただけるように、プロダクトの新サイズ「SOLIT-1」「SOLIT-2」を作りました。 これまでのSOLITのサイズ表記と展開のこだわり SOLITは、多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない社会の実現に向けて活動しています。そんな社会を実現する手段として障害・セクシュアリティ、体型に関係なく、それぞれの好みに合わせてカスタマイズした衣服をお届けするサービスを展開してきました。 これまでのサイズ展開は、セクシュアリティを固定するような「WOMENS」「MENS」のような表記や、何かを基準として設定される「S/M/L」といった表記をしない、SOLIT独自のサイズ表記である、「SOLIT 0」から「SOLIT 11」の12通りでした。 しかし、これまでも多くの方に楽しんでいただいているものの、まだ包括できていない存在がいることにも私たちは気が付いていました。誰もどれも取り残さない、そんな社会に近づくために少しでも多くの選択肢を提案したい。そんな想いから、新サイズの追加を決定しました。 子どもや低身長、小人症の方の選択肢を増やすために 追加された新サイズは、今まで最も小さいサイズであった「SOLIT 0」から1周り・2周りサイズの異なる、「SOLIT -1」と「SOLIT -2」です。これにより、身長でいうと100cm~140cmの方も包括できるようになりました。 SOLITのプロダクトは子どもに限った"子ども服"や、大人に限定した服ではありません。子供も大人も、セクシュアリティも関係なく誰でも自由に着て欲しい。もちろん子どもも、低身長症・小人症の方や小さめサイズをコーディネートしたい方にも楽しんでいただけるものにしました。また、ラフに着ることができるので、お子様の成長を記念する大切な日の服として着用することや、親子でお揃いコーデも可能に。 SOLITが不定期で行っている試着会では、新サイズの実際のプロダクトに触れたり、サイズ感を試したりすることができます。 2023年4月1日から4月30日までの1か月間開催している、POP-UP SHOP「This is SOLIT!」では、親子で遊びに来てくださった方々にすでに好評をいただいております。ぜひPOP-UP SHOPにも遊びに来てください! POP-UP SHOP「This is SOLIT!」の詳細はこちら また、試着会になかなかタイミングが合わないという方や家でゆったり試着したい方にはおうちでSOLITというサービスもご用意しているので、ぜひ試してみてください!...
より多くの人の「この服が着たい」に応えるため、新サイズ「SOLIT -1」「SOLIT -2」が登場
こんにちは!SOLITでインターンをしているあおいです。私にはSOLITで学んだ、好きな言葉があります。 それは、 服が人を選ぶのではなく、人が服を選ぶ です。 服を基準として自分の体や表現したいことを制限してファッションを楽しむのではなく、自分を基準として自分にあったファッションを楽しむ。SOLITはそんな価値観の実現のために活動してきました。 そこで今回、より多くの方に自分が着たい服を楽しんでいただけるように、プロダクトの新サイズ「SOLIT-1」「SOLIT-2」を作りました。 これまでのSOLITのサイズ表記と展開のこだわり SOLITは、多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない社会の実現に向けて活動しています。そんな社会を実現する手段として障害・セクシュアリティ、体型に関係なく、それぞれの好みに合わせてカスタマイズした衣服をお届けするサービスを展開してきました。 これまでのサイズ展開は、セクシュアリティを固定するような「WOMENS」「MENS」のような表記や、何かを基準として設定される「S/M/L」といった表記をしない、SOLIT独自のサイズ表記である、「SOLIT 0」から「SOLIT 11」の12通りでした。 しかし、これまでも多くの方に楽しんでいただいているものの、まだ包括できていない存在がいることにも私たちは気が付いていました。誰もどれも取り残さない、そんな社会に近づくために少しでも多くの選択肢を提案したい。そんな想いから、新サイズの追加を決定しました。 子どもや低身長、小人症の方の選択肢を増やすために 追加された新サイズは、今まで最も小さいサイズであった「SOLIT 0」から1周り・2周りサイズの異なる、「SOLIT -1」と「SOLIT -2」です。これにより、身長でいうと100cm~140cmの方も包括できるようになりました。 SOLITのプロダクトは子どもに限った"子ども服"や、大人に限定した服ではありません。子供も大人も、セクシュアリティも関係なく誰でも自由に着て欲しい。もちろん子どもも、低身長症・小人症の方や小さめサイズをコーディネートしたい方にも楽しんでいただけるものにしました。また、ラフに着ることができるので、お子様の成長を記念する大切な日の服として着用することや、親子でお揃いコーデも可能に。 SOLITが不定期で行っている試着会では、新サイズの実際のプロダクトに触れたり、サイズ感を試したりすることができます。 2023年4月1日から4月30日までの1か月間開催している、POP-UP SHOP「This is SOLIT!」では、親子で遊びに来てくださった方々にすでに好評をいただいております。ぜひPOP-UP SHOPにも遊びに来てください! POP-UP SHOP「This is SOLIT!」の詳細はこちら また、試着会になかなかタイミングが合わないという方や家でゆったり試着したい方にはおうちでSOLITというサービスもご用意しているので、ぜひ試してみてください!...
4月1日(土)〜30日(日)開催!サステナビリティとD&Iの最先端を体験できるPOP-UP S...
4月1日(土)~30日(日)の期間、東京都立川市のウェルビーイングタウン「GREEN SPRINGS」 にて、SOLIT初の大規模POP-UP SHOP「This is SOLIT!」を開催します。本イベントでは、最先端のサステナビリティとD&Iを体感してもらうべく、多様な人も動植物も地球環境も、誰もどれも取り残さないオールインクルーシブな社会を表現します。 このJOURNALでは、POP-UP SHOP「This is SOLIT!」ではどのようなことが体験できるのか、またどのような想いで開催までに至ったのかについてご紹介させていただきます。 開催概要 日時:2023年4月1日(土) - 30日(日) 11:00~19:00会場:GREEN SPRINGS 2Fイベントスペース「TAKE OFF-SITE」住所:〒190-0014 東京都立川市緑町3−1(FMたちかわラジオステーション隣)Google map:https://goo.gl/maps/4EibN29omGrhREMx6 下縮図のE1 / 2Fにあたります↓ ※立川駅より徒歩8分※お手洗いは会場内に2箇所ございます(いずれも多目的トイレがあります)。※電車または車をご利用の際のアクセスや駐車場情報はこちらからご確認いただけます。※会場内に7箇所のエレベーターがございます。 本イベントでできること 本イベントでは、会場をいくつかのエリアに分け、エリアごとに形を変えてオールインクルーシブを表現します。それぞれのエリアにおいて、どんな形で何が体験できるのかについてご紹介します。 01. ショップスペース このエリアでは、SOLITの各種アイテムに触れてみたり、着心地を試してみたり、気に入ったらその場で購入していただくこともできます。スタッフが試着や購入についてのサポートを行いますので、ぜひお気軽にお声がけください!...
4月1日(土)〜30日(日)開催!サステナビリティとD&Iの最先端を体験できるPOP-UP S...
4月1日(土)~30日(日)の期間、東京都立川市のウェルビーイングタウン「GREEN SPRINGS」 にて、SOLIT初の大規模POP-UP SHOP「This is SOLIT!」を開催します。本イベントでは、最先端のサステナビリティとD&Iを体感してもらうべく、多様な人も動植物も地球環境も、誰もどれも取り残さないオールインクルーシブな社会を表現します。 このJOURNALでは、POP-UP SHOP「This is SOLIT!」ではどのようなことが体験できるのか、またどのような想いで開催までに至ったのかについてご紹介させていただきます。 開催概要 日時:2023年4月1日(土) - 30日(日) 11:00~19:00会場:GREEN SPRINGS 2Fイベントスペース「TAKE OFF-SITE」住所:〒190-0014 東京都立川市緑町3−1(FMたちかわラジオステーション隣)Google map:https://goo.gl/maps/4EibN29omGrhREMx6 下縮図のE1 / 2Fにあたります↓ ※立川駅より徒歩8分※お手洗いは会場内に2箇所ございます(いずれも多目的トイレがあります)。※電車または車をご利用の際のアクセスや駐車場情報はこちらからご確認いただけます。※会場内に7箇所のエレベーターがございます。 本イベントでできること 本イベントでは、会場をいくつかのエリアに分け、エリアごとに形を変えてオールインクルーシブを表現します。それぞれのエリアにおいて、どんな形で何が体験できるのかについてご紹介します。 01. ショップスペース このエリアでは、SOLITの各種アイテムに触れてみたり、着心地を試してみたり、気に入ったらその場で購入していただくこともできます。スタッフが試着や購入についてのサポートを行いますので、ぜひお気軽にお声がけください!...
SOLITが最後までプロダクトと向き合うために
みなさんは、着られなくなった服はどこへ行くのか考えたことはありますか? SOLITのアドバイザリーボードの一人であり、全国から約2,000人集まる「ごみの学校」を運営する寺井正幸さんを中心に、PanasonicのFUTURE LIFE FACTORYの会場をお借りし、ファッションに携わる企業がファッション産業における廃棄の問題について議論し合いました。 このJOURNALでは、ファッション産業の廃棄の現状、そしてそれを踏まえたうえで、廃棄の観点で今のSOLITプロダクトにはどんな課題があるのか、またその課題に立ち向かうためのSOLITの今後の方針について紹介したいと思います。 衣服の廃棄が直面していること 衣料廃棄物は、「企業由来のもの」と「一般家庭由来のもの」の2つに分けることができます。企業由来のものは、ユニフォームや製品在庫などを指し、一か所から大量に発生します。また、落とすことが難しい汚れや社名入りのものが多いため、再利用がしにくいことが多いです。 一方、一般家庭由来のものは、普段着や学生服、着物などを指し、多拠点から少量発生するといった違いがあります。気が向いたタイミングで捨てられてしまうため、いつ捨てられるのかの予測がつかないという問題点があります。 日本における衣服処理方法の割合は、リユース14%、リサイクル10%、焼却処理76%と、8割近くが焼却処理されています。 (本会議で共有された資料をSOLITにて編集) リユース・リサイクルされにくい理由 これらリユースの割合が低い理由としては、2つ挙げられます。 1つ目は、中古品自体の需要が低いから。最近はネットなどの媒体で中古品の売買が浸透してきているものの、まだ中古品の購入経験がない方や購入に抵抗がある方などが一定数残っているという現状があります。 2つ目は、中古品の中でも衣料品の需要が低いため。ファストファッションの台頭により、新品でも今流行っている服を安く手に入れることができるようになったため、中古品を選択する人が減ってしまっています。 また、リサイクルの割合が低い理由としては、3つ挙げられます。 1つ目は、分別のしにくさ。。衣服は、プラスチックと繊維くずなどの多種にわたる素材が混合していることが多く、分別しづらいという課題があります。2つ目は、再生材の需要の少なさ。リサイクル後の用途として、ぬいぐるみの中布や自動車内装材がありますが、それらの需要は減少しています。 最後に、海外輸出も持続的ではないことです。古着の海外輸出は輸出先の国の産業を奪う可能性がある上に、適切な処理技術がない国では埋め立てによる廃棄の影響で環境汚染が起こってしまうという問題もあります。 アパレル業界で働く私たちは、これらの問題1つ1つを把握し、立ち向かっていく必要があります。 異なる角度から課題をみつめる 今回共にファッション産業における廃棄の問題について共に学んだのは、パタゴニア、Panasonic、ラルフ ローレン、BEAMS、博報堂DYメディアパートナーズなどの企業でした。 そこで学んだことを踏まえ、参加した各企業同士で、自分たちが企業としてどのように廃棄の問題に立ち向かえるかについてディスカッションを行いました。 一部の人が問題について考えるのではなく、製品作りに関わる全ての人が対話をする機会が必要なのではないか。 作り手・売り手が長年愛用してもらえるような工夫をするべきなのではないか。 自社製品を解体することでマテリアルサイクルの大変さに気が付けるのではないか。 など、各社の参加者がそれぞれの事例や悩みを共有し合い、廃棄問題の解決に向けて意見交換をしました。...
SOLITが最後までプロダクトと向き合うために
みなさんは、着られなくなった服はどこへ行くのか考えたことはありますか? SOLITのアドバイザリーボードの一人であり、全国から約2,000人集まる「ごみの学校」を運営する寺井正幸さんを中心に、PanasonicのFUTURE LIFE FACTORYの会場をお借りし、ファッションに携わる企業がファッション産業における廃棄の問題について議論し合いました。 このJOURNALでは、ファッション産業の廃棄の現状、そしてそれを踏まえたうえで、廃棄の観点で今のSOLITプロダクトにはどんな課題があるのか、またその課題に立ち向かうためのSOLITの今後の方針について紹介したいと思います。 衣服の廃棄が直面していること 衣料廃棄物は、「企業由来のもの」と「一般家庭由来のもの」の2つに分けることができます。企業由来のものは、ユニフォームや製品在庫などを指し、一か所から大量に発生します。また、落とすことが難しい汚れや社名入りのものが多いため、再利用がしにくいことが多いです。 一方、一般家庭由来のものは、普段着や学生服、着物などを指し、多拠点から少量発生するといった違いがあります。気が向いたタイミングで捨てられてしまうため、いつ捨てられるのかの予測がつかないという問題点があります。 日本における衣服処理方法の割合は、リユース14%、リサイクル10%、焼却処理76%と、8割近くが焼却処理されています。 (本会議で共有された資料をSOLITにて編集) リユース・リサイクルされにくい理由 これらリユースの割合が低い理由としては、2つ挙げられます。 1つ目は、中古品自体の需要が低いから。最近はネットなどの媒体で中古品の売買が浸透してきているものの、まだ中古品の購入経験がない方や購入に抵抗がある方などが一定数残っているという現状があります。 2つ目は、中古品の中でも衣料品の需要が低いため。ファストファッションの台頭により、新品でも今流行っている服を安く手に入れることができるようになったため、中古品を選択する人が減ってしまっています。 また、リサイクルの割合が低い理由としては、3つ挙げられます。 1つ目は、分別のしにくさ。。衣服は、プラスチックと繊維くずなどの多種にわたる素材が混合していることが多く、分別しづらいという課題があります。2つ目は、再生材の需要の少なさ。リサイクル後の用途として、ぬいぐるみの中布や自動車内装材がありますが、それらの需要は減少しています。 最後に、海外輸出も持続的ではないことです。古着の海外輸出は輸出先の国の産業を奪う可能性がある上に、適切な処理技術がない国では埋め立てによる廃棄の影響で環境汚染が起こってしまうという問題もあります。 アパレル業界で働く私たちは、これらの問題1つ1つを把握し、立ち向かっていく必要があります。 異なる角度から課題をみつめる 今回共にファッション産業における廃棄の問題について共に学んだのは、パタゴニア、Panasonic、ラルフ ローレン、BEAMS、博報堂DYメディアパートナーズなどの企業でした。 そこで学んだことを踏まえ、参加した各企業同士で、自分たちが企業としてどのように廃棄の問題に立ち向かえるかについてディスカッションを行いました。 一部の人が問題について考えるのではなく、製品作りに関わる全ての人が対話をする機会が必要なのではないか。 作り手・売り手が長年愛用してもらえるような工夫をするべきなのではないか。 自社製品を解体することでマテリアルサイクルの大変さに気が付けるのではないか。 など、各社の参加者がそれぞれの事例や悩みを共有し合い、廃棄問題の解決に向けて意見交換をしました。...
SOLITの生産者をブロックチェーンで公開、より透明性高くやさしい情報へ
私たちSOLITは、パナソニックのFUTURE LIFE FACTORYとともに、私たちの目指す社会におけるトレーサビリティ(透明性)*とはなにかを捉え直しました。 * いま、世の中では生産地や生産方法、環境負荷を測る定量的なデータなどを企業が社会的責任として、情報公開していく「トレーサビリティ」の重要性が叫ばれています。 普段は「生産国がここだから」といったような無意識下の偏見によって、購入を躊躇ったりしていたものが、そのプロダクトの背景にいる様々な人間性に触れることで、バイアスから解放されたり、異なる視点をお届けできたらと考えています。 そして今回、SOLITのプロダクトの企画・生産からリサイクルに至るまで、全てのサプライチェーンに携わる方々1人1人と対話をし、その情報をブロックチェーンを活用して公開をすることにしました。 3日間のエキシビジョンは多様な方が集まる場に 2023年3月3,4,5日、東京・下北沢。光が差し込む大きなガラス窓のある展示会場にて、エキシビジョンを開催しました。(このJOURNAL公開時は3日目がはじまったところです!) 金曜日から始まったエキシビジョンは、朝から晩まで多くの方にお越しいただきました。 以前からSOLITの活動に関心を寄せてくださった方が、より話を聞きたいと立ち寄ってくださったり、今回のプロジェクトで活用しているweb3やブロックチェーンに関心のある方などさまざま。 パナソニックの皆さん、そしてマッキャン・Final Aim・PARAGON DIGITAL DESIGNのみなさんも、ここまでそれぞれの役割の中で携わっていたところから、会場でついに全員が集合することができました。 なぜこの協働が始まったのか このコラボレーションは、まさにそれぞれが目指す先が同じく、それでいて強みの異なる企業がつながったことによる化学反応だと言えます。 もともと私たちSOLITは、生産に携わる全員と繋がり、日々やり取りをしているものの、その情報公開をするには調査・評価・公開といった一連の準備に多大なる時間とお金が必要であったことから、その事業規模・事業体上、悔しながら取り組むことができずにいました。 一方、パナソニックFUTURE LIFE FACTORYは、ちょっと先の未来を予測し実現させるチームとして、その発想や技術・デザイン後からをもとに無意識化の偏見のない購買行動を実現しようと、生産背景を辿ることのできる製品を開発している協働先を探していました。...
SOLITの生産者をブロックチェーンで公開、より透明性高くやさしい情報へ
私たちSOLITは、パナソニックのFUTURE LIFE FACTORYとともに、私たちの目指す社会におけるトレーサビリティ(透明性)*とはなにかを捉え直しました。 * いま、世の中では生産地や生産方法、環境負荷を測る定量的なデータなどを企業が社会的責任として、情報公開していく「トレーサビリティ」の重要性が叫ばれています。 普段は「生産国がここだから」といったような無意識下の偏見によって、購入を躊躇ったりしていたものが、そのプロダクトの背景にいる様々な人間性に触れることで、バイアスから解放されたり、異なる視点をお届けできたらと考えています。 そして今回、SOLITのプロダクトの企画・生産からリサイクルに至るまで、全てのサプライチェーンに携わる方々1人1人と対話をし、その情報をブロックチェーンを活用して公開をすることにしました。 3日間のエキシビジョンは多様な方が集まる場に 2023年3月3,4,5日、東京・下北沢。光が差し込む大きなガラス窓のある展示会場にて、エキシビジョンを開催しました。(このJOURNAL公開時は3日目がはじまったところです!) 金曜日から始まったエキシビジョンは、朝から晩まで多くの方にお越しいただきました。 以前からSOLITの活動に関心を寄せてくださった方が、より話を聞きたいと立ち寄ってくださったり、今回のプロジェクトで活用しているweb3やブロックチェーンに関心のある方などさまざま。 パナソニックの皆さん、そしてマッキャン・Final Aim・PARAGON DIGITAL DESIGNのみなさんも、ここまでそれぞれの役割の中で携わっていたところから、会場でついに全員が集合することができました。 なぜこの協働が始まったのか このコラボレーションは、まさにそれぞれが目指す先が同じく、それでいて強みの異なる企業がつながったことによる化学反応だと言えます。 もともと私たちSOLITは、生産に携わる全員と繋がり、日々やり取りをしているものの、その情報公開をするには調査・評価・公開といった一連の準備に多大なる時間とお金が必要であったことから、その事業規模・事業体上、悔しながら取り組むことができずにいました。 一方、パナソニックFUTURE LIFE FACTORYは、ちょっと先の未来を予測し実現させるチームとして、その発想や技術・デザイン後からをもとに無意識化の偏見のない購買行動を実現しようと、生産背景を辿ることのできる製品を開発している協働先を探していました。...