回復期リハビリテーション・研究開発した製品についての学会発表に行ってきました

回復期リハビリテーション・研究開発した製品についての学会発表に行ってきました

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こんにちは!SOLITインターンのあつきです!

2023年2月24日(金)〜25日(土)に岡山県の川崎医療福祉大学で行われた、「回復期リハビリテーション病棟協会 第41回研究大会」にて、現在私たちが共同研究・調査を行う岸和田リハビリテーション病院の澤井さんによる発表がありました。

内容は、岸和田リハビリテーション病院、SDX研究所、SOLIT株式会社が協働で研究・開発したリハビリウェア「odekake」について。

「odekake」についての詳細はこちら

医療分野に限らず、学会に参加するのも初めての私が、学会発表をみて何を思ったのか、現場レポートをお届けします!

 

そもそも、学会ってどんな場所?

開催場所となった川崎医療福祉大学は岡山県倉敷市にあり、今回の学会は9つの会場に分かれて行われました。私たちが開発したリハビリウェア「odekake」について発表された第7会場には、5〜60人ほどが参加されていて、医療福祉従事者の方はもちろん、学生さんたちもいて、みなさん興味深そうに発表を聞いていました。

学会発表をおこなった会場「川崎医療福祉大学」

今回、「odekake」についての発表があったセッションは、「病棟マネジメント」というテーマで、病棟での患者さんへのスムーズな対応について、さまざまな観点から発表されていました。

会場内では質問が飛び交い、研究発表を聞いて「自身の病院でも試してみる」という方もいらっしゃるなど、情報交換の場になっているのだと感じました。

 

いざ、リハビリウェア「odekake」の学会発表

セッションの中で行われた発表は、ほとんどが病院内での研究について。

インクルーシブファッションを取り扱うSOLITと、病院や施設のデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業に携わるSDX研究所との協働開発はかなり異例のようで、みなさん珍しそうに、また興味深そうに聞いていました。

学会発表中のSOLIT・岸和田リハビリテーション病院

発表では、

  • 中高齢者の87%が「おしゃれに関心がある」(西藤ら,2004)にも関わらず、着やすさが重視されおしゃれで障害に配慮した服は手に入れにくい
  • 入院中の病衣やリハビリウェアは「誰かに会いたいとは思えない」ようなもので、心身へのマイナス要因や社会参加を制限している

など、衣服の課題が挙げられました。

それらの課題に対して、伸縮性のある素材や、簡単に着脱できるマグネットボタンなど、「着やすい」し「着たくなる」リハビリウェア「odekake」を導入したことで、患者さんの着衣困難感が低くなり、ファッション性への満足度は高くなったという結果が報告されました!

ファッション性が持つ心理面への影響を話している時、会場では頷きながら聞いている方が多く、ファッションが社会参加に重要だと思っている方も多いのだろうと感じました。

また、発表後、「医療分野だけでなく、他分野と共同でやったからこそできた提案だ」とコメントもあり、改めてこの協働研究の意義を感じることができました!

 

岸和田リハビリテーション病院 澤井さんからみたリハビリウェア

今回、学会発表をしてくださった澤井さんに、実際に病院内で「odekake」を導入してみてどうなのか聞いてみました。

ファッションに興味がある人への影響が大きいだろうと予想していたけど、ファッションに興味がない人でもマグネットなど服のデザインが便利だと喜ぶ人もいるので、いろんな人に、いろんな側面で響くのだと思った

「着やすい」と「着たくなる」を同時に実現できるデザインにできたからこそ、より多くの人にとって良いものになったのだろうと思います。

ただリハビリウェアを買う、ということに抵抗のある人も多く、そのような人に対してどのように提案するかが難しいところだと課題も教えてくれました。

リハビリウェアodekakeを着用した車椅子ユーザーの女性の写真 

私が初めての学会発表で感じたこと

医療福祉について専門的に学んだことのない私にとって、学会で取り扱われる内容は難しく、理解できない単語もたくさんありましたが、すごく勉強になりました。より良い医療や介護・看護のために研究をし、発展させ続けている人たちの姿は、とてもかっこよくて、尊敬が止まりません!

私は、SOLITでお客様に直接お会いして、試着してもらう場を担当していて、SOLITのプロダクトを着ることで、「初めてジャケットを着れた!」と顔が明るくなったり、「これなら自分で脱ぎ着できる!」と着やすさに喜んでいただく場面を体験してきました。

これまで私が、感覚として理解してきたSOLITの思想やプロダクトが持つ心身への影響が、データとして出ていることや、医療福祉の分野でもきちんと評価をしてもらえているということが今回の学会でわかりました!

よりSOLITへの自信もつき、今後もいろんな分野で、オールインクルーシブな社会に向けて動いて行かねばという使命感も感じる刺激的な機会となりました。


川崎医療福祉大学での学会発表イベントバナーを外から撮影した写真

改めて、今回学会発表をしてくださった澤井さん、「odekake」の開発をともに行った岸和田リハビリテーション病院、SDX研究所の皆さま、ありがとうございました!

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