JOURNAL
べてるの家で感じたこと / INTERVIEW
こんにちは。SOLIT!プロダクトデザイナーのメリナです。 2024年10月15日(火)、私は美咲さんと一緒に北海道浦河町の「べてるの家」を訪れました。この施設は、統合失調症などの精神障害を持つ方々が共同生活を通じて日々の困難と向き合い、自らの問題を乗り越えていく場です。「共に生きる」ことを理念に掲げたこの場所では、「弱さを絆に変える」という考え方が根底にあります。 べてるの家の特徴的な理念の一つは、「弱さを絆に変える」という考え方です。一般的に、社会では弱さや障害がマイナスの要素として捉えられることが多いですが、ここではそれを認め、受け入れることで、互いに助け合いながら成長していくという姿勢が強調されています。利用者同士が自分の弱さを共有し、支え合う姿勢は、訪れた者に大きな影響を与えています。 また、べてるの家では「当事者研究」と呼ばれる独自のアプローチを実践しています。これは、利用者自身が自分の病気や症状と向き合い、自身に起きる衝動や症状の対処法を探求することを目指した研究活動です。自分の抱える困難をただ受け身で耐えるのではなく、積極的に分析し、理解を深めることで、生活の質を向上させようという考え方です。施設内では、利用者が自分の症状に名前をつけ、自分のプロフェッショナルとして他の利用者やスタッフと共にその意味を考え、対処法を見つけていくプロセスが行われています。 べてるの家は、自分が自分の専門家になり研究を行うというユニークなアプローチと深い人間関係を築く場所として、これまで多くの人々に影響を与えてきました。私も影響されたうちの1人です。ここは、自分の持っていた偏見や先入観に気づくきっかけと自分自身の内面と向き合うことの大切さを教えてくれました。 べてるの家について詳しくは、べてるの家とはおよびべてるの家の理念をご覧ください。 “普通”を求める私 施設に到着した瞬間、私はまず「利用者の方々とちゃんと話せるだろうか?」という不安を覚えました。さらに、スタッフはどこにいるのか、どのように支援をしているのかなどが気になり、自分が安心するために「普通」を無意識に求めていることに気づきました。 これまで統合失調症の方々と接する機会がなかった私は、ただ「知らない」だけで、漠然とした恐れや偏見を抱いていたのです。しかし、施設のプログラムに参加し、利用者の方々と話すうちに、私の中にあった“普通”へのこだわりが少しずつ薄れていきました。彼らは決して「変わった人」や「特別」な人ではなく、私たちと同じように葛藤を抱えながら日々を生きる一人の人間であるという、当たり前の事実に気づかされたのです。 その瞬間、私自身が社会の固定観念や先入観にとらわれ、「普通」という枠組みで人を見ていたことを痛感しました。この気づきは、その後のプログラムをさらに意義深いものにしてくれました。 応援ミーティングとダイスケさんとの出会い 「応援mt(応援ミーティング)」というプログラムに参加したとき、私は特に大きな変化を感じました。利用者の方が自身の課題を発表し、皆で意見を交換しながら支え合うこの場で、私はダイスケさんという方に出会いました。今回の応援ミーティングの主役です。 ダイスケさんは私たちがべてるの家に到着して数時間後に現れ、腰にシルバーチェーンをつけ、緩めのジーパンにラグビーシャツという出で立ちで、輪の外に少し距離を置いて大股を広げて座っていました。その姿を見て、私は「話しづらいかもしれない」という偏った印象を抱いてしまいました。しかし、応援ミーティングが進むにつれて、私のその印象は大きく変わりました。 ダイスケさんは、自分の症状を「よろいで身を守り型、ジャケットと音楽の依存症」と名付け、自己紹介をしました。彼は世の中に怯えていて、ジャケットを着ることで鎧のように自分を守り、恐怖を和らげていると語りました。さらに、自分の気持ちを表現するのが苦手で、応援される価値がないと感じているとも話していました。その言葉を聞いて、私は第一印象に引っ張られて、相手のことをよく知らないまま判断していたことに気づかされました。 出会いは自分を映し出す鏡 ダイスケさんの話を聞きながら、私は自分自身と向き合うことになりました。彼が自分を守る方法としてジャケットや音楽に依存している姿は、ある種の防衛機制として理解できました。 なぜなら、私も自分の気持ちを隠して他人に合わせてしまうことが多く、ファッションやメイクで自分を保っている部分があると感じたからです。私の場合、幼少期にファッションやメイクが心の支えになった経験があり、それを通じて同じように悩みを抱えている人たちの力になりたいと思い、ファッション業界を目指しました。今は仕事として消化しているものの、根本には自分を守るためにファッションを愛しているという部分があります。ダイスケさんと私には、似ている部分が多いのだと気づきました。 他人に過剰に適応してしまう自分、居心地の悪い場所や苦手な空気に触れると心を閉ざしてしまう自分。そんな自分を振り返りながら、改めてダイスケさんが周りの人々の協力のもと、内省する姿勢に感銘を受けました。彼のように自分の内面を深く見つめ、苦しい感情と真正面に向き合うことが、どれほどの勇気を必要とするか。そして、それができていることがどれほど素晴らしいことかを感じました。 「普通」と呼ばれる人の中にどれだけの人が内省できているのでしょうか。自分の弱いところを見つめることは辛いし、忙しいという一言に逃げてしまいたくなります。ダイスケさんをはじめ、自分の専門家として毎日努力しているみなさんの姿勢に感化され、時間をかけてでも自分についてもっと深く知りたいという意志を持つことができたことは私にとって特別な体験になりました。 誰もが自分の専門家 印象的だった言葉があります。応援ミーティングの場で、ダイスケさんが「疲れて休みたいけれど、ここで休んだらもう戻れなくなる気がする。ダメになってしまうんじゃないか」と心情を語りました。すると、べてるの家が誕生したきっかけを担ったキヨシさんがこう返しました。「その気持ちはわかるけど、俺たちの病気は脳を休ませることが仕事なんだよ。ずっと考えちゃうから、休ませることが重要なんだ」と。何十年も自分の病気と向き合ってきたからこその言葉だと感じ、私はハッとさせられました。自分の問題に対して対処法をこんなにも的確に発言できる姿に、深く感銘を受けたのです。 また、ダイスケさんが仲間に頼りきれない状況を見たキヨシさんが、さらに「温かいものがここにはあるんだ。すでにあるから、次はダイスケがそれを自分の中に取り入れないといけないな」と語った言葉も、非常に心に残りました。これらの言葉の一つ一つが、長年にわたって自分と向き合ってきた彼らだからこそ発せられる重みを持っていて、私は誰もが学ぶべきことがここにはたくさんあると感じました。 こうした会話を通じて、私は自分自身の問題の原因を探り、何が引き金となっているのかを見つけ、日々それにどう対処していくかを考えることが大切だと感じました。これは誰にでも当てはまることで、私たち一人ひとりが自分の答えを見つけていく必要があります。その過程では、家族や仲間の助け、時には歴史上の人物や書物、動物や自然からのヒントを得ながら、自分なりの方法を見つけていく必要があると思います。 偏見の背景と報道の影響 私が持っていた偏見の根底には、メディアや報道の影響が大きかったと思います。統合失調症の人が事件を起こしたというニュースを見るたびに、電車の中や街中で「奇妙な行動」をしている人を目にすると、無意識に「危険な存在」として恐れてしまっていました。しかし、べてるの家で過ごす中で、彼らが自分の病気に真剣に向き合い、衝動や癇癪の原因を丁寧に分析し、対策を考えている姿を見て、私の中の偏見が少しずつ薄れていくのを感じました。 東京のようなストレス社会では、さまざまな場面で衝動を引き起こす要因が多く存在していると感じます。その一方で、そうした衝動に対応するための適切なサポート体制が十分に整っていないために、事件が発生してしまうこともあるのではないかと考えました。だからこそ、こうした支援を行う施設や病院が重要であり、ニュースなどで一括りにして報道されることで偏見が広がる現状を、見直す必要があると強く感じています。 メディアによって統合失調症に関連する事件が大々的に報道され、その結果、「危険な存在」として恐れる気持ちが生まれたことに、今改めて気づきました。しかし、実際には統合失調症を抱える人々の中には、自分の病気と真摯に向き合い、自分の行動を分析し、衝動を制御するために懸命に努力しています。彼らが内省を深め、何が引き金となって感情的な爆発を起こすのかを理解しようとする姿勢は、強い自制心と自己認識の証です。それにもかかわらず、病名だけが独り歩きしてしまい、個々の事情や努力が見えなくなることで偏見が生まれる。この現象は統合失調症に限らず、あらゆる人間関係にも通じる問題だと感じました。 ...
べてるの家で感じたこと / INTERVIEW
こんにちは。SOLIT!プロダクトデザイナーのメリナです。 2024年10月15日(火)、私は美咲さんと一緒に北海道浦河町の「べてるの家」を訪れました。この施設は、統合失調症などの精神障害を持つ方々が共同生活を通じて日々の困難と向き合い、自らの問題を乗り越えていく場です。「共に生きる」ことを理念に掲げたこの場所では、「弱さを絆に変える」という考え方が根底にあります。 べてるの家の特徴的な理念の一つは、「弱さを絆に変える」という考え方です。一般的に、社会では弱さや障害がマイナスの要素として捉えられることが多いですが、ここではそれを認め、受け入れることで、互いに助け合いながら成長していくという姿勢が強調されています。利用者同士が自分の弱さを共有し、支え合う姿勢は、訪れた者に大きな影響を与えています。 また、べてるの家では「当事者研究」と呼ばれる独自のアプローチを実践しています。これは、利用者自身が自分の病気や症状と向き合い、自身に起きる衝動や症状の対処法を探求することを目指した研究活動です。自分の抱える困難をただ受け身で耐えるのではなく、積極的に分析し、理解を深めることで、生活の質を向上させようという考え方です。施設内では、利用者が自分の症状に名前をつけ、自分のプロフェッショナルとして他の利用者やスタッフと共にその意味を考え、対処法を見つけていくプロセスが行われています。 べてるの家は、自分が自分の専門家になり研究を行うというユニークなアプローチと深い人間関係を築く場所として、これまで多くの人々に影響を与えてきました。私も影響されたうちの1人です。ここは、自分の持っていた偏見や先入観に気づくきっかけと自分自身の内面と向き合うことの大切さを教えてくれました。 べてるの家について詳しくは、べてるの家とはおよびべてるの家の理念をご覧ください。 “普通”を求める私 施設に到着した瞬間、私はまず「利用者の方々とちゃんと話せるだろうか?」という不安を覚えました。さらに、スタッフはどこにいるのか、どのように支援をしているのかなどが気になり、自分が安心するために「普通」を無意識に求めていることに気づきました。 これまで統合失調症の方々と接する機会がなかった私は、ただ「知らない」だけで、漠然とした恐れや偏見を抱いていたのです。しかし、施設のプログラムに参加し、利用者の方々と話すうちに、私の中にあった“普通”へのこだわりが少しずつ薄れていきました。彼らは決して「変わった人」や「特別」な人ではなく、私たちと同じように葛藤を抱えながら日々を生きる一人の人間であるという、当たり前の事実に気づかされたのです。 その瞬間、私自身が社会の固定観念や先入観にとらわれ、「普通」という枠組みで人を見ていたことを痛感しました。この気づきは、その後のプログラムをさらに意義深いものにしてくれました。 応援ミーティングとダイスケさんとの出会い 「応援mt(応援ミーティング)」というプログラムに参加したとき、私は特に大きな変化を感じました。利用者の方が自身の課題を発表し、皆で意見を交換しながら支え合うこの場で、私はダイスケさんという方に出会いました。今回の応援ミーティングの主役です。 ダイスケさんは私たちがべてるの家に到着して数時間後に現れ、腰にシルバーチェーンをつけ、緩めのジーパンにラグビーシャツという出で立ちで、輪の外に少し距離を置いて大股を広げて座っていました。その姿を見て、私は「話しづらいかもしれない」という偏った印象を抱いてしまいました。しかし、応援ミーティングが進むにつれて、私のその印象は大きく変わりました。 ダイスケさんは、自分の症状を「よろいで身を守り型、ジャケットと音楽の依存症」と名付け、自己紹介をしました。彼は世の中に怯えていて、ジャケットを着ることで鎧のように自分を守り、恐怖を和らげていると語りました。さらに、自分の気持ちを表現するのが苦手で、応援される価値がないと感じているとも話していました。その言葉を聞いて、私は第一印象に引っ張られて、相手のことをよく知らないまま判断していたことに気づかされました。 出会いは自分を映し出す鏡 ダイスケさんの話を聞きながら、私は自分自身と向き合うことになりました。彼が自分を守る方法としてジャケットや音楽に依存している姿は、ある種の防衛機制として理解できました。 なぜなら、私も自分の気持ちを隠して他人に合わせてしまうことが多く、ファッションやメイクで自分を保っている部分があると感じたからです。私の場合、幼少期にファッションやメイクが心の支えになった経験があり、それを通じて同じように悩みを抱えている人たちの力になりたいと思い、ファッション業界を目指しました。今は仕事として消化しているものの、根本には自分を守るためにファッションを愛しているという部分があります。ダイスケさんと私には、似ている部分が多いのだと気づきました。 他人に過剰に適応してしまう自分、居心地の悪い場所や苦手な空気に触れると心を閉ざしてしまう自分。そんな自分を振り返りながら、改めてダイスケさんが周りの人々の協力のもと、内省する姿勢に感銘を受けました。彼のように自分の内面を深く見つめ、苦しい感情と真正面に向き合うことが、どれほどの勇気を必要とするか。そして、それができていることがどれほど素晴らしいことかを感じました。 「普通」と呼ばれる人の中にどれだけの人が内省できているのでしょうか。自分の弱いところを見つめることは辛いし、忙しいという一言に逃げてしまいたくなります。ダイスケさんをはじめ、自分の専門家として毎日努力しているみなさんの姿勢に感化され、時間をかけてでも自分についてもっと深く知りたいという意志を持つことができたことは私にとって特別な体験になりました。 誰もが自分の専門家 印象的だった言葉があります。応援ミーティングの場で、ダイスケさんが「疲れて休みたいけれど、ここで休んだらもう戻れなくなる気がする。ダメになってしまうんじゃないか」と心情を語りました。すると、べてるの家が誕生したきっかけを担ったキヨシさんがこう返しました。「その気持ちはわかるけど、俺たちの病気は脳を休ませることが仕事なんだよ。ずっと考えちゃうから、休ませることが重要なんだ」と。何十年も自分の病気と向き合ってきたからこその言葉だと感じ、私はハッとさせられました。自分の問題に対して対処法をこんなにも的確に発言できる姿に、深く感銘を受けたのです。 また、ダイスケさんが仲間に頼りきれない状況を見たキヨシさんが、さらに「温かいものがここにはあるんだ。すでにあるから、次はダイスケがそれを自分の中に取り入れないといけないな」と語った言葉も、非常に心に残りました。これらの言葉の一つ一つが、長年にわたって自分と向き合ってきた彼らだからこそ発せられる重みを持っていて、私は誰もが学ぶべきことがここにはたくさんあると感じました。 こうした会話を通じて、私は自分自身の問題の原因を探り、何が引き金となっているのかを見つけ、日々それにどう対処していくかを考えることが大切だと感じました。これは誰にでも当てはまることで、私たち一人ひとりが自分の答えを見つけていく必要があります。その過程では、家族や仲間の助け、時には歴史上の人物や書物、動物や自然からのヒントを得ながら、自分なりの方法を見つけていく必要があると思います。 偏見の背景と報道の影響 私が持っていた偏見の根底には、メディアや報道の影響が大きかったと思います。統合失調症の人が事件を起こしたというニュースを見るたびに、電車の中や街中で「奇妙な行動」をしている人を目にすると、無意識に「危険な存在」として恐れてしまっていました。しかし、べてるの家で過ごす中で、彼らが自分の病気に真剣に向き合い、衝動や癇癪の原因を丁寧に分析し、対策を考えている姿を見て、私の中の偏見が少しずつ薄れていくのを感じました。 東京のようなストレス社会では、さまざまな場面で衝動を引き起こす要因が多く存在していると感じます。その一方で、そうした衝動に対応するための適切なサポート体制が十分に整っていないために、事件が発生してしまうこともあるのではないかと考えました。だからこそ、こうした支援を行う施設や病院が重要であり、ニュースなどで一括りにして報道されることで偏見が広がる現状を、見直す必要があると強く感じています。 メディアによって統合失調症に関連する事件が大々的に報道され、その結果、「危険な存在」として恐れる気持ちが生まれたことに、今改めて気づきました。しかし、実際には統合失調症を抱える人々の中には、自分の病気と真摯に向き合い、自分の行動を分析し、衝動を制御するために懸命に努力しています。彼らが内省を深め、何が引き金となって感情的な爆発を起こすのかを理解しようとする姿勢は、強い自制心と自己認識の証です。それにもかかわらず、病名だけが独り歩きしてしまい、個々の事情や努力が見えなくなることで偏見が生まれる。この現象は統合失調症に限らず、あらゆる人間関係にも通じる問題だと感じました。 ...
異なる特性を持つ人たちとの共生、その実現にむけて/INTERVIEW
SOLITが多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会実現に向けて、第一弾として取り組む「ファッション」。1人1人の自己表現だけでなく、多くの人や企業が共に立ち上がることによって、従来の「美」の固定化からの脱却や、お互いを認め合う社会づくりに繋がっていくと信じています。その集大成ともなるバンクーバーファッションコレクションに出場にむけ、現在多くの企業が共に立ち上がってくださっています。 このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。今回は、富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループの田中沙紀子さんへのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループ 田中沙紀子さん きこえる・きこえないに関わらず表現できるよう、振動と光によって音の特徴をからだで感じる「Ontenna(オンテナ)」をスタッフ全員分お貸し出しいただきました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら SOLITのバンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 バンクーバーファッションウィークに出場することになったSOLITのモデル、水口ミライさんが「ぜひバンクーバーファッションウィークでOntennaを使いたい」と言ってくださったことで、SOLITよりお問い合わせをいただいきました。 現在のファッション業界におけるステレオタイプや枠組みの狭さから抜け出し、多様性を示していこうという姿勢を、ぜひ応援したいと思いました。 (画像提供:富士通株式会社) 音をからだで感じるユーザーインターフェース Ontennaは、音の大きさを振動と光の強さに変換して伝える、クリップ型デバイスです。 SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 人々は多様なのに、それが受け入れられていないのが今の社会だと思います。私たちも、SOLITも、そこを変えていこうと取り組んでいる仲間だと言えるのではないでしょうか。 SOLITが実際に多様な人と一緒に挑戦しているところに、私は勇気をもらっています。世間では、女性に関するテーマなのに男性だけで議論をしている、といったことが未だにあります。そういった過ちに陥らないようにしなければと思う一方で、実際にやり方を変えようとすると、さまざまな壁があるのも事実です。そんな言い訳でやり過ごさないように、SOLITを応援しながら、私たちの活動も進めていきたいと思っています。 富士通株式会社では、どのような社会の実現を目指していますか。 富士通は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」ことを目指しています。私たちのチームは、その中でも特に、インクルーシブな社会の実現を目指しています。 現在、より良い社会の実現に向けて、取り組んでることや注力していることを教えてください。 私たちのチームは現在、主にろう・難聴者と聴者をつなぐ機会をつくっています。バンクーバーファッションウィークに向けて貸し出しているOntennaは、音の大きさを光と振動の強さに変換する装置です。このOntennaについて、「耳がきこえない人たちのためのものですか?」と聞かれることがあります。 きこえない人に使ってもらっても、きこえる人と同じように音を体験できるわけでは、決してありません。私たちとしては、Ontennaはろう・難聴者と聴者が、一緒に何かを楽しむ場をつくるためのきっかけにしてもらいたいと考えています。 一緒の場を共有することで、自分とは異なる特性を持つ人と話してみたり、文化や感じ方の違いに触れてみたりできるはずです。このような経験、体験を通じて、自らの生活や仕事においても、異なる特性を持つ人たちとの共生を考え、その実現にむけて活動する人を増やしていきたいと考えています。...
異なる特性を持つ人たちとの共生、その実現にむけて/INTERVIEW
SOLITが多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会実現に向けて、第一弾として取り組む「ファッション」。1人1人の自己表現だけでなく、多くの人や企業が共に立ち上がることによって、従来の「美」の固定化からの脱却や、お互いを認め合う社会づくりに繋がっていくと信じています。その集大成ともなるバンクーバーファッションコレクションに出場にむけ、現在多くの企業が共に立ち上がってくださっています。 このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。今回は、富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループの田中沙紀子さんへのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループ 田中沙紀子さん きこえる・きこえないに関わらず表現できるよう、振動と光によって音の特徴をからだで感じる「Ontenna(オンテナ)」をスタッフ全員分お貸し出しいただきました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら SOLITのバンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 バンクーバーファッションウィークに出場することになったSOLITのモデル、水口ミライさんが「ぜひバンクーバーファッションウィークでOntennaを使いたい」と言ってくださったことで、SOLITよりお問い合わせをいただいきました。 現在のファッション業界におけるステレオタイプや枠組みの狭さから抜け出し、多様性を示していこうという姿勢を、ぜひ応援したいと思いました。 (画像提供:富士通株式会社) 音をからだで感じるユーザーインターフェース Ontennaは、音の大きさを振動と光の強さに変換して伝える、クリップ型デバイスです。 SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 人々は多様なのに、それが受け入れられていないのが今の社会だと思います。私たちも、SOLITも、そこを変えていこうと取り組んでいる仲間だと言えるのではないでしょうか。 SOLITが実際に多様な人と一緒に挑戦しているところに、私は勇気をもらっています。世間では、女性に関するテーマなのに男性だけで議論をしている、といったことが未だにあります。そういった過ちに陥らないようにしなければと思う一方で、実際にやり方を変えようとすると、さまざまな壁があるのも事実です。そんな言い訳でやり過ごさないように、SOLITを応援しながら、私たちの活動も進めていきたいと思っています。 富士通株式会社では、どのような社会の実現を目指していますか。 富士通は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」ことを目指しています。私たちのチームは、その中でも特に、インクルーシブな社会の実現を目指しています。 現在、より良い社会の実現に向けて、取り組んでることや注力していることを教えてください。 私たちのチームは現在、主にろう・難聴者と聴者をつなぐ機会をつくっています。バンクーバーファッションウィークに向けて貸し出しているOntennaは、音の大きさを光と振動の強さに変換する装置です。このOntennaについて、「耳がきこえない人たちのためのものですか?」と聞かれることがあります。 きこえない人に使ってもらっても、きこえる人と同じように音を体験できるわけでは、決してありません。私たちとしては、Ontennaはろう・難聴者と聴者が、一緒に何かを楽しむ場をつくるためのきっかけにしてもらいたいと考えています。 一緒の場を共有することで、自分とは異なる特性を持つ人と話してみたり、文化や感じ方の違いに触れてみたりできるはずです。このような経験、体験を通じて、自らの生活や仕事においても、異なる特性を持つ人たちとの共生を考え、その実現にむけて活動する人を増やしていきたいと考えています。...
これは撮らないと損だと感じた/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は、株式会社Hub.craft の山下 史さんへのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 株式会社Hub.craft 山下 史さん 2023年のドイツiF DESIGN AWARD受賞時のドキュメンタリー撮影(【ショートドキュメンタリー】SOLIT! 明日に差す光 / SOLIT! A Bright light of hope)に引き続き、今回VFWに挑むSOLITのドキュメンタリーを制作いただけることになりました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら SOLITを知ったきっかけを教えてください。 2016年の熊本地震以降、SOLIT代表の田中美咲さんと繋がりました。当時、一般社団法人防災ガールを運営していた田中さんが、次への移行としてSOLITを立ち上げ、周りのクリエイターがロゴを制作してくれて・・・という流れで徐々に繋がりが深くなり、ドイツのiF DESIGN AWARDの授賞式のドキュメンタリー作成を担うことになりました。 ...
これは撮らないと損だと感じた/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は、株式会社Hub.craft の山下 史さんへのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 株式会社Hub.craft 山下 史さん 2023年のドイツiF DESIGN AWARD受賞時のドキュメンタリー撮影(【ショートドキュメンタリー】SOLIT! 明日に差す光 / SOLIT! A Bright light of hope)に引き続き、今回VFWに挑むSOLITのドキュメンタリーを制作いただけることになりました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら SOLITを知ったきっかけを教えてください。 2016年の熊本地震以降、SOLIT代表の田中美咲さんと繋がりました。当時、一般社団法人防災ガールを運営していた田中さんが、次への移行としてSOLITを立ち上げ、周りのクリエイターがロゴを制作してくれて・・・という流れで徐々に繋がりが深くなり、ドイツのiF DESIGN AWARDの授賞式のドキュメンタリー作成を担うことになりました。 ...
誰も取り残さない社会の実現にむけて/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は、株式会社アイシンの中村正樹さん、日下 喜与美さん、お二人へのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 株式会社アイシン先進開発部 中村正樹さんシェアリングソリューション部 日下 喜与美さん 活動における日々のコミュニケーション促進のため、声や音を可視化する「意思疎通支援」を行うアプリケーションYY Probe法人アカウントをご提供していただきました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら SOLITを知ったきっかけを教えてください。 日下さん:人事部時代にSOLITに関わった方の面接を担当させていただいたことがあり、その際にSOLITの活動について知ったことがきっかけです。その後、YYSystem担当としてSOLITからお問合せをいただき、打ち合わせを実施した際にも、活動内容をご教授いただきました。また、インクルーシブの活動にてSOLITと関わらせていただいているきっかけもあり、今回バンクーバーファッションウィークの挑戦時のサポートに至りました。 YYSystemとは 会話や環境もリアルタイムに見える化し、雰囲気まで伝えてくれる。聴覚に関する意思疎通をトータルに支援するアプリシリーズ YYProbeの紹介はこちら 『話者の感情や会話の雰囲気までも伝えられるようにしたい』という開発者の想いから、「笑いを可視化する機能」を開発。会話の抑揚までも可視化することで、ユーザーに新たな価値を届けることに挑戦しています。 SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 中村さん:代表の田中美咲さんの信念や行動力、そして表層上だけではなく、オールインクルーシブを本気で実践しようとしているところに共感しています。 日下さん:オールインクルーシブな社会の実現に向けて、各分野のプロフェッショナル集団が知恵を出し合い、目標に向けて突き進んでいるところと、「誰も」だけでなく「どれも取り残さない」と表現された全てを包括するという部分に注視し、活動しているところに共感しています。 株式会社アイシンでは、どのような社会の実現を目指していますか。 中村さん:アイシンとしては、「共生・ノーマライゼーション」を理念に掲げ、誰も取り残さない社会の実現を目指しているんです。また、「誰一人取り残さない」をスローガンに、サプライチェーン全体のカーボンニュートラルに向けた活動も推進しています。 株式会社アイシン 統合報告書2023 またYYSystemは、音声認識アプリを聴覚障害当事者と一緒になって開発をする「インクルーシブデザイン」の実践を大切にして開発しました。SOLITでも、インクルーシブデザインの手法を取り入れてデザインしていらっしゃいますよね。情報保障ツールが簡単に誰でも当たり前に使われる社会にしていきたいと考えています。 日下さん:私たちの目指す社会の実現の為には、ソフト的支援とハード的な支援が必要と考え、両面からの取組みを進めております。...
誰も取り残さない社会の実現にむけて/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は、株式会社アイシンの中村正樹さん、日下 喜与美さん、お二人へのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 株式会社アイシン先進開発部 中村正樹さんシェアリングソリューション部 日下 喜与美さん 活動における日々のコミュニケーション促進のため、声や音を可視化する「意思疎通支援」を行うアプリケーションYY Probe法人アカウントをご提供していただきました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら SOLITを知ったきっかけを教えてください。 日下さん:人事部時代にSOLITに関わった方の面接を担当させていただいたことがあり、その際にSOLITの活動について知ったことがきっかけです。その後、YYSystem担当としてSOLITからお問合せをいただき、打ち合わせを実施した際にも、活動内容をご教授いただきました。また、インクルーシブの活動にてSOLITと関わらせていただいているきっかけもあり、今回バンクーバーファッションウィークの挑戦時のサポートに至りました。 YYSystemとは 会話や環境もリアルタイムに見える化し、雰囲気まで伝えてくれる。聴覚に関する意思疎通をトータルに支援するアプリシリーズ YYProbeの紹介はこちら 『話者の感情や会話の雰囲気までも伝えられるようにしたい』という開発者の想いから、「笑いを可視化する機能」を開発。会話の抑揚までも可視化することで、ユーザーに新たな価値を届けることに挑戦しています。 SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 中村さん:代表の田中美咲さんの信念や行動力、そして表層上だけではなく、オールインクルーシブを本気で実践しようとしているところに共感しています。 日下さん:オールインクルーシブな社会の実現に向けて、各分野のプロフェッショナル集団が知恵を出し合い、目標に向けて突き進んでいるところと、「誰も」だけでなく「どれも取り残さない」と表現された全てを包括するという部分に注視し、活動しているところに共感しています。 株式会社アイシンでは、どのような社会の実現を目指していますか。 中村さん:アイシンとしては、「共生・ノーマライゼーション」を理念に掲げ、誰も取り残さない社会の実現を目指しているんです。また、「誰一人取り残さない」をスローガンに、サプライチェーン全体のカーボンニュートラルに向けた活動も推進しています。 株式会社アイシン 統合報告書2023 またYYSystemは、音声認識アプリを聴覚障害当事者と一緒になって開発をする「インクルーシブデザイン」の実践を大切にして開発しました。SOLITでも、インクルーシブデザインの手法を取り入れてデザインしていらっしゃいますよね。情報保障ツールが簡単に誰でも当たり前に使われる社会にしていきたいと考えています。 日下さん:私たちの目指す社会の実現の為には、ソフト的支援とハード的な支援が必要と考え、両面からの取組みを進めております。...
株式会社アシックスの目指す社会とSOLITの目指す社会/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は、株式会社アシックス マーケティング統括部 渉外担当の君原嘉朗さんのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 株式会社アシックス マーケティング統括部 渉外担当の君原嘉朗さん 多様なモデルが安心と自信をもち、ランウェイ本番で身につけることができるアイテムとして、アシックスのシューズをご提供いただきました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら バンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 SOLITを初めて知ったのは、日経デザイン(2022年10月号)の「インクルーシブデザインの可能性」の特集記事でした。また、バンクーバーファッションウィークの挑戦のサポートについては、兵庫県と神戸市が取り組む、革新的なビジネス手法を用いて経済成長を牽引し、社会課題の解決に積極的に取り組む起業家や中小企業を支援する「SDGs CHALLENGEプログラム」の2023年採択企業として神戸市の担当者を通じて紹介されたことがきっかけでした。 SDGs CHALLENGEプログラムについて SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 アシックスの目指す世界とSOLITさんの思想がとても近いと感じています。具体的には、「誰もが着られる衣服」を通じて、誰もどれも取り残さないオールインクルーシブな社会の実現を目指すSOLITさんの想い自体が、アシックスが目指す世界「私たち誰もが一生涯、運動、スポーツに関わり心と身体が健康で居続けられる世界の実現へ。」と非常に近いと思います。 株式会社アシックスの目指したい社会とは? 私たち、アシックスは、事業活動を通じて人々の心と身体を健やかにする「人と社会への貢献」と、将来世代までスポーツができる地球環境を守る「環境への配慮」の2つをサステナビリティ方針として掲げ、「私たち誰もが一生涯、運動、スポーツに関わり心と身体が健康で居続けられる世界の実現」を目指しています。 現在、取り組んでいることや注力していること スポーツ・健康を事業の中心に据えて活動していることもあり、パラスポーツを通じて健康で持続可能な共生社会実現に貢献していくことに取り組んでいます。 自社の製品・サービスの開発だけではなく、パラスポーツ(障がい当事者)を知るきっかけや、マインドセットを変える機会、障がいに対するリテラシー向上を目的として、社員アスリートの雇用、パラアスリート・パラ競技団体との契約、パラスポーツイベントの協賛などを実施しています。 取り組んでいる中で、課題と感じる部分を教えてください。 雇用や契約、協賛などを通して、パラスポーツや障がいに対する知識が増えただけでは、共生社会の実現には至りません。いかに1人でも多くの社員に「自分ごと化」してもらえるかが重要です。ここでいう「自分ごと化」とは、アシックスとしてのあるべき(ありたい)姿、パラスポーツ(障がい)の観点がすべての事業活動に組み込まれている状態であり、そのあるべき姿と現状のギャップを埋めようとする行動になります。現状では、あるべき(ありたい)姿には正直、まだまだ至っていないと感じています。 SOLITの今後に期待していることは? 様々な社会課題に対して、積極的にアクションを起こしているように見受けられます。まずは「誰もが着こなせる衣服」のブランドとしての「SOLIT」をもっと世の中に浸透させていくことを期待したいです。 それを確立したうえで、より多様化する社会課題に対し、連携できることをディスカッションし、今後もともに取り組める可能性を検討していければと思います。 株式会社アシックス...
株式会社アシックスの目指す社会とSOLITの目指す社会/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は、株式会社アシックス マーケティング統括部 渉外担当の君原嘉朗さんのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 株式会社アシックス マーケティング統括部 渉外担当の君原嘉朗さん 多様なモデルが安心と自信をもち、ランウェイ本番で身につけることができるアイテムとして、アシックスのシューズをご提供いただきました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら バンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 SOLITを初めて知ったのは、日経デザイン(2022年10月号)の「インクルーシブデザインの可能性」の特集記事でした。また、バンクーバーファッションウィークの挑戦のサポートについては、兵庫県と神戸市が取り組む、革新的なビジネス手法を用いて経済成長を牽引し、社会課題の解決に積極的に取り組む起業家や中小企業を支援する「SDGs CHALLENGEプログラム」の2023年採択企業として神戸市の担当者を通じて紹介されたことがきっかけでした。 SDGs CHALLENGEプログラムについて SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。 アシックスの目指す世界とSOLITさんの思想がとても近いと感じています。具体的には、「誰もが着られる衣服」を通じて、誰もどれも取り残さないオールインクルーシブな社会の実現を目指すSOLITさんの想い自体が、アシックスが目指す世界「私たち誰もが一生涯、運動、スポーツに関わり心と身体が健康で居続けられる世界の実現へ。」と非常に近いと思います。 株式会社アシックスの目指したい社会とは? 私たち、アシックスは、事業活動を通じて人々の心と身体を健やかにする「人と社会への貢献」と、将来世代までスポーツができる地球環境を守る「環境への配慮」の2つをサステナビリティ方針として掲げ、「私たち誰もが一生涯、運動、スポーツに関わり心と身体が健康で居続けられる世界の実現」を目指しています。 現在、取り組んでいることや注力していること スポーツ・健康を事業の中心に据えて活動していることもあり、パラスポーツを通じて健康で持続可能な共生社会実現に貢献していくことに取り組んでいます。 自社の製品・サービスの開発だけではなく、パラスポーツ(障がい当事者)を知るきっかけや、マインドセットを変える機会、障がいに対するリテラシー向上を目的として、社員アスリートの雇用、パラアスリート・パラ競技団体との契約、パラスポーツイベントの協賛などを実施しています。 取り組んでいる中で、課題と感じる部分を教えてください。 雇用や契約、協賛などを通して、パラスポーツや障がいに対する知識が増えただけでは、共生社会の実現には至りません。いかに1人でも多くの社員に「自分ごと化」してもらえるかが重要です。ここでいう「自分ごと化」とは、アシックスとしてのあるべき(ありたい)姿、パラスポーツ(障がい)の観点がすべての事業活動に組み込まれている状態であり、そのあるべき姿と現状のギャップを埋めようとする行動になります。現状では、あるべき(ありたい)姿には正直、まだまだ至っていないと感じています。 SOLITの今後に期待していることは? 様々な社会課題に対して、積極的にアクションを起こしているように見受けられます。まずは「誰もが着こなせる衣服」のブランドとしての「SOLIT」をもっと世の中に浸透させていくことを期待したいです。 それを確立したうえで、より多様化する社会課題に対し、連携できることをディスカッションし、今後もともに取り組める可能性を検討していければと思います。 株式会社アシックス...
渋谷の街が目指す社会像とSOLITの目指したい社会/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は第3弾、東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進第三グループ 価値創造担当の髙橋和也さんのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進第三グループ 価値創造担当の髙橋和也さん ファッションコレクションから帰国後、日本での初お披露目の会場として「渋谷ヒカリエ 8/COURT」を特別協賛頂けることになりました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら バンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 東急歌舞伎町タワーの運営担当者からSOLIT代表の田中さんのご紹介を受けたことが、SOLITを知ったきっかけです。凱旋イベントの会場となる予定の渋谷ヒカリエ8階 Creative Space 8/(はち)は、Fashion Week Tokyoをはじめとするファッションイベントが開催されるだけでなく、「超福祉の学校」などインクルーシブを考えるイベントでもご利用頂いております。SOLITはファッション性、インクルーシブなデザイン性を併せ持つ稀有な存在と感じ、日本での帰国後初のイベントを実施される御意向を伺う中で、ぜひ8/を会場として利用いただきたいと思い、ご提案いたしました。 帰国後初の国内イベント会場:Creative Space 8/(はち) SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。...
渋谷の街が目指す社会像とSOLITの目指したい社会/INTERVIEW
このJOURNALでは、SOLITのバンクーバーファッションコレクションの挑戦に、共に立ち上がろうとしてくださっている企業が、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをインタビュー形式でまとめています。 ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。 今回は第3弾、東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進第三グループ 価値創造担当の髙橋和也さんのインタビューです。 今回のインタビューを受けてくれた方: 東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進第三グループ 価値創造担当の髙橋和也さん ファッションコレクションから帰国後、日本での初お披露目の会場として「渋谷ヒカリエ 8/COURT」を特別協賛頂けることになりました。 SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて 協賛企業一覧はこちら バンクーバーファッションウィークへの挑戦をサポートしてくださることになったきっかけを教えてください。 東急歌舞伎町タワーの運営担当者からSOLIT代表の田中さんのご紹介を受けたことが、SOLITを知ったきっかけです。凱旋イベントの会場となる予定の渋谷ヒカリエ8階 Creative Space 8/(はち)は、Fashion Week Tokyoをはじめとするファッションイベントが開催されるだけでなく、「超福祉の学校」などインクルーシブを考えるイベントでもご利用頂いております。SOLITはファッション性、インクルーシブなデザイン性を併せ持つ稀有な存在と感じ、日本での帰国後初のイベントを実施される御意向を伺う中で、ぜひ8/を会場として利用いただきたいと思い、ご提案いたしました。 帰国後初の国内イベント会場:Creative Space 8/(はち) SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。...