JOURNAL

「あなたらしさ」「わたしらしさ」を否定しないために、アンコンシャスバイアスを知ってほしい

「あなたらしさ」「わたしらしさ」を否定しないために、アンコンシャスバイアスを知ってほしい

タトゥーをしている人は怖い人だ。 家事をするのは女性だ。 人は誰でも異性に恋愛感情を抱く。 これを見て、みなさんはどう感じますか? このような、知らず知らずのうちに刷り込まれた無意識の偏見や思い込みをアンコンシャスバイアスと言います。アンコンシャスバイアス自体は誰もが持っているものであり、ごく自然なもの。しかしそれが、気が付かないうちに自分や周りの人が本来の自分として生きることを否定していたり、差別や区別を生み出していたりするというのも事実です。 今回、SOLITでは資生堂のプログラムを活用し、社員、インターン、ボランティアなど様々な役割のメンバー間でアンコンシャスバイアスに関して話し合う勉強会を開催しました。   資生堂「SEE SAY DO PROGRAM」   勉強会では、アンコンシャスバイアスを体験的に学んだうえで、自分たちが今からできるアクションについて議論しました。このJOURNALでは、勉強会で得た気づきや議論をしたうえで皆さんと一緒にしたいアクションについてお伝えできればと思います。自分を知る手段としても、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。 自己紹介で体験したアンコンシャスバイアス プログラムは、簡単なゲームからスタート。 まず、2~3人1組になり、何も話さずにその人がどのような人なのかを想像します。その後、お互いに答え合わせをかねて自己紹介をするというものです。 このゲームを通じて、「真面目そう」「元気そう」「本が好きそう」などといった外見の第一印象でその人の中身を判断してしまっているということを改めて体感しました。もちろん、初対面の場合はそのような「○○そう」というバイアスが浮かんできてしまうのは当然だと思います。しかし、それを理解したうえで人と接するのと、理解せずにそのバイアスに左右され続けるのとでは、人との関係性に違いが出るのではないかと感じました。 「知る」という小さなアクションが大きな鍵に 次のパートでは、4~5人に分かれて、各々が事前に調べてきたアンコンシャスバイアスの事例から自分が「無自覚だった」や「配慮が必要」と感じたものについて共有し、具体的な場面を思い浮かべながら議論をしました。 話し合う中で共有があった事例を2つ紹介します。 1つ目は、「レストランで食事をしていたときに、話している内容や見た目からその人を危険な人だと判断し、監視してしまった」という体験です。これは、自分や周りの人を守るためにとった行動であったけれど、結局は人を傷つけてしまったかもしれない例です。 2つ目は、「痩せている友人にちゃんと食べているか聞いてしまった」という体験です。これは、相手を気遣っての言動であったにも関わらず相手を傷つけてしまったかもしれない例です。 これらの事例において、自分の中のアンコンシャスバイアスを自覚していたならば、相手の気持ちをより配慮して行動できたかもしれません。だからこそ「知る」ことが大切だと学びました。 自分の中にある偏見や自分に足りない知識を「知る」。人に尋ねてみるなどをして、相手が傷つく可能性のある言い方や考え方を「知る」。今回のような議論の場を通じて、バイアスがかかる場面を「知る」。 これらを心がける人が少しずつでも増えていくことで、アンコンシャスバイアスによって傷ついたり、傷つけたりという場面を減らせるのではないかと考えています。   コミュニケーションを楽しむために 最後に、この日に参加していた全員で意見交換・対話をしました。 ここでは、今後のアクションとして、「偏見があることを事前に相手に伝え、無意識に自分が相手を傷つけるようなことを言っていたら教えてほしいと伝えること」や「自分と似た考えでない人と積極的に話してみることで視野を広げること」などのアクションができるという意見が出ました。一方で、「気にしすぎてしまうとコミュニケーションを楽しむことを忘れてしまう」という意見や「相手との関係によって楽しいと感じる人と苦しいと感じる人がいる」という意見も。 これを受けて、相手との関係やタイミングなどを考えたうえでコミュニケーションをとり、その過程で自分が傷つくことがあればそのこともしっかり相手に伝える必要があるという話をしました。...

「あなたらしさ」「わたしらしさ」を否定しないために、アンコンシャスバイアスを知ってほしい

タトゥーをしている人は怖い人だ。 家事をするのは女性だ。 人は誰でも異性に恋愛感情を抱く。 これを見て、みなさんはどう感じますか? このような、知らず知らずのうちに刷り込まれた無意識の偏見や思い込みをアンコンシャスバイアスと言います。アンコンシャスバイアス自体は誰もが持っているものであり、ごく自然なもの。しかしそれが、気が付かないうちに自分や周りの人が本来の自分として生きることを否定していたり、差別や区別を生み出していたりするというのも事実です。 今回、SOLITでは資生堂のプログラムを活用し、社員、インターン、ボランティアなど様々な役割のメンバー間でアンコンシャスバイアスに関して話し合う勉強会を開催しました。   資生堂「SEE SAY DO PROGRAM」   勉強会では、アンコンシャスバイアスを体験的に学んだうえで、自分たちが今からできるアクションについて議論しました。このJOURNALでは、勉強会で得た気づきや議論をしたうえで皆さんと一緒にしたいアクションについてお伝えできればと思います。自分を知る手段としても、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。 自己紹介で体験したアンコンシャスバイアス プログラムは、簡単なゲームからスタート。 まず、2~3人1組になり、何も話さずにその人がどのような人なのかを想像します。その後、お互いに答え合わせをかねて自己紹介をするというものです。 このゲームを通じて、「真面目そう」「元気そう」「本が好きそう」などといった外見の第一印象でその人の中身を判断してしまっているということを改めて体感しました。もちろん、初対面の場合はそのような「○○そう」というバイアスが浮かんできてしまうのは当然だと思います。しかし、それを理解したうえで人と接するのと、理解せずにそのバイアスに左右され続けるのとでは、人との関係性に違いが出るのではないかと感じました。 「知る」という小さなアクションが大きな鍵に 次のパートでは、4~5人に分かれて、各々が事前に調べてきたアンコンシャスバイアスの事例から自分が「無自覚だった」や「配慮が必要」と感じたものについて共有し、具体的な場面を思い浮かべながら議論をしました。 話し合う中で共有があった事例を2つ紹介します。 1つ目は、「レストランで食事をしていたときに、話している内容や見た目からその人を危険な人だと判断し、監視してしまった」という体験です。これは、自分や周りの人を守るためにとった行動であったけれど、結局は人を傷つけてしまったかもしれない例です。 2つ目は、「痩せている友人にちゃんと食べているか聞いてしまった」という体験です。これは、相手を気遣っての言動であったにも関わらず相手を傷つけてしまったかもしれない例です。 これらの事例において、自分の中のアンコンシャスバイアスを自覚していたならば、相手の気持ちをより配慮して行動できたかもしれません。だからこそ「知る」ことが大切だと学びました。 自分の中にある偏見や自分に足りない知識を「知る」。人に尋ねてみるなどをして、相手が傷つく可能性のある言い方や考え方を「知る」。今回のような議論の場を通じて、バイアスがかかる場面を「知る」。 これらを心がける人が少しずつでも増えていくことで、アンコンシャスバイアスによって傷ついたり、傷つけたりという場面を減らせるのではないかと考えています。   コミュニケーションを楽しむために 最後に、この日に参加していた全員で意見交換・対話をしました。 ここでは、今後のアクションとして、「偏見があることを事前に相手に伝え、無意識に自分が相手を傷つけるようなことを言っていたら教えてほしいと伝えること」や「自分と似た考えでない人と積極的に話してみることで視野を広げること」などのアクションができるという意見が出ました。一方で、「気にしすぎてしまうとコミュニケーションを楽しむことを忘れてしまう」という意見や「相手との関係によって楽しいと感じる人と苦しいと感じる人がいる」という意見も。 これを受けて、相手との関係やタイミングなどを考えたうえでコミュニケーションをとり、その過程で自分が傷つくことがあればそのこともしっかり相手に伝える必要があるという話をしました。...

SOLITのメンバーとして、バンクーバーファッションコレクションに出場するモデルを公募します

SOLITのメンバーとして、バンクーバーファッションコレクションに出場するモデルを公募します

なぜSOLITがファッションショーに出場するのか。なぜモデルを公募するのか。 文化多様性の大きな都市バンクーバーで開催されるバンクーバーファッションウィーク(以下、VFW)がコンセプトとして掲げているのは「多様性」。VFWには国籍や人種にとらわれることなく世界各国のブランドが参加しています。SOLITは、昨年このVFWから招待を受け、悩みの末その出場を決意しました。 従来のファッション産業が引き起こす環境問題や人権侵害への解決策の一つとして存在したいと思っている私たちSOLITが、その「ファッション」の潮流を生み出す中心ともなるコレクションに出場するのは、どのようなコンセプトの場であれ、信念を曲げるようでとても悩みました。 ただ、VFWが実現しようとする「多様性」というコンセプトのコレクションには、多様性を受け入れファッションが社会に対してどのように価値を生み出していくのか目の当たりにしようとされる方も参加者として多く集まります。そして、SOLITが描く「オールインクルーシブ」をさらに広く伝える舞台としては、よい機会なのではと捉え直し、出場を決意しました。 そして今回VFWからの招待であることから、本来必要な人数の全てのモデルはVFW事務局が提供してくださいます。しかし、私たちがこれまで作ってきたプロダクトは「多様な人が自分の好みや体型にあわせて、自分で選択することを可能にした」ことに価値があり、その可変性・拡張性を表現するにおいては一般的なモデル体型の人や、訓練されたランウェイウォーキングができる人だけに着ていただくのではその価値が伝わらないと感じました。もっと多様な人に着てほしい。そう思い、SOLITの思想や哲学をもとに、チームの一員として着用し、広く共に伝えるモデルを公募することを決めました。 時代をつくるコレクションの舞台だからこそ、私たちが求める社会のあり方とファッションの姿を伝えることが必要だと考え、SOLITは世界の舞台に立ちます。   応募を検討してくださってる方へ みなさんこんにちは。SOLITの創業者で代表の田中美咲です。 まずは、こうしてSOLITの一員としてバンクーバーファッションコレクションへの挑戦を検討してくださりありがとうございます。とっても嬉しいです! 私自身ファッションのバックグラウンドをもっているわけではないままブランド・サービスを立ち上げているので、これぞファッションだ!これがランウェイだ!というルールは知りません。だからこそできることがあるのではないかと思っていたりもします。ただただ、表現したいことがある。ただただ伝えたいことがある。その一心で今回チームのみんなと挑戦しています。 今回、障害、セクシュアリティ、信仰、体型、国籍、年齢、経験などに関係なく、多様な人とともにランウェイを彩りたいと思っています。テーマは「SOLIT! Duh.」、スラングで「めちゃくちゃやばい - え、そんなの当たり前でしょ?」といったように、多様な人がそれぞれの表現をすることが当たり前になった世界を見せたいと思っているのです。 だから、パートナーとランウェイを歩いたり、家族でランウェイを歩いたり、車椅子やベビーカーや白杖やスケボーでもいいし、もしかしたらスキップをしたり、ほふく前進...(だと服が見えないか...笑 )と、従来のランウェイのイメージを踏襲するよりも、至極普通の状態を見せる。そんな「新しい当たり前」を表現する機会にしたいとおもっています。 私たちも初めての挑戦なので、とてもドタバタしていたり、決まっていないことも多いのですが、そんなところも一緒に楽しみながら、チームとして共に挑戦したい人がいたら嬉しいです。 応募条件 エントリーに伴う条件 SOLITの一員として参加する意思がある人 社会的・身体的・精神的な特徴があり、それをご自身の魅力・強みとして表現したいと思っている人(障害の有無や年齢、国籍、セクシュアリティなどは関係ありません) 2024年4月開催(日程未定)のVFWに確実に行けるよう調整できること 決定後の撮影・トレーニングの全日程に参加できるよう調整できること パスポートと有効な渡航書類 及び 電子渡航認証(eTA)または 査証が準備できる方(未成年者の場合は適切な書類(渡航同意書等)も含む) 事務所所属/フリーは問いません 同意・契約事項...

SOLITのメンバーとして、バンクーバーファッションコレクションに出場するモデルを公募します

なぜSOLITがファッションショーに出場するのか。なぜモデルを公募するのか。 文化多様性の大きな都市バンクーバーで開催されるバンクーバーファッションウィーク(以下、VFW)がコンセプトとして掲げているのは「多様性」。VFWには国籍や人種にとらわれることなく世界各国のブランドが参加しています。SOLITは、昨年このVFWから招待を受け、悩みの末その出場を決意しました。 従来のファッション産業が引き起こす環境問題や人権侵害への解決策の一つとして存在したいと思っている私たちSOLITが、その「ファッション」の潮流を生み出す中心ともなるコレクションに出場するのは、どのようなコンセプトの場であれ、信念を曲げるようでとても悩みました。 ただ、VFWが実現しようとする「多様性」というコンセプトのコレクションには、多様性を受け入れファッションが社会に対してどのように価値を生み出していくのか目の当たりにしようとされる方も参加者として多く集まります。そして、SOLITが描く「オールインクルーシブ」をさらに広く伝える舞台としては、よい機会なのではと捉え直し、出場を決意しました。 そして今回VFWからの招待であることから、本来必要な人数の全てのモデルはVFW事務局が提供してくださいます。しかし、私たちがこれまで作ってきたプロダクトは「多様な人が自分の好みや体型にあわせて、自分で選択することを可能にした」ことに価値があり、その可変性・拡張性を表現するにおいては一般的なモデル体型の人や、訓練されたランウェイウォーキングができる人だけに着ていただくのではその価値が伝わらないと感じました。もっと多様な人に着てほしい。そう思い、SOLITの思想や哲学をもとに、チームの一員として着用し、広く共に伝えるモデルを公募することを決めました。 時代をつくるコレクションの舞台だからこそ、私たちが求める社会のあり方とファッションの姿を伝えることが必要だと考え、SOLITは世界の舞台に立ちます。   応募を検討してくださってる方へ みなさんこんにちは。SOLITの創業者で代表の田中美咲です。 まずは、こうしてSOLITの一員としてバンクーバーファッションコレクションへの挑戦を検討してくださりありがとうございます。とっても嬉しいです! 私自身ファッションのバックグラウンドをもっているわけではないままブランド・サービスを立ち上げているので、これぞファッションだ!これがランウェイだ!というルールは知りません。だからこそできることがあるのではないかと思っていたりもします。ただただ、表現したいことがある。ただただ伝えたいことがある。その一心で今回チームのみんなと挑戦しています。 今回、障害、セクシュアリティ、信仰、体型、国籍、年齢、経験などに関係なく、多様な人とともにランウェイを彩りたいと思っています。テーマは「SOLIT! Duh.」、スラングで「めちゃくちゃやばい - え、そんなの当たり前でしょ?」といったように、多様な人がそれぞれの表現をすることが当たり前になった世界を見せたいと思っているのです。 だから、パートナーとランウェイを歩いたり、家族でランウェイを歩いたり、車椅子やベビーカーや白杖やスケボーでもいいし、もしかしたらスキップをしたり、ほふく前進...(だと服が見えないか...笑 )と、従来のランウェイのイメージを踏襲するよりも、至極普通の状態を見せる。そんな「新しい当たり前」を表現する機会にしたいとおもっています。 私たちも初めての挑戦なので、とてもドタバタしていたり、決まっていないことも多いのですが、そんなところも一緒に楽しみながら、チームとして共に挑戦したい人がいたら嬉しいです。 応募条件 エントリーに伴う条件 SOLITの一員として参加する意思がある人 社会的・身体的・精神的な特徴があり、それをご自身の魅力・強みとして表現したいと思っている人(障害の有無や年齢、国籍、セクシュアリティなどは関係ありません) 2024年4月開催(日程未定)のVFWに確実に行けるよう調整できること 決定後の撮影・トレーニングの全日程に参加できるよう調整できること パスポートと有効な渡航書類 及び 電子渡航認証(eTA)または 査証が準備できる方(未成年者の場合は適切な書類(渡航同意書等)も含む) 事務所所属/フリーは問いません 同意・契約事項...

購入者のひとりとして、SOLITとしてできること

購入者のひとりとして、SOLITとしてできること

毎日に彩りを与えてくれた大好きな服や、肌を守ってくれた下着、運動するときのジャージや快適な睡眠をサポートしてくれたパジャマなど、わたしたちが生活をする上で出会った沢山の服は、その役目を果たし捨てられた後に、どうなっているのか知っていますか? 2023年6月8日(木)、SOLITのアドバイザリーボードの一人であり、全国から約2,000人集まる「ごみの学校」を運営する寺井正幸さん主催の「古着リサイクルを体験して服のデザインを考えるワークショップ」が開催されました。 わたしたち含め、ファッションに携わる企業の担当者を集めた「ごみの学校」はこれで2回目。1回目は座学で行われましたが、今回は実際に手を動かして実態を知るワークショップ形式でした。 繊維リサイクル業者のご協力の元、実際に廃棄物処理を行う現場で行われているルールや、処理の仕方の通りに古着を分別したり、解体したりすることで、「廃棄・処理」の視点から服のデザインやあり方を考える内容となりました。 前回の内容はこちら:SOLITが最後までプロダクトと向き合うために このJOURNALでは、ワークショップを通して感じたファッション産業の廃棄とリサイクルの問題、それらを踏まえて今後SOLITとしてできること、そして購入者のひとりとしてできることについて、ワークショップに参加したSOLITインターンの矢野目が紹介したいと思います。 ファッション業界の廃棄の現状 以前開催された「ごみの学校」のおさらいとして”繊維のリサイクルの実態についての座学”からスタートしました。 主な問題点として、日本において、衣料品のリユース・リサイクル率は低く、8割が焼却処分されていること。それらの原因としては、衣料品を資源ごみとして回収している自治体が少なく、リユースショップに持ち込む以外は、燃えるゴミとして捨てるしかないという問題がありました。 (共有された資料をSOLITにて編集) 廃棄・リサイクルの選別方法 それでもなんとか「資源ごみ」として回収された服は、繊維リサイクル業者へと運び込まれ、廃棄・リサイクルに向けて選別をおこないます。今回のワークショップでは、その選別作業を参加したファッションに携わる企業の方々と一緒に体験しました。 服の選別方法については以下の通りです。 (共有された資料をSOLITにて編集) まるで宝探しのように、国内リユースや、海外輸出する服を探してみましたが、蓋を開けると一袋の約7割が焼却処分をせざるを得ないものでした。 (資源ゴミとして回収された大量の衣料品) (仕分け後。左から海外輸出、反毛原料、ウエス原料、焼却処分) 繊維にポリエステルが少しでも入っていたり、素材表記がされていないだけで焼却処分に回されます。これらは、SOLITを含め、普段からファッションアイテムを作り出している企業が、製造をする時生じる問題です。 しかし、くしゃくしゃなものや汚れているものなど、購入者がひと手間加えて、綺麗にしてから出していたら、リユースでき、焼却されずに済んだものも中にはありました。 私の住んでいる地域では、資源ごみ回収があり、服を出すたびに「私の服たちはリサイクルされて今頃違う物として生まれ変わっているのだな」と良いことをした気分になっていましたが、実際にはそうではなかったことに気がつきました。 焼却処理行きの原因とは 焼却処理行きの原因として考えられるものは、3つあります。 1つ目は、企業の製造方法によるもの。 長期間確認できる素材表記の方法が確立されていないことが問題として挙げられました。ウエスや反毛などリサイクルに回るかどうかは素材で判断するため、素材表記がないものは全て焼却されてしまいます。素材表記のあるタグを切ってしまっても素材を判別できる方法を確立する重要さを感じました。 また、最近は服を製造する際に化学繊維を使用することが増えています。しかし日本では天然素材を前提としたリサイクル方法が確立されているため、昔はリサイクルできたものが今ではできなくなっているそうです。 2つ目は、リサイクル方法の選択肢の少なさ。 今回協力していただいた繊維リサイクル業者では、ポリエステルのリサイクル方法が確立されていませんでした。市場で販売されている服はほとんどがポリエステルを含んだ混合素材なので、そもそもリサイクルできる素材が少ないのが現状です。そしてリサイクルできるものでも、その用途であるウエスや反毛は需要がそう高くはありません。 そうしたリサイクル方法の選択肢の少なさも焼却するという選択に絞られている原因になっています。 3つ目は、購入者の捨て方によるもの。 汚れがついているものやペットの毛や匂いがついているものは、元々は価値の高いものであろうと焼却されてしまいます。購入者がリサイクルできない状態でごみに出してしまうのは、資源ごみの正しい出し方が各自治体で伝えられていないことが原因だと考えられます。資源ごみとして出す前に一度洗濯をして綺麗な状態で出すことで、焼却せずにリサイクルやリユースできる可能性があります。...

購入者のひとりとして、SOLITとしてできること

毎日に彩りを与えてくれた大好きな服や、肌を守ってくれた下着、運動するときのジャージや快適な睡眠をサポートしてくれたパジャマなど、わたしたちが生活をする上で出会った沢山の服は、その役目を果たし捨てられた後に、どうなっているのか知っていますか? 2023年6月8日(木)、SOLITのアドバイザリーボードの一人であり、全国から約2,000人集まる「ごみの学校」を運営する寺井正幸さん主催の「古着リサイクルを体験して服のデザインを考えるワークショップ」が開催されました。 わたしたち含め、ファッションに携わる企業の担当者を集めた「ごみの学校」はこれで2回目。1回目は座学で行われましたが、今回は実際に手を動かして実態を知るワークショップ形式でした。 繊維リサイクル業者のご協力の元、実際に廃棄物処理を行う現場で行われているルールや、処理の仕方の通りに古着を分別したり、解体したりすることで、「廃棄・処理」の視点から服のデザインやあり方を考える内容となりました。 前回の内容はこちら:SOLITが最後までプロダクトと向き合うために このJOURNALでは、ワークショップを通して感じたファッション産業の廃棄とリサイクルの問題、それらを踏まえて今後SOLITとしてできること、そして購入者のひとりとしてできることについて、ワークショップに参加したSOLITインターンの矢野目が紹介したいと思います。 ファッション業界の廃棄の現状 以前開催された「ごみの学校」のおさらいとして”繊維のリサイクルの実態についての座学”からスタートしました。 主な問題点として、日本において、衣料品のリユース・リサイクル率は低く、8割が焼却処分されていること。それらの原因としては、衣料品を資源ごみとして回収している自治体が少なく、リユースショップに持ち込む以外は、燃えるゴミとして捨てるしかないという問題がありました。 (共有された資料をSOLITにて編集) 廃棄・リサイクルの選別方法 それでもなんとか「資源ごみ」として回収された服は、繊維リサイクル業者へと運び込まれ、廃棄・リサイクルに向けて選別をおこないます。今回のワークショップでは、その選別作業を参加したファッションに携わる企業の方々と一緒に体験しました。 服の選別方法については以下の通りです。 (共有された資料をSOLITにて編集) まるで宝探しのように、国内リユースや、海外輸出する服を探してみましたが、蓋を開けると一袋の約7割が焼却処分をせざるを得ないものでした。 (資源ゴミとして回収された大量の衣料品) (仕分け後。左から海外輸出、反毛原料、ウエス原料、焼却処分) 繊維にポリエステルが少しでも入っていたり、素材表記がされていないだけで焼却処分に回されます。これらは、SOLITを含め、普段からファッションアイテムを作り出している企業が、製造をする時生じる問題です。 しかし、くしゃくしゃなものや汚れているものなど、購入者がひと手間加えて、綺麗にしてから出していたら、リユースでき、焼却されずに済んだものも中にはありました。 私の住んでいる地域では、資源ごみ回収があり、服を出すたびに「私の服たちはリサイクルされて今頃違う物として生まれ変わっているのだな」と良いことをした気分になっていましたが、実際にはそうではなかったことに気がつきました。 焼却処理行きの原因とは 焼却処理行きの原因として考えられるものは、3つあります。 1つ目は、企業の製造方法によるもの。 長期間確認できる素材表記の方法が確立されていないことが問題として挙げられました。ウエスや反毛などリサイクルに回るかどうかは素材で判断するため、素材表記がないものは全て焼却されてしまいます。素材表記のあるタグを切ってしまっても素材を判別できる方法を確立する重要さを感じました。 また、最近は服を製造する際に化学繊維を使用することが増えています。しかし日本では天然素材を前提としたリサイクル方法が確立されているため、昔はリサイクルできたものが今ではできなくなっているそうです。 2つ目は、リサイクル方法の選択肢の少なさ。 今回協力していただいた繊維リサイクル業者では、ポリエステルのリサイクル方法が確立されていませんでした。市場で販売されている服はほとんどがポリエステルを含んだ混合素材なので、そもそもリサイクルできる素材が少ないのが現状です。そしてリサイクルできるものでも、その用途であるウエスや反毛は需要がそう高くはありません。 そうしたリサイクル方法の選択肢の少なさも焼却するという選択に絞られている原因になっています。 3つ目は、購入者の捨て方によるもの。 汚れがついているものやペットの毛や匂いがついているものは、元々は価値の高いものであろうと焼却されてしまいます。購入者がリサイクルできない状態でごみに出してしまうのは、資源ごみの正しい出し方が各自治体で伝えられていないことが原因だと考えられます。資源ごみとして出す前に一度洗濯をして綺麗な状態で出すことで、焼却せずにリサイクルやリユースできる可能性があります。...

SOLIT、イギリス芸術大学主催のFashion Value Challengeにて優勝を果たしました

SOLIT、イギリス芸術大学主催のFashion Value Challengeにて優勝を果た...

イギリス・ロンドン芸術大学を拠点とするCentre for Sustainable Fashion(CSF)が、Kering、IBM、Vogue Businessと共同で開発したサステナビリティに関し毎年開催しているグローバルコンペティション「Fashion Value Challenge」。この度、2023年の勝者として私たちSOLITが選ばれたことをご報告いたします。 WINNERは、Fashion Valuesネットワークのアドバイザーとともに、その事業をさらに発展させるための6ヶ月間の支援を受けられるので、SOLITがもっと多様な人や地球環境のために価値ある存在になれるようブラッシュアップしていきます。   Fashion Values Challengeとは Fashion Valesは、イギリス・ロンドン芸術大学を拠点とするCentre for Sustainable Fashion(CSF)が、Kering、IBM、Vogue Businessと共同で開発した、無料でアクセス可能なサステナビリティに関する教育プログラムです。そのFashion Valuesが開催するグローバルコンペティションが「Fashion Values Challenge(以下、FVC)」であり、ファッションデザイン、メディア、テクノロジーにおけるイノベーションに向けて、変革をもたらす製品やサービス、システムを毎年世界規模で募集しています。 今年は、「ファッションはどのように社会に価値を与えることができるのか」という問いに対するソリューションを募集していました。また、 受賞者2名は、Fashion Valuesネットワークのアドバイザーとともに、そのアイデアをさらに発展させるための6ヶ月間の支援プログラムを受講することができます。日本では、一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所が事務局を務めている。   Centre for Sustainable Fashion:https://www.sustainable-fashion.com/...

SOLIT、イギリス芸術大学主催のFashion Value Challengeにて優勝を果た...

イギリス・ロンドン芸術大学を拠点とするCentre for Sustainable Fashion(CSF)が、Kering、IBM、Vogue Businessと共同で開発したサステナビリティに関し毎年開催しているグローバルコンペティション「Fashion Value Challenge」。この度、2023年の勝者として私たちSOLITが選ばれたことをご報告いたします。 WINNERは、Fashion Valuesネットワークのアドバイザーとともに、その事業をさらに発展させるための6ヶ月間の支援を受けられるので、SOLITがもっと多様な人や地球環境のために価値ある存在になれるようブラッシュアップしていきます。   Fashion Values Challengeとは Fashion Valesは、イギリス・ロンドン芸術大学を拠点とするCentre for Sustainable Fashion(CSF)が、Kering、IBM、Vogue Businessと共同で開発した、無料でアクセス可能なサステナビリティに関する教育プログラムです。そのFashion Valuesが開催するグローバルコンペティションが「Fashion Values Challenge(以下、FVC)」であり、ファッションデザイン、メディア、テクノロジーにおけるイノベーションに向けて、変革をもたらす製品やサービス、システムを毎年世界規模で募集しています。 今年は、「ファッションはどのように社会に価値を与えることができるのか」という問いに対するソリューションを募集していました。また、 受賞者2名は、Fashion Valuesネットワークのアドバイザーとともに、そのアイデアをさらに発展させるための6ヶ月間の支援プログラムを受講することができます。日本では、一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所が事務局を務めている。   Centre for Sustainable Fashion:https://www.sustainable-fashion.com/...

ファッションブランドと病院・研究所との協働、その研究内容と商品開発

ファッションブランドと病院・研究所との協働、その研究内容と商品開発

SOLITと病院と研究所の連携 私たちSOLITでは、障がいや身体的特徴を問わず、それぞれの好みや体型に合わせてファッションを楽しめるような衣服を作っています。これまでもわたしたちの衣服開発は、SOLITの理学療法士・作業療法士など、リハビリテーションを専門とするメンバーや、服に関して違和感や課題を感じてきた、いわゆる「当事者」の仲間と一緒におこなってきました。 2021年5月からは、医療法人えいしん会岸和田リハビリテーション病院、SOLIT株式会社、SDX研究所は、岸和田リハビリテーション病院に入院している入院患者または訪問リハビリテーション利用者を主な対象とし、ファッションに対する希望を実現し、臨床データを蓄積・応用することで個別性と多様性のあるサービスと商品開発を実施しています。 今回はこれまでの研究やどのように商品への反映に至ったのか、具体的に事例を合わせてご紹介させていただきます。 協働開始時のプレスリリースはこちら   これまでの具体的な研究の進め方 協働開始から約2年間、病院での入院患者さま・訪問リハビリテーション利用者のみなさまと一緒に具体的な課題解決に向けて、以下のような段階に分けて調査・研究を進めています。 具体的には、ボタンやファスナーを使った衣類の着脱に課題を感じる方が多いため、マグネットボタンのリペアやジッパータブを使用するなどの提案を実施し、患者さまとセラピストで意志を確認し、現場の状況を踏まえて選択肢を検討します。 5段階の研究・調査 1. 病院でまず10症例ヒアリングや調査をする・患者さま:現状の課題や想いなど、ご自身の意思を伝えていただく・セラピスト:現場を見て動画撮影・メモを取り、対応すべき課題と解決策を検討 2. セラピストとSOLITで該当課題を解決出来るようなツール・パッケージを検討 3. 対応可能なツールとパッケージを選び、実際に実施・検証をする 4. 個別対応する中で症例ごとの研究を深めていく 5. 患者さまご本人がどの対応を希望しているか確認し、実際に介入する 介入の方法 / ツール・パッケージ内容 SOLITの既存パーソナライズプロダクトそのものを使用して対応 SOLITの衣服に活用されているパーツやデザインを使用して対応(例えば、ボタンを変更するなど) SOLITの複数のパーツやデザインをかけあわせたパッケージを使用して対応(例えば、生地やわき周り改善) SOLIT以外のツールやデザインによる対応   研究結果:脳卒中患者に対するマグネットボタン付きシャツでの更衣練習により更衣動作が改善した事例 SOLITのプロダクトを使用した研究結果の学会発表の内容の一部をご紹介します。これは、脳卒中患者に対するマグネットボタン付きシャツでの更衣練習により更衣動作が改善した事例です。...

ファッションブランドと病院・研究所との協働、その研究内容と商品開発

SOLITと病院と研究所の連携 私たちSOLITでは、障がいや身体的特徴を問わず、それぞれの好みや体型に合わせてファッションを楽しめるような衣服を作っています。これまでもわたしたちの衣服開発は、SOLITの理学療法士・作業療法士など、リハビリテーションを専門とするメンバーや、服に関して違和感や課題を感じてきた、いわゆる「当事者」の仲間と一緒におこなってきました。 2021年5月からは、医療法人えいしん会岸和田リハビリテーション病院、SOLIT株式会社、SDX研究所は、岸和田リハビリテーション病院に入院している入院患者または訪問リハビリテーション利用者を主な対象とし、ファッションに対する希望を実現し、臨床データを蓄積・応用することで個別性と多様性のあるサービスと商品開発を実施しています。 今回はこれまでの研究やどのように商品への反映に至ったのか、具体的に事例を合わせてご紹介させていただきます。 協働開始時のプレスリリースはこちら   これまでの具体的な研究の進め方 協働開始から約2年間、病院での入院患者さま・訪問リハビリテーション利用者のみなさまと一緒に具体的な課題解決に向けて、以下のような段階に分けて調査・研究を進めています。 具体的には、ボタンやファスナーを使った衣類の着脱に課題を感じる方が多いため、マグネットボタンのリペアやジッパータブを使用するなどの提案を実施し、患者さまとセラピストで意志を確認し、現場の状況を踏まえて選択肢を検討します。 5段階の研究・調査 1. 病院でまず10症例ヒアリングや調査をする・患者さま:現状の課題や想いなど、ご自身の意思を伝えていただく・セラピスト:現場を見て動画撮影・メモを取り、対応すべき課題と解決策を検討 2. セラピストとSOLITで該当課題を解決出来るようなツール・パッケージを検討 3. 対応可能なツールとパッケージを選び、実際に実施・検証をする 4. 個別対応する中で症例ごとの研究を深めていく 5. 患者さまご本人がどの対応を希望しているか確認し、実際に介入する 介入の方法 / ツール・パッケージ内容 SOLITの既存パーソナライズプロダクトそのものを使用して対応 SOLITの衣服に活用されているパーツやデザインを使用して対応(例えば、ボタンを変更するなど) SOLITの複数のパーツやデザインをかけあわせたパッケージを使用して対応(例えば、生地やわき周り改善) SOLIT以外のツールやデザインによる対応   研究結果:脳卒中患者に対するマグネットボタン付きシャツでの更衣練習により更衣動作が改善した事例 SOLITのプロダクトを使用した研究結果の学会発表の内容の一部をご紹介します。これは、脳卒中患者に対するマグネットボタン付きシャツでの更衣練習により更衣動作が改善した事例です。...

回復期リハビリテーション・研究開発した製品についての学会発表に行ってきました

回復期リハビリテーション・研究開発した製品についての学会発表に行ってきました

こんにちは!SOLITインターンのあつきです! 2023年2月24日(金)〜25日(土)に岡山県の川崎医療福祉大学で行われた、「回復期リハビリテーション病棟協会 第41回研究大会」にて、現在私たちが共同研究・調査を行う岸和田リハビリテーション病院の澤井さんによる発表がありました。 内容は、岸和田リハビリテーション病院、SDX研究所、SOLIT株式会社が協働で研究・開発したリハビリウェア「odekake」について。 「odekake」についての詳細はこちら 医療分野に限らず、学会に参加するのも初めての私が、学会発表をみて何を思ったのか、現場レポートをお届けします!   そもそも、学会ってどんな場所? 開催場所となった川崎医療福祉大学は岡山県倉敷市にあり、今回の学会は9つの会場に分かれて行われました。私たちが開発したリハビリウェア「odekake」について発表された第7会場には、5〜60人ほどが参加されていて、医療福祉従事者の方はもちろん、学生さんたちもいて、みなさん興味深そうに発表を聞いていました。 今回、「odekake」についての発表があったセッションは、「病棟マネジメント」というテーマで、病棟での患者さんへのスムーズな対応について、さまざまな観点から発表されていました。 会場内では質問が飛び交い、研究発表を聞いて「自身の病院でも試してみる」という方もいらっしゃるなど、情報交換の場になっているのだと感じました。   いざ、リハビリウェア「odekake」の学会発表 セッションの中で行われた発表は、ほとんどが病院内での研究について。 インクルーシブファッションを取り扱うSOLITと、病院や施設のデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業に携わるSDX研究所との協働開発はかなり異例のようで、みなさん珍しそうに、また興味深そうに聞いていました。 発表では、 中高齢者の87%が「おしゃれに関心がある」(西藤ら,2004)にも関わらず、着やすさが重視されおしゃれで障害に配慮した服は手に入れにくい 入院中の病衣やリハビリウェアは「誰かに会いたいとは思えない」ようなもので、心身へのマイナス要因や社会参加を制限している など、衣服の課題が挙げられました。 それらの課題に対して、伸縮性のある素材や、簡単に着脱できるマグネットボタンなど、「着やすい」し「着たくなる」リハビリウェア「odekake」を導入したことで、患者さんの着衣困難感が低くなり、ファッション性への満足度は高くなったという結果が報告されました! ファッション性が持つ心理面への影響を話している時、会場では頷きながら聞いている方が多く、ファッションが社会参加に重要だと思っている方も多いのだろうと感じました。 また、発表後、「医療分野だけでなく、他分野と共同でやったからこそできた提案だ」とコメントもあり、改めてこの協働研究の意義を感じることができました!   岸和田リハビリテーション病院 澤井さんからみたリハビリウェア 今回、学会発表をしてくださった澤井さんに、実際に病院内で「odekake」を導入してみてどうなのか聞いてみました。 ファッションに興味がある人への影響が大きいだろうと予想していたけど、ファッションに興味がない人でもマグネットなど服のデザインが便利だと喜ぶ人もいるので、いろんな人に、いろんな側面で響くのだと思った「着やすい」と「着たくなる」を同時に実現できるデザインにできたからこそ、より多くの人にとって良いものになったのだろうと思います。 ただリハビリウェアを買う、ということに抵抗のある人も多く、そのような人に対してどのように提案するかが難しいところだと課題も教えてくれました。   私が初めての学会発表で感じたこと...

回復期リハビリテーション・研究開発した製品についての学会発表に行ってきました

こんにちは!SOLITインターンのあつきです! 2023年2月24日(金)〜25日(土)に岡山県の川崎医療福祉大学で行われた、「回復期リハビリテーション病棟協会 第41回研究大会」にて、現在私たちが共同研究・調査を行う岸和田リハビリテーション病院の澤井さんによる発表がありました。 内容は、岸和田リハビリテーション病院、SDX研究所、SOLIT株式会社が協働で研究・開発したリハビリウェア「odekake」について。 「odekake」についての詳細はこちら 医療分野に限らず、学会に参加するのも初めての私が、学会発表をみて何を思ったのか、現場レポートをお届けします!   そもそも、学会ってどんな場所? 開催場所となった川崎医療福祉大学は岡山県倉敷市にあり、今回の学会は9つの会場に分かれて行われました。私たちが開発したリハビリウェア「odekake」について発表された第7会場には、5〜60人ほどが参加されていて、医療福祉従事者の方はもちろん、学生さんたちもいて、みなさん興味深そうに発表を聞いていました。 今回、「odekake」についての発表があったセッションは、「病棟マネジメント」というテーマで、病棟での患者さんへのスムーズな対応について、さまざまな観点から発表されていました。 会場内では質問が飛び交い、研究発表を聞いて「自身の病院でも試してみる」という方もいらっしゃるなど、情報交換の場になっているのだと感じました。   いざ、リハビリウェア「odekake」の学会発表 セッションの中で行われた発表は、ほとんどが病院内での研究について。 インクルーシブファッションを取り扱うSOLITと、病院や施設のデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業に携わるSDX研究所との協働開発はかなり異例のようで、みなさん珍しそうに、また興味深そうに聞いていました。 発表では、 中高齢者の87%が「おしゃれに関心がある」(西藤ら,2004)にも関わらず、着やすさが重視されおしゃれで障害に配慮した服は手に入れにくい 入院中の病衣やリハビリウェアは「誰かに会いたいとは思えない」ようなもので、心身へのマイナス要因や社会参加を制限している など、衣服の課題が挙げられました。 それらの課題に対して、伸縮性のある素材や、簡単に着脱できるマグネットボタンなど、「着やすい」し「着たくなる」リハビリウェア「odekake」を導入したことで、患者さんの着衣困難感が低くなり、ファッション性への満足度は高くなったという結果が報告されました! ファッション性が持つ心理面への影響を話している時、会場では頷きながら聞いている方が多く、ファッションが社会参加に重要だと思っている方も多いのだろうと感じました。 また、発表後、「医療分野だけでなく、他分野と共同でやったからこそできた提案だ」とコメントもあり、改めてこの協働研究の意義を感じることができました!   岸和田リハビリテーション病院 澤井さんからみたリハビリウェア 今回、学会発表をしてくださった澤井さんに、実際に病院内で「odekake」を導入してみてどうなのか聞いてみました。 ファッションに興味がある人への影響が大きいだろうと予想していたけど、ファッションに興味がない人でもマグネットなど服のデザインが便利だと喜ぶ人もいるので、いろんな人に、いろんな側面で響くのだと思った「着やすい」と「着たくなる」を同時に実現できるデザインにできたからこそ、より多くの人にとって良いものになったのだろうと思います。 ただリハビリウェアを買う、ということに抵抗のある人も多く、そのような人に対してどのように提案するかが難しいところだと課題も教えてくれました。   私が初めての学会発表で感じたこと...