生み出し方と生み出す責任

生み出し方と生み出す責任

目次

私たちPROJECT SOLITが大切にしているサスティナビリティの視点のひとつ、「私たちの生み出し方と生み出す責任」についてご紹介します。


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SOLITが大切にしている「生み出し方」

はじまりはすべて誰かの「願い」から

SOLITでは、全てのプロダクトについて課題当事者の方にヒアリングを行いながら、プロダクトの修正を繰り返し、製品化に至ります。

1商品あたり、約100名の方にアンケートやヒアリングを実施し、試作品を着用してもらい、さらに修正を加えて...

どんなに課題が解決できたプロダクトになったとしても、商品を生むことで生産から循環に至るまで「誰かを傷つけないか」、この形状やアプローチは「価値観の押し付けになっていないか」と、繰り返し議論をすることを大切にしています。

これは、インクルージョンの視点から当たり前に重要なことであると共に、「本当に必要とされるものを生み出す」ということでサステナビリティの観点にもつながっていくポイントだと考えているからです。


「課題当事者の方が本当に嬉しいか」を意思決定の判断軸とする

課題当事者の方の言葉や想いをヒアリングした上で、初めて判断する。本当にこれが「正しい」かどうかは、SOLITメンバーも工場で縫製しているメンバーも判断することができないという事実を常に意識することを忘れないようにしています。

体型や障がいの度合い、好みや価値観や思想も人それぞれな中で、SOLITの製作・検証をはじめとする企画段階では、様々な障害の方、年齢、体型、セクシュアリティの方にとにかくたくさんご着用いただくようにしています。どんなプロダクトだったとしても、製品化されたアイテムの最終決定者は、課題当事者の方々です。


多様な人も、地球環境もインクルードするデザインである

SOLITのインクルーシブデザインは、障がい者・高齢者といった「スペシャルニーズ」を持つ人にとどまりません。Human DiverstyからBio Diversityまで、あらゆる存在を包括するために議論をして生み出すことを重視し、問いを投げかけるようにしています。


SOLITが大切にしている「生み出す責任」

必要なものを、必要な人に、必要な分だけ生み出す

  • 不必要なものは生み出さず、環境負荷の軽減をはかっています。必要とされてから必要な分だけ作り出す「完全受注生産」「最少ロット生産」にこだわり、プロダクトの生産をしています。
  • 企画段階からファッションに課題を感じてきた「課題当事者」とともに必要なものだけを開発します。
  • 画一的なデザインの提供ではなく、それぞれの好みや身体の特徴に合わせて、「着る人が選ぶ」を実現するための仕組みを構築しています。
  • 同じ未来の実現に賛同する企業や医療・福祉事業者と連携し、これまでにないプロダクト開発や環境設計など、私たちが持つ知識やデータを活用した企画・伴走支援も行います。

PROJECT SOLITでは、多様な人と地球環境に対して配慮し行動を起こすことは、これからのファッション業界・ものづくりを担う者として「やらないという選択肢はない」と考えています。創業当初から続いたインクルーシブファッションサービス「SOLIT!」に関しては、上記のポイントを守った開発を続けてきました。

もちろん、私たちもまだまだ完璧とはいえませんし、組織の状況やプロジェクトのフェーズなどの事情で取り組むことができる範囲は変わってくるかもしれません。それでも、配慮すべき点や取り組むべきことがまだまだ多くある中で、「今できる形は何だろう」と考えることを諦めず、工夫できる範囲から始めていくことが肝要です。


だからこそ、「やらなければならないから仕方なくやる」というところから抜け出し、「必要だと感じるから工夫を続ける」ところに至ることも大切だと考えています。そのために、思考停止せず、「今私たちにできること」の最大限を積み重ねていくためのお手伝いもさせていただきながら、私たち自身も含め、少しずつサステナブルな未来や世界を実現していくことができればと思っています。

 

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