こんにちは!SOLITインターンのMIOです。
2021年12月12-18日、わたしたちはSOLITアイテムの試着展示会を中四国(岡山・香川・徳島)で開催しました。
また、試着展示会の合間には近隣の福祉やモノづくり、サステナビリティに取り組む方々のもとへ訪問させていただきました。
第一弾の岡山編に引き続き、試着会での出会いや訪れた場所やひと、感じたことについて綴っていきます。
岡山から瀬戸大橋を渡ってlet’s go!
全ての旅と人を応援する「WeBase 高松」での試着会
2021年12月14,15日、高松最大級の部屋数を誇るコミュニティホテル&ホステル「WeBase 高松」さんで試着会を開催しました。
WeBase高松は全ての旅と人を応援する多言語対応可能なホテルで、旅人と地域の文化交流を促しながら、本物のコミュニティ実現を目指されています。オール・インクルーシブな社会を目指すSOLITの取り組みにも共感してくださり、今回の試着会が実現しました。
四国初の開催となり、SOLITと会うのを楽しみにしてくださっていた方やホテルに宿泊する方、セラピストの方や福祉用具メーカーの方まで、幅広くお越しいただきました。
今回の中・四国試着会から予約制ではなくふらっと立ち寄っていただけるようになり、いろんな方とお話しできて嬉しかったです!
就活でオフィスカジュアルに着られるセットアップとして…
普段のお出かけ用に…
シャッキリとしたビジネスシーンで…
いつもと違うやわらかい雰囲気にしたい…
皆さんそれぞれ着たい場面を思い浮かべながら、試着を楽しんでいただけたようです。同じアイテムでも、カスタマイズやサイズ、その人の生活スタイルや好みによってそれぞれのシーンに馴染んでいくのはSOLITの服ならではですね!
また、香川試着会の様子をNHK高松さん、ほ・とせなさんが紹介してくださいました。
記事「体型や障がい、ジェンダーに関わらず、すべての人にファッションの喜びを」(ほ・とせな)
試着会の合間にはWeBase 高松さんとミーティングをし、より人や環境に配慮したホテルの実現のために何ができるのか話し合いました。
多様なひとも自然も取り残さない、オールインクルーシブな場所が広がっていくことを願い、SOLITも歩みをすすめていきます。
個性が共生し調和が発展を生む場「SUNNY SIDE FIELDS」
2021年12月16日、香川県まんのう市長尾に1月26日完成予定の「SUNNY SIDE FIELDS」さんに伺いました。
山々に囲まれ、いくつもの田畑が広がるまんのう市。少し坂を上がり、ぽかぽかと気持ちの良い場所にSUNNY SIDE FIELDSはありました。SUNNY SIDE FIELDSは、株式会社サニーサイドの「個性が共生し調和が発展を生む」という理念を体現する場として手がけられた公園のような場所。
株式会社サニーサイドは身体・精神・知的障がい者やニート・ひきこもりなどの一般的に”就労における社会的弱者”と呼ばれる方々の雇用を積極的にすすめており、全従業員の46.4%に該当。多様な人材のそれぞれの個性を生かしながら、助成金などの制度にほとんど頼らずとも、着実に売上を伸ばしている企業活動に共感し、新たな事業が育まれている現場を訪問させていただきました。
元看板工場だった場所をリノベーションし、建設している真っ只中。「境界をあいまいにする」がコンセプトの建物は土の中から湧き上がってきたかのような佇まいで、ガラス張りのチョコレート・コーヒーファクトリーとオープンなキッチン・マーケットスペースが出来あがろうとしています。建物の脇には田んぼも作る予定だとか。調理などに使われた水が施設内の浄化槽を通り、バイオジオフィルターや池を経て、水田へと循環する仕組みになるそうです。素敵・・・!
少し坂を下ると、数年前から手がけている「サニーサイドファーム」があり、農薬や化学肥料を使わない野菜作りが行われています。こちらでできた野菜や食材を使った惣菜もマーケットで販売するそうです。
また坂を上がったところでは、「みんなの畑」を整備中。訪れた方や地域の方とともにみんなでハーブを栽培したり、そのハーブでお茶が飲めたりできたらいいなと構想中とのこと。
すぐそばの森でも、自然とより近くなれるアクティビティができるそう。 できることたくさん!!ワクワク!
お話を聞きながら、大人も子どももみんなで汗を流してわいわい農作業をして、休憩中に木陰で美味しいおにぎりを頬張る光景まで目に浮かびました。
1.誰かを思いやること 2. 好きなものを好きでいること 3. 自然に感謝すること
これら3つを大切に、関わるすべての人と作りあげていくSUNNY SIDE FIELDS。どんな場所へと育っていくのか、今からとても楽しみです。オープンしたらまたぜひ伺います。
案内していただいたサニーサイドの秋吉さん、ありがとうございました!
環境に配慮したモノづくりに取り組む「中商事」
続いて、高松市庵治町にある「中商事」さんを訪問させていただきました。大正12年に創業され、現在は衣服やインテリアなどの卸売事業やオリジナル商品の小売事業、技術力を生かした製造事業を展開しています。
ファッション業界が抱える課題を見つめ、環境に配慮した製造方法やオフィス設計に取り組むことや、日本のモノづくりを残し地域の発展を支えることなど、サステナビリティの実現に向けて積極的に活動されています。同じファッション業界で課題感を抱いている立場として、中商事での取り組みや今後の構想などお話を伺わせていただきました。
大きなコンクリート造りの建物にはいると、びっくり。開放的なオフィスには、香川県産のヒノキを使った机や椅子が配置されており、あたたかな光が差し込む快適な空間でした。
製造エリアでは、たくさんのミシンや機械が並んでいました!
現在は自社製品の製造が約8割、OEMによる製造が約2割で、計画的に製造ができているそうです。
自動縫製の機械もずらり。糸が素早く紡がれて布になって出てくる様子はまるでコピー機のようでおもしろく、見ていて飽きません。
また、「ホールガーメント」の技術を施す縫製機械もありました。これは最近話題の3Dニットに知られているように、1本の糸から1着のニット服を丸ごと編み上げる縫製技術です。パーツごとに作って縫い合わせる必要がなく、手間も廃棄も少ない生産方法となっています。高い技術力があってこそ扱える機械、ただただ圧倒されました。
また、その技術力を生かして「お直しのワークショップ」も開催し、生産者と消費者を近づけるようなことがしたいと考えているそうです。岡山のland down underや浦上染料店に続き、モノづくりの現場として、モノの消費について立ち止まって考えられるような取り組みに積極的な姿が印象的でした。
「SOLITが注目する中四国の取り組み 岡山編」のJOURNAL記事はこちら
中商事では今後、サーキュラーエコノミーを実践するアパレルや瀬戸内のエシカルなプロダクトを集めたセレクトショップのような(ラボのような?)エリアを展開する構想を練っているとのこと。
今回案内してくださった中さん自身、数年前より瀬戸内の海ごみのボランティアに携わり、環境問題やサステナビリティに強い関心を寄せるようになり、構想に至ったそうです。
サステナビリティを体現するよう場所が香川に増えていくのがとっても楽しみです!
香川でのSOLITな場所と人に出会って
地域の宿泊施設に止まることなく、サステナビリティへの取り組みにも意欲的なWeBase 高松さん 個性が共生しあう姿を思い描き、地域の人と場をつくるSUNNY SIDE FIELDSさん
ファッションや縫製の枠組みを超えて、サーキュラーエコノミーにも取り組もうとしている中商事さん
その他にも、歩く楽しみを多くの方に届けようとしているシューズメーカーの方や
何気ないしあわせな日常を写真に切り取る活動を四国で展開している写真家の方
香川だけではなく四国での介護の取り組みについて学ぼうとしている70代の先生
などなど・・・
日本一小さな県である香川県で、大きな夢を持ち実現していく素敵な方々とたくさん出会うことができました。
”うどん県”と括るにはもったいない、温かく、魅力あふれる場所で試着会や視察ができて嬉しい気持ちでいっぱいです。
あ、香川の海の幸も絶品で最高でした。(どうしても書きたい)
以上、香川編でした!
突然の車の故障トラブルを乗り越えつつも(汗)、最後は徳島に行ってきます!