SOLITのファッションモデルの集合写真

バンクーバー・ファッション・ウィークへ共に挑戦するモデルが決定

目次

多様性がコンセプトのバンクーバーファッションウィークのモデルが決定

バンクーバー・ファッション・ウィーク(以下、VFW)は、NYに次いで北米で2番目に大きな国際的ファッションイベントで、多国籍・多文化の都市・バンクーバーで開催されます。世界中から業界関係者や革新的なデザイナーが集まる唯一無二のファッションショーであり、世界のファッションウィークの中でも成長が著しく、パリ・ロンドン・ミラノ・ニューヨークの舞台に向けて若手デザイナーが世界で活躍するためのステージにもなっていると言われています。

今回、私たちSOLITはVFWより直接のオファーを受け、2024年4月のコレクションへ出場することを決めました。

「多様性」というコンセプトのVFWのコレクションには、多様性を受け入れファッションが社会に対してどのように価値を生み出していくのか、目の当たりにしようとされる方も参加者として多く集まります。そして、SOLITが描く「オールインクルーシブ」をさらに広く伝える機会と捉えました。

今回、私たちSOLITが準備するランウェイのテーマは「SOLIT! Duh.」。スラングで「めちゃくちゃやばい - え、そんなの当たり前でしょ?」といったように、多様な人がそれぞれの表現をすることが当たり前になった世界を見せたいと考えています。

また、本来は、バンクーバーファッションウィークからの招待であることから、必要な人数の全てのモデルはVFW事務局が提供してくださいます。しかし、私たちがこれまで作ってきたプロダクトは「多様な人が自分の好みや体型にあわせて、自分で選択することを可能にした」ことに価値があり、その可変性・拡張性を表現するにおいては一般的なモデル体型の人や、訓練されたランウェイウォーキングができる人だけに着ていただくのではその価値が伝わらないと感じました。

もっと多様な人に着てほしい。

このSOLITの思想や哲学をもとに、チームの一員として、障害、セクシュアリティ、信仰、体型、国籍、年齢、経験などに関係なく、多様な人とともにランウェイを彩りたいと思い、国内外からモデルの公募をし、今回この8人のモデルの皆さんと共に挑戦することを決めました

時代をつくるコレクションの舞台だからこそ、私たちが求める社会のあり方とファッションの姿を伝えることが必要だと考え、モデルの仲間たちとともに、SOLITは世界の舞台に立ちます。

 

SOLITの7名の多様なモデル

9月に実施したモデルの一般公募などで最終的に選ばれた、VFWに共に出場するモデル7名をご紹介します。

バンクーバーファッションウィークへむけて作り上げていくSOLITの表現を、最終的に会場に来場された方々へ届け、伝えてくれるのが今回のモデルです。実際には、ショー全体で15人のモデルが出場する中、SOLITのメンバーとしてともに企画段階から演出やプロダクト、表現を議論しながら伝えていく仲間として半年かけて一緒に作り上げるのがこの7人です。

7人のそれぞれの想いを知った上で、ぜひ私たちの挑戦を応援していただけたら嬉しいです。

 

髙居 千紘(たかい かずひろ)

デフアスリートとして聞こえない子どもたちに希望を与える

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、髙居 千紘

プロフィール

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社所属デフアスリート。1997年6月7日生まれ。滋賀県出身、神奈川県在住。先天性感音性難聴。2020年4月にコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社に入社。業務と両立しながら陸上競技の走り高跳びと十種競技のデフ(聴覚障がい)アスリートとして活動。2025年東京デフリンピックへの出場、メダル獲得を目指している。

自身の強み、魅力、特徴

先天性感音性難聴。口話と手話でのコミュニケーションが可能。 運動神経は抜群で、性格は負けず嫌い。 走り高跳びでは、全国聾学校陸上競技大会で3連覇。世界ろう大会で6位、自己記録は1m91cm。 2023年から始めた十種競技ではデフリンピックの入賞ラインに近づいている。

VFWモデル参加のきっかけ

SOLIT!のオールインクルーシブな社会の実現に共感。オールインクルーシブなファッションにも興味持つとともに、音のない世界を自分らしく表現し、より多くの方々にデフリンピックのことを知ってもらうきっかけにもしたいと考えています。高校生の頃、デフリンピアンのメダリストの話を聴く機会があり、自分自身もデフリンピアンとして活躍したいという夢ができたので、同じ聴覚障がいの子どもたちにも、そのように夢や希望を与えたいと思い、参加を決意しました。

SOLIT!に共感しているところ

「オールインクルーシブ」、「多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない」という言葉に共感しました。私も困っている人が一人でもいれば、助けたい、協力したいと思い、そのように行動しています。

モデルが決定した時の心境

ファッションショーのように人前で歩く機会はほとんどなく、不安がありました。しかし、自分自身が自信を持って歩くことで、希望を持つ方がいらっしゃると思うので、頑張りたいと考えています。

応援してくださっている方にメッセージ

決定した直後は不安がありましたが、ルックの撮影などを経て、自信を持てるようになりました。本番では緊張すると思うので、走り高跳びの助走のイメージで歩きたいと思います。
楽しんで自分なりの表現をすることでかっこよさを伝えて、今後色々なパラアスリートの方やデフリンピアンの方にもSOLITの服を着ていただき、さらにはモデルも務めてもらいたいなとも思っています。

VFWに向けての意気込み

応援してくださってる皆さんと一緒にオールインクルーシブな社会の実現を目指していきます!

Instagram:https://www.instagram.com/takazu__/?hl=ja

 

Moeba(もえば)

“格好良い難民モデル"として、胸を張ってランウェイを歩く

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、Moeba

プロフィール

中部アフリカ出身。日本在住約5年。4ヶ国語が話せ、ひらがな、カタカナ、漢字の読み書きができる。 インドの大学で国際経営学を学び、母国の非政府機関で勤務。不安定な政治情勢の中で命の危機を感じて国外に亡命をし、来日。認定NPO法人難民支援協会を通じて、商船三井ロジスティクス株式会社に就職。同社の海外事業における、国際空港輸送や人材育成の担当者として従事。

自身の強み、魅力、特徴

私は4ヶ国語を話すことができます。不安定な政治情勢の中、命の危機を感じて国外へ亡命し、日本に来た難民でもあります。私は親切で、穏やかで礼儀正しく、前向きな性格を持っています。チームワークを大切にし、常に高いモチベーションを保ち、周りの人々を励ますのが得意です。

VFWモデル応募のきっかけ

日本にいる難民が未来をデザインできるよう支援する「NPO法人WELgee」からの公募の案内を聞いたことがきっかけです。私の大切にしている価値観が、SOLIT!の理念と一致していると感じ、このようなプロジェクトに参加することを常に歓迎しています。

SOLIT!に共感しているところ

私は平等と多様性を重んじており、自分自身であることを受け入れられる感覚が好きです。また私は、本当の美しさは外見ではなく内面から来ると考えています。ファッション界の常識として白人や細身のモデルが優遇されているように感じますが、SOLIT!の場合は様々なモデルの本当の美しさに着目してモデルを起用しており、特定のタイプのみを優遇する社会に立ち向かう姿勢に共感しています。

モデルが決定した時の心境

選ばれたことにとても嬉しく、ショックを受けました。モデルになる方法や手がかりがなかったので、チャンスがあったことに驚くとともに、祖国に戻った多くの人々に「決して諦めないチャレンジャー」としての姿を見せたいと思いました。今でもこの機会をいただけたことに感謝しています。

応援してくださっている方にメッセージ

どんな形であれ、私たちに対するサポートに心から喜びを感じています。私たちの希望と目標を築いてくださっているすべての方々に感謝の気持ちを伝えたいです。

VFWに向けての意気込み

たとえ非常に困難な問題に直面したとしても、夢を叶えるチャンスは誰にでも与えられる、というメッセージを世界に伝えるとともに、多様性を叶えるブランドとしてSOLIT!を世界に広めていきたいと考えています。これからも課題が生まれると思いますが、それを乗り越えていくためにここにいると思っています。

Instagram:https://www.instagram.com/moebasss/

 

水口ミライ(みずぐちみらい)

世界で活躍するろう俳優を目指す高校生

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、水口ミライ

プロフィール

東京都出身。アクセシビューティーマネジメント所属、15歳。生まれつき耳が聞こえず、幼稚園から中学までは聾学校、現在は聞こえる高校に通学。幼稚園〜小学校時代は、毎日聾学校が終わった後に学童クラブ・習い事の水泳・公文・美術を、聞こえる子供の中で習う。中学部2年生から現在の芸能事務所に所属し、モデル・俳優として活動を開始。第一言語は日本手話。

自身の強み、魅力、特徴は?

「挑戦する力」があることが強み。芸能活動だけでなく、デフセーリングというスポーツで強化選手として活躍。他にも国際手話・韓国手話・アメリカ手話等色々な手話を勉強中。挑戦することは、色々なことを発見できて勉強になることがたくさんあり、視野を広げられるので楽しいです。

VFWモデル応募のきっかけ

「多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない」というフレーズに感動し、SOLIT!が作るお洋服を着たらどんな感じだろう。是非着てみたい!!と思いました。ランウェイを歩くことも、海外でのお仕事も、目標の1つだったので挑戦したいと思いました。

SOLIT!に共感しているところ

SOLIT!が掲げている、“オールインクルーシブ”という言葉に共感しています。障がい者はどうしてもマイノリティのコミュニティにいて鎖国的な気持ちになります。「多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない」というメッセージは、限られたコミュニティだけでなく、地球人としてみんな違っていいし、みんな居ていいんだよと言っているような気がします。

また、今の時代、まだ色々な差別問題が残っていますが、そんな「当たり前」に従うのではなく、それぞれの個性を尊重した活動ができる環境に少しずつ変えてほしいと思っているので、そんな「当たり前」を変えていくSOLIT!に共感します。

モデルが決定した時の心境

洋服を通じて興味があったSOLIT!と一緒に仕事できることがとても嬉しいです!このプロジェクトのモデルとして自覚を持ち、SOLIT!が掲げるメッセージを皆さんに伝えることの大役を頂けた事に、ワクワクと不安や感動等、様々な感情が混ざっています。その気持ちを大事にしつつ、本番は全力で挑みたいと思います。

 

応援してくださっている方にメッセージ

いつも応援して下さる方々のお陰で、今回の舞台に挑戦することが出来ています。みなさんの応援やサポートが私のエネルギーになっています。SOLIT!モデルとしてバンクーバーへ挑戦する自分、変化していく自分を見て欲しいです。応援よろしくお願いします!

VFWに向けての意気込み

大役を頂いた事に感謝の気持ちを忘れず、チームの皆さんと力を合わせ、SOLIT!のメッセージを伝えるというモデルとしての役割を果たせるように頑張ります。このお仕事が終わったら終わりではなく、SOLIT!の理念をその先の未来へ繋げられる様に頑張ります。個人的な目標としては、「VFW前の私と後の私、違う自分になる」です。色々な発見・成長・改善を積み重ねて、世界で活躍するろう俳優になる、という更なる夢に近づく自分をつくり上げたいです。

Instagram:https://www.instagram.com/mirai_mix2/

  

ひわさ ゆうき

誰もがファッションを楽しめる世界を実現したい

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、ひわさゆうき

プロフィール

愛知県出身。7年間アパレル企業での様々な経験を経て、現在はスポーツブランドの公式サイトのチームのリーダーとして活躍。身体的特徴として、生まれたころより顔の額から頬にかけて太田母斑という疾患がある。この外見的特徴は自身の「個性」「一部」であると考えており、本業やこのような活動を通じて「どんな人でも輝くことができる」という思想を啓蒙する活動をしている。

自身の強み、魅力、特徴

アパレル業界の中で幅広いキャリアを経験しています(販売・企画・エリアマネージャー・Eコマース等)。その中で「グリット力」と「チャレンジ精神」を磨くことができました。常に新しいことにチャレンジしていくことが求められる業界で成果を出し続けるために、「新しいことに挑戦をし続ける」という力が身についたと感じています。

VFWモデル応募のきっかけ

POP-UP STOREのボランティアに参加できたのが大きなきっかけでした。 自分も顔の額から頬にかけて太田母斑という疾患がありますが、そういった障がいに関係なく、ファッションを楽しむことができるのだと考えており、モデルにチャレンジすることでそれらをと伝えたいと感じ、応募しました。

SOLIT!に共感しているところ

SOLITのゴールの一つでもある「誰もどれも取り残さないオールインクルーシブな社会を目指す」という思想に共感しています。誰もがファッションを楽しめることを伝えるのはもちろん、アパレル業界に身を置く中で、せっかくかっこいいものを作っても、売れなければ捨てなければならない、という事実に違和感を感じていました。そのようなアパレル界が抱える問題と環境問題に対して、正面から向き合っているSOLIT!の姿勢にも共感しました。

モデルが決定した時の心境

モデルの決定がする前から、心のどこかで「自分がSOLIT!のモデルをやるんだ」という確信めいたものがありました。もちろん、モデルが決定した時は大きな喜びがあったものの、浮足立つことなく心の準備をしておりました。

応援してくださっている方にメッセージ

まずはこのような素敵な機会をいただきまして、感謝の想いでいっぱいです。 たくさんの方の多大な努力と想いによって、このブランドが存在しているだということを実感しております。 皆様が築き上げてきたものを世界に発信していくことの一助になれることを誇りに感じております。

VFWに向けての意気込み

このチームの一員になれてとても嬉しいです。 自分がやれることを最大限に行うこと、微力ながらもそれを積み重ねていきたいと考えております。その積み重ねがVFWの成功に繋がっていくと信じております。このVFWを通じて、より多くの人が輝けるようなアクションを起こしたい考えております。

Instagram:https://www.instagram.com/yukihiwasa/

 

Nao(なお)

等身大の高校生として、フラットな価値観を当たり前に体現する

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、Nao

プロフィール

東京都在住の現役高校2年生。身体的、精神的に障がいはなし。趣味はサウナ、古着屋巡り。女子の方が人数の多い高校で、生活していく上で、女子のメイクやファッション、価値観などに刺激を受け、ジェンダーレスファッションやメイクをするように。そこからジェンダー問題にも興味を持ち始める。その後、友人の繋がりでSOLIT!に出会い、SOLIT!の考えに強く共感する。現在は大学受験の為勉強に励んでいる。

自身の強み、魅力、特徴

僕の特徴は高校生という若さを活かして、柔軟かつ新しい発想を生み出す力を持っていることです。そして「健常者」と「障がい者」をマジョリティ・マイノリティや、強者・弱者と区別せず個々として強みと弱みを持っていると理解しているところが自分の魅力です。

VFWモデル応募のきっかけ

SOLIT!のポップアップにボランティアとして参加した際に、車椅子に乗られたお客様に、自分のスカートスタイルを「かっこいい」といってもらい、その時に多様な人々が共存し尊重し合える世界、まさに「オールインクルーシブ」の温かさを実感しました。そしてこの温かさをもっと実感したい、広めたいと思い応募しました。

SOLIT!に共感しているところ

包括的で誰ひとり取り残さない、オールインクルーシブな世界を実現するところに共感しました。

モデルが決定した時の心境

あまり実感が湧きませんでした。ですが今は、期待とわくわくする気持ちでいっぱいです。

応援してくださっている方にメッセージ

自分の後ろには、SOLIT!に携わっているたくさんの人の支援があるということを念頭に置き、責任感を持って頑張ります。

VFWに向けての意気込み

自分の高校では、障がいのある方と接することが少ないこともあり、自分自身もどう関わったらいいのか、コミュニケーションを躊躇することもありました。今回のランウェイでは、自分自身の壁を取り除いて成長もしていきたいです。さらに、高校の友達にもオールインクルーシブな世界について考えるきっかけを作っていきたいとも考えています。向上心とチャレンジ精神を忘れずに、吸収できることは全て吸収します!

Instagram: https://www.instagram.com/na060720/

 

芳坂 映由花(よしざか はゆか)

傷跡も障がいも過去も隠さず モデル・俳優として生きていく覚悟

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、芳坂 映由花

プロフィール

富山県出身。幼少期より演技、歌、詩や小説の創作など、さまざまな表現活動に親しむ。大学院修了目前に交通事故に遭う。治療完結に3年を要し、後遺症と傷跡が残る。その後2019年に上京。コピーライターとして勤務しながら芸能活動を開始。俳優として舞台や映像作品に出演。モデルとしては国内のファッションショー、広告等に出演。「Milano Fashion Week 2023」にて海外コレクションデビューを果たす。

自身の強み、魅力、特徴

発達障がい(ASD・ADHD)当事者。虐待サバイバー。交通事故による後天性身体障がい者です。事故が原因の傷跡や手術痕は体の複数箇所、広範囲に及ぶ。一見してわかりやすい障がい、見えない障がいどちらの当事者でもあることを強みと捉え、障がい・生い立ち・傷跡を隠さずに芸能活動を行い、自身についても発信を続けています。

VFWモデル応募のきっかけ

元々ファンでしたが、モデルをさせていただいた時の現場のあたたかく受容的な雰囲気に感動し、もっとSOLIT!を知りたいと思っていました。VFWではモデルもチームの一員として挑戦できると知り、また、SOLIT!の一員としてなら私一人では届けられないたくさんの方に想いを伝えられると感じ、応募を即決しました。

SOLIT!に共感しているところ

「SOLIT!、この言葉はあなたのために」そして「多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない」。SOLIT!の言葉はいつもあたたかく、そして力強い指針となる言葉。私もその言葉を胸に、野望を叶える一員でありたいと強く感じています。

モデルが決定した時の心境

ものすごい喜びと、武者震いするような高揚感がありました。モデルとして、芳坂映由花という一人の人間として、最大限のパフォーマンスができるよう使命感に燃えています。

応援してくださっている方にメッセージ

クラウドファンディングなど、いつも多くのご支援やサポートをいただき、ありがとうございます。たくさんのチームメンバーの膨大な時間をかけた挑戦の中、現地に行き、最終的にSOLIT!の顔としてランウェイを歩くのは私たちモデルです。責任の重さを力に変え、「見てくださる方とSOLIT!が出会う、その化学反応を最大化する」、そんな想いを胸に表現してきます!

VFWに向けての意気込み

私自身の障がいはこの先も消えないし傷跡もなくならない。虐待の後遺症であるPTSDとも一生一緒だと思う。だからきっと生きづらいと感じる日々は終わらない。だけどそれは人から「みっともない」「恥ずかしい」「隠しなさい」と言われることではありません。すべての人が、想いや意思決定を大切にできる社会の実現のために、ランウェイを歩きます。

Instagram:https://www.instagram.com/yoshizakahayuka/

 

丸橋 主有(まるはし しゅう)

諦めかけた夢、海外コレクションへの挑戦

SOLITのバンクーバーファッションコレクションモデルの1人、丸橋 主有

プロフィール

千葉県出身、千葉市育ち。2017年6月に交通事故により、頸髄を損傷し車椅子での生活。後遺症は四肢麻痺、体幹障がい、自律神経障がい。約3年間、病院やリハビリ施設でのリハビリを経て、1人暮らしを開始。ファッションと美容が好きなことと、モデル業に興味があったことから、障がい者専門芸能事務所であるアクセシビューティーマネジメントの2022年開催オーディションに挑戦し合格。現在車椅子モデルとして活動。

自身の強み、魅力、特徴は

頸髄損傷、四肢麻痺による車椅子ユーザーであり、手の指や脚を動かすことはできないが、身長182cmで細身の体型と腕や脚の長さを活かし、どんな洋服でも綺麗に魅せられるところが自分の強み。また、自分を過信せず、その分自信を付けるためにできる努力を惜しまないことを心がけています。

VFWモデル応募のきっかけ

車椅子モデルとして世に出ることで、同じ障がいがある方はもちろん、障がいの有無関係なく何かに挑戦したいけどできない方に向けて、自分も挑戦してみようと思ってもらいたいという気持ちがあります。健常者のころ、何も挑戦をしない選択をして、障がいを負ってから後悔をした経験があるので、夢を持ったときに、挑戦することが大事だと伝えていきたいと思いました。また、SOLIT!のオールインクルーシブ、相互承認というメッセージと共に伝えたいと思い、応募しました。

SOLIT!に共感しているところ

自身が車椅子ユーザーで、車椅子だから・障がい者だからと過度なサポートや非難の声にさらされるなど、特別扱いされることが多く、特別扱いされることに違和感を持っていたため、相互承認やオールインクルーシブというメッセージに共感しました。

モデルが決定した時の心境

SOLIT!の役に立てるか不安に思ってしまいましたが、僕にしかできないことがあるのでしっかり体現します。

応援してくださっている方にメッセージ

SOLIT!スタッフ、関係者みなさまが想いを込めて作ったものを、モデルの僕たちが表現するので、その想いを届けられるよう頑張ります。

VFWに向けての意気込み

モデルのポージングでは、美しく見せるために指の動かし方が重要だと言われます。しかし、自分の場合は指が動かないため、どう補っていくかを試行錯誤しました。指が動かないなら動かないなりに、腕を動かすなどの工夫を行えるようになりました。今は今しかないので、VFWに関わる時間1秒1秒を大切にし頑張ります。

Instagram:https://www.instagram.com/shu_maruhashi500/

 

2024年4月のバンクーバーファッションウィークへむけて

私たちSOLITとしても、初めての挑戦です。

全て最初からうまく進まないかもしれませんし、初めはスムーズに進まない部分もあるかもしれません。こんな部分も一緒に楽しみながら、チームとして共に挑戦していきたいと思ってくれている7人のメンバーです。従来のランウェイのイメージを踏襲するよりも、至極普通の状態を見せる。そんな「新しい当たり前」を表現する機会にしたいと、私たちSOLITは考えています。

立ち上げて丸3年も経たない日本の小さなブランドが、VFWという大きなショーへの出場にお声がけいただき、舞台に立つことができるのは、VFWの運営メンバーの方々が私たちの目指す社会や取り組み、思想に共感してくれたという事実があるからです。現在も、多くの応援・支援してくださっている皆様のおかげで、ここまで来ることができました。

わたしたちが目指す「多様な人も、動植物も、地球環境も、誰もどれも取り残さないオールインクルーシブな社会」の実現は、SOLITだけの力ではまだまだ足りません。オールインクルーシブな社会の考え方に共感をしてくれる方々と一緒に歩んでいきたいと考えています。

VFWまでの挑戦についても、SOLITからもモデルの方々からも、随時お知らせさせていただきます。引き続き、SOLITを応援していただけると嬉しいです。



私たちのバンクーバーファッションウィークについて

SOLITのバンクーバーファッションウィークにむけての挑戦はこちらのページもぜひご覧ください。

ランウェイページ

https://solit-japan.com/pages/vfw

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