SOLIT!のサステナビリティとインクルージョン

目次

  1. 私たちは変えていくことができる
  2. 地球環境に対する取り組み
  3. SOLITとプロダクトと作り手と。
  4. もっと環境や人に配慮するために
  5. 全てを受け入れるインクルージョン
  6. SOLITのサステナビリティとインクルージョン

私たちの野望、それは、多様な人も動植物も地球環境も、どれも誰も取り残さない「オール・インクルーシブ」な社会の実現です。「違い」もありのままに受け入れ、健全に共存できる社会を目指しています。

SOLITは、これらを実現するために立ち上がりました。必要なものを、必要な人に、必要な分だけ。この哲学と思想を胸に抱え、インクルージョンとサステナビリティ、さらには経済性と社会性を共に手にとる企業でありたいと願います。

今回は、より私たちの取り組みについて知っていただけるように、私たちの考える「サステナビリティ」と「インクルージョン」についてご紹介します。

私たちは変えていくことができる

ファッション産業における課題は変えていくことができるし、希望でもある

私たちの暮らしに身近なファッション産業には、着る人々の気持ちを明るくしたり、日常を照らしたり、選ぶ楽しみや機能的価値をもたらしたりと、とてもたくさんの「光」があると思っています。一方で、「影」ともいうべき数多くの課題も存在しているのも事実です。

ファッションは、本来誰もが自律的に選択できるはずのものですが、「選択可能な選択肢」が限られてしまう人たちもいます。また、国内外ではファッションによる患者や介護者、障がい者の行動変化について研究はされているものの、実装されている事例はまだまだ少ないのが現状です。

ファッション産業における課題は、「生産・労働・輸送・廃棄」とサプライチェーン全てにおいて存在しています。ただし、それらはすべて「変えていくことができる」ものであり、これからのファッションが変わっていくべき指針ともなる、希望でもあると思っています。

毎日手に取り、私たちの一番近くに存在する「ファッション」だからこそ。そして地球環境に大きな影響を与える産業だからこそ。多様な人、地球環境の健全な共存と権利・尊厳の確立している未来を実現するために、私たちは立ち上がります。

地球環境に対する取り組み

「やらないという選択肢はない。」私たちにできることの最大限を積み重ねる

  • 企画段階からファッションに課題を感じてきた「課題当事者」とともに必要なものだけを開発
  • 必要とされてから必要な分だけ作り出す「完全受注生産」
  • 画一的なデザインの提供ではなく、それぞれの好みや身体の特徴に合わせて、「着る人が選ぶ」を実現する。
  • 同じ未来の実現に賛同する企業や医療・福祉事業者と連携し、これまでにないプロダクト開発や環境設計など、SOLITの知識やデータを活用した企画・伴走も行う

多様な人と地球環境に対して配慮、そして行動を起こすことは、これからのファッション業界・ものづくりを担う者として「やらないという選択肢はない」と考えています。

私たちもまだまだ完璧とはいえません。配慮すべき点や取り組むべきことはまだまだ多くあります。だからこそ、思考停止せず、「今私たちにできること」の最大限を積み重ねていくことで、少しずつサステナブルな未来や世界を実現していくことができればと思っています。

SOLITの5つのサステナビリティ

1. NO MORE WASTE / 不必要なものを生み出さない

  • 必要とされた分だけ受注生産をすることによって生産ロスを生みません。
  • 商品を購入して持ち帰れば捨ててしまうだけの下げ札や、着用に必要のないタグなどを排除しています。

2. LONG-LIFE PRODUCT / 商品寿命の長期化

  • 一着一着、耐久性のある素材を活用することでより長く使っていただけます。
  • セミオーダーで身体に合うものを選んでいただくので、購入したけれど合わなかったから廃棄する...ということを極力少なくしています。
  • 汚れや摩耗などの際はいつでも相談をお受けし、リペア・リメイクのサポートをさせていただきます。

3. RECYCLING・REPURPOSING / リサイクルと再価値化

  • リサイクル段ボールでの配送をし、梱包に不必要なバージン素材や石油由来の素材を使いません。
  • 輸送効率を高めるため、余分な空間を作らずぴったりサイズの箱または袋で配送をします。
  • 商品の保護には、工場において未使用なのにもかかわらず廃棄となってしまう予定だった「残布」を再活用しています。
  • 着続けていただいてもなお、それでも着なくなった服は回収し研究のために活用します。また、その上で使い果たした服はリサイクルパートナーと連携してリサイクル・循環にまわし、リサイクルや循環においてもできる限りエネルギーを使わない工夫をします。

4. HUMAN RIGHTS / 人権保護

  • 縫製に携わる生産者をはじめ、企画や制作に関わる者、販売に関わる者も含め、労働賃金や時間・年齢・衛生環境といった面での最低水準のクリアと、きちんと配慮と管理がなされているのかというヒアリングを通じ、人権が守られていることが担保されている場合にのみ依頼をします。
  • 開発においても、当事者・プロボノ・専門家など、関わってくださるステークホルダーそれぞれの働きやすさ、関わりやすさと安全性を担保するように配慮をしています。

4. HUMAN RIGHTS / 人権保護

  • 従来の美・消費の定義を常に捉え直し、共に問い、ジェンダーレス、タイムレスなデザインや、多様な体型や特徴をも包括する選択肢であれるように努めます。
  • ボタンはここにあるべき、縫い目はこうあるべきといった既存のファッションやデザインのルールを超えて、ニーズドリブンな製作を実施します。

SOLITとプロダクトと作り手と。

はじまりはすべて誰かの「願い」から

全てのプロダクトは課題当事者の方にヒアリングを行い、修正を繰り返し、製品化へ

SOLITでは、全てのプロダクトが課題当事者の方にヒアリングを行いながら、プロダクトの修正を繰り返し、製品化に至ります。1商品あたり、約100名の方にアンケートやヒアリングを実施し、試作品を着用してもらい、さらに修正を加えて...と、時間はかかりますが必要なものだけを生み出したいという思いからこの作り方を選択しています。

どんなに課題が解決できたプロダクトになったとしても、商品を生むことで生産から循環に至るまで「誰かを傷つけないか」、この形状やアプローチは「価値観の押し付けになっていないか」と、繰り返し議論します。

SOLITならではの判断軸

「課題当事者の方が本当に嬉しいか」を意思決定の判断軸とする

課題当事者の方の言葉や想いをヒアリングした上で、初めて判断する。本当にこれが「正しい」かどうかは、SOLITメンバーも工場で縫製しているメンバーも判断することができないという事実を常に意識する。

体型や障害の度合い、好みや価値観や思想も人それぞれ。SOLITの製作・検証をはじめとする企画段階では、様々な障害の方、年齢、体型、セクシュアリティの方にとにかくたくさんご着用いただくようにしています。製品化されたアイテムの最終決定者は、課題当事者の方々です。

作り手への配慮

対等なパートナーシップの確立

現行の大量生産を請け負う生産工場は、付属品の指定や販売価格が既に決定しており、そこから縫製する価格を算出し請け負うため、生産工場で縫製のしやすさ、請け負う価格などの検討の余地がないことが多くなっています。

しかし、SOLITでは、作り手と一緒に「作り方から相談」して決めています。決め切ったものを依頼するのではなく、作り手とチームになって一緒に考える「余白」を残したいからです。その結果、縫製担当者の不必要な縫製を削減でき、デザインの改善や今ない選択肢をともに生み出せるようになりました。

また、多様な人が着やすい服を作るための生産はとても手間が掛かります。私たちは、作り手の方々にも敬意をこめて、チームとして一緒に考える余白を残すこと、適正な対価を支払うことで、対等なパートナーシップを確立しています。

継承されゆく技術

技術者の雇用を継続し、後継者の育成に繋げること

現在の縫製工場では、後継者を育てる環境も少なくなり、技術の継承ができなくなっていることが喫緊の課題となっています。

これまでの大量生産の方法は、効率を重視し、衣服の同じ部分を縫製し続けるライン生産方式が多くなっているため、一人で一着全ての縫製を行う「丸縫い」をすることが少なくなっています。一つの工程しか縫製方法を勉強できなかった方々は、一着丸々縫うことが出来ないため、「丸縫い」の技術が途絶えてしまうことも懸念されています。

SOLITのカスタマイズ可能な服は、「丸縫い」で縫製されるため、SOLITのプロダクトを縫製することによって、「丸縫い」の縫製をする機会が増えます。一人で縫いあげる「丸縫い」の仕事が安定的にあると、技術を持った人を雇用し続けることができ、さらには後継者の育成にも繋がると考えています。

プロダクトの作り手

「必要な人に、必要なものを、必要な分だけ」を一緒に取り組む仲間

SOLITのプロダクトは、日本の全国に滞在する医療・福祉従事者、クリエイターやデザイナーなど、SOLITの目指す構想に共感し、所属や属性を乗り越えた仲間により企画から販売管理まで行っています。

そして、中国江蘇省の南部に位置する無錫市の縫製工場で、「必要な人に、必要なものを、必要な分だけ」作るという、新たに生み出すプロダクトの生産を考え、完全受注生産で届けるチャレンジを一緒にしてくれているメンバーがいます。

その他のSOLITのチームメンバーはこちら

もっと環境や人に配慮するために

もっとより良い未来に近づけるためにできること

私たちが実現したい社会は、多様な人だけが幸せになればいいのではなく、地球環境と人間の共存を求めています。

SOLITでのこれからの取り組み / 今できていないこと
  • 労働環境や生産背景を配慮した、より良い素材・生地の選定、開発
  • 輸送における環境負荷のさらなる軽減
  • もっともっと多様な人を包括できるように。

現段階のSOLITでは、自社運営の生産農地や工場運営はできていません。生地をオリジナルで作れるような会社規模ではないこともあり、現在世の中に生まれている素材の中から最適なものを選択するにとどまっています。そしてアジア圏での輸送にとどめていても、やはり輸送における環境負荷はかかります。これらもさらなる改善が必要です。

SOLITの主要なステークホルダー(利害関係者)は、顧客をはじめとしたSOLITの事業活動や表現行為に少しでも触れた、全ての生活者や株主、多様な契約形態で業務に携わる従業員や共創関係にある協力者・パートナー、地域住民はもちろん、自然と地球をも含んでいます。

まずは身体的特徴、身体障害などの人間の身体と衣料に関する課題解決に挑んでいますが、本来はもっとすべての人を包括できるようになりたい。私たちは、多様な自然と人間も全て受け入れる社会を実現したいと思っています。

特別視されたくない人も含めて内包するために、いわゆる既存の既成服を着ているようでありながら、みんなが着られるように、対象を広げるためにセミパーソナライズの手法で生産しています。

SOLITはまだまだ小規模で、みんながやりたいと思ったらすぐ意志決定できる環境です。ありがたいことに、縫製工場のメンバーもSOLITに共感してくれており、SOLITのプロダクトを着てくれている方も増えてきました。まずは、SOLITのこの距離感だからこそ出来ることを突き詰めていきます。

全てを受け入れるインクルージョン

インクルーシブデザインの手法を活用

サステナビリティと同じく、すべてを受け入れる「インクルージョン」という考え方も、すぐに理想の状態を実現できるものではありません。開発する度に各課題の当事者の声を聞き、仲間になってもらって共に企画開発をおこない、少しずつ商品パターンを増やし、包括可能なスタイルを増やしていこうと考えています。

SOLITという事業

障害やセクシャリティ、国籍や進行、肌の色など、世界には多様な人が存在します。SOLITでは、企画段階から多様な人と共に企画をする、インクルーシブデザインの手法を選択しています。

SOLITの組織体制

同じビジョンに共感したさまざまな同志による共同体がSOLITです。SOLITメンバーそのものが国籍、言語、セクシュアリティ、生活環境、住居、年齢、職業・職種が異なる多様な意思決定者が共存し、連携するチーム。病院や研究所とも連携し、当事者の方へのヒアリングやアンケートを実施しています。

最終意思決定基準

意思決定の基準は、目の前の短期的な利益のためでなく、多様な人が包括されているか、地球環境への負荷がないか(作るほどより良い社会になるか)、人権へ配慮されているかで決定しています。

SOLITのサステナビリティとインクルージョン

多様な人も、動植物も、地球も、全てを受け入れるオール・インクルーシブな世界へ

だれも取り残さない、どれも取りこぼさない。
人だって、自然だって、動物だって。
「違い」もありのままに受け入れ、健全に共存できる社会をつくること。

そんな社会をビジネスの面でも実現していくことが、私たち「SOLIT」の野望です。 私たちが「All inclusive(オール・インクルーシブ)」と呼ぶそんな世界を実現するためにも、「必要なものを、必要な人に、必要な分だけ。」という哲学と思想を胸に抱え、「サステナビリティ」「インクルージョン」の観点からも商品開発に配慮をしています。

さらに、企業や団体や自治体がともに立ち上がり、人・もの・金が循環する「オール・インクルーシブ経済圏」を実現することにより、持続的にその社会が広まることを目指しています。

そしてその未来を実現するには、私たちだけではまだまだ、力が足りません。だから、どうか一人でも多くの方々と一緒に、少しでも多く「オール・インクルーシブ」について考えながら、進んでいきたいと考えています。

2020年9月に創業してから、応援してくださるみなさまの存在により、さまざまな挑戦をすることができました。未来を作るための行動はいつだって目の前の一歩一歩だと私たちは考えます。いつだって、真ん中にはこれらの思想を置くことを忘れず、一歩ずつ進んでいければと思います。

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