多様な価値観が健全に共存できる社会の実現と自己効力感・肯定感を得ている状態を実現したい/INTERVIEW

多様な価値観が健全に共存できる社会の実現と自己効力感・肯定感を得ている状態を実現したい/INTERVIEW

目次

SOLITが多様な人も地球環境も配慮されたオールインクルーシブな社会実現に向けて、第一弾として取り組む「ファッション」。1人1人の自己表現だけでなく、多くの人や企業が共に立ち上がることによって、従来の「美」の固定化からの脱却や、お互いを認め合う社会づくりに繋がっていくと信じています。その集大成ともなるバンクーバーファッションコレクションに出場にむけ、現在多くの企業が共に立ち上がってくださっています。

このJOURNALでは、どうして協力すると決めてくださったのか、その背景にある想いをまとめています。ぜひ読んでくださった皆さんも、ともに立ち上がる仲間になっていただけたら嬉しいです。今回は第一弾、株式会社morning after cutting my hairの中西須瑞化さんのインタビューです。

今回のインタビューを受けてくれた方:

株式会社morning after cutting my hair 中西須瑞化 さん

SOLIT社と本ショーの関連性や、哲学・思想にあわせた演出のプランニング、モデル選定における基準作りなど、実現するにあたる背景のサポートをしていただきました。

 

SOLITのバンクーバーファッションコレクションについて

協賛企業一覧はこちら

SOLITを知ったきっかけを教えてください。

2018年に社会課題解決の領域に特化した企画やPRの会社・株式会社morning after cutting my hair(以下、morning)を創業し、SOLITの代表である美咲さんと私で仕事を続けてきました。その経緯もあり、美咲さんが大学院に通い始めて、SOLITの構想を持ち始めた頃から、SOLITの構想を聞いており、私は時折相談に乗っていました。ブランドのビジョンに触れる中で、「多様な人も、地球環境も、誰もどれも取り残さない」オールインクルーシブな社会の実現を目指すその取り組みを応援しています。 

SOLITのどのような部分に共感してくださっているのでしょうか。

SOLITとmorningは、代表が同じ田中美咲なので…笑。

個人としては、美咲さんの新しいことをやりたがるパワーがすごいなといつも感心しています。SOLITを始めようとしていた時も、また新しいことをやろう・やりたいと思えるのはすごいなぁと思って、純粋に応援していました。ただ「共感」という部分でいくと、SOLITが掲げていることは世界平和と同じくらい当たり前に「そりゃあそっちの方がいいよね」という話だと私は思っているので、当たり前すぎて「共感」とわざわざいうべきなのか?とさえ感じる部分はあります

 そのため、共感をベースに応援したいと思っているというよりは、それは大前提で、組織作りにしろプロダクトにしろ、「今の世の中で歯痒いところに手が届くこと」をやろうとしている部分を応援したいなと思っています。

SOLITのモデルトレーニングの講師の服にはSOLITのメッセージがついたワッペンがついている

株式会社morning after cutting my hairでは、どのような社会の実現を目指していますか。

 私たちは、多様な価値観が健全に共存できる社会の実現と、各個人が自己効力感・肯定感を得ている状態を実現すべく、対話を重視しながら以下の3つの要素を実現したいと考えています。


01.価値の多様化と価値観の相互承認

02.選択の自由と自律的な選択を可能に

03.地球や自然テクノロジーと人間の共存

 詳細はこちら「私たちの目指す世界、社会

 また、株式会社morning after cutting my hairの特徴として、上記のような対外的なビジョンも持ちつつ、「自分たちの在り方」を大切にしている部分が大きいと思っています。

恋に落ちるほど素敵だと思える方とお仕事をすると決めているということや、組織規模や知名度、お金の有無で判断するのではなく、どんなに小さな一歩でも、心動かされる瞬間を社会に増やしていく後押しをするという姿勢など、自分たちに矢印を向けた行動指針や思想を多く持ち、それを外にも大きく発信して自分たちのアイデンティティとしているところは、「組織の形の提示」としてある種でビジョンの役割にも近いのかもしれないと思います。

また、そういう生き方ができる組織が増えていくと良いし、そういう社会になっていくと良いという自分たちの願いも、目指すもののひとつとしてはあるのかもしれません。

現在、より良い社会の実現に向けて、取り組んでることや注力していることを教えてください。

私たちは社会課題解決の領域に特化してPRやブランディング、企画事業を行う会社なので、すべてのプロジェクトがより良い社会に向けた一歩になっていくと考えています。

 モデルのMoebaとひわさゆうきが真剣な顔をして講師の話を聞いている

直近で言うと、コクヨ株式会社の皆さんとご一緒した「HOWS DESIGN」のプロジェクト。プロジェクトチームとしての思想の根幹の整理や定例のミーティングでの伴走支援、大阪にオープンしたダイバーシティオフィス「HOWS PARK」の設計やオープンに向けたヒアリングやサポート、組織全体の巻き込みや共創の方法についてのアイデア、WEBサイトのワーディングやエシカルチェックなど、フェーズに合わせた形で、プロジェクトの誕生を見届けさせていただきました。

morningの前身として、私たちは防災領域で活動する一般社団法人防災ガールという団体を長年運営していました。その団体の活動を下の世代の複数団体に引き継ぎ、法人としては解散させた経験があるのですが、その時の「有機的解散」のような活動として、「社会課題解決の領域で次へのステップに進むための団体の終わり」をどのようにデザインするといいのかというご相談も受ける機会があり、重要なテーマかもしれないなと感じることがありました。

社会課題というものは一人の人生でどうにかできる規模のものではないことも多いですし、ライフステージの変化なども踏まえ、持続的な課題解決を続けていくための選択肢として「前向きな終わり」をデザインすることは大切だと思っています。 

今回いただいた依頼では、漠然としたご相談から始まり、終わりに向けた水面下での作業や設計なども含め、団体の活動を取りまとめ、次へと繋げていくための冊子の制作までをご一緒させていただきました。

他にも、社内勉強会という形で、社会課題や最近話題になっているテーマなどを随時勉強し、対話を続けていくことを大切にしています。

SOLITの今後に期待していることは?

世界の事情を知りながら、日本をフィールドに活動していくというのは貴重な存在だと思っています。

世界の情報や最新の事例をただ取り入れるだけではなく、それを多様な側面から分析・理解した上で要素を抽出して反映させていくような、SOLITならではの強みが見えてくることを期待しています。社会的な領域と、ビジネス的な領域の言葉を同時に使える人は少ないというのは前々から言われていることだとは思いますが、今後は日本でもインクルーシブデザインなどの動きが少しずつ増えてくると思うので、その時に多様な分野で力を発揮してほしいと思います。 

最後にSOLITのJOURNALを見てくれている方へ一言お願いします。

こうした記事や読み物を読む時、きっといろいろなことを考え、感じながら読まれると思います。

その時に、みなさんの中に生まれている言葉のひとつひとつが、実は社会をつくっていく中でとても大切なものなのではないかと、最近よく思います。ぼんやりした輪郭のものを捕まえて形にするのは大変なことだとは思いますが、どんな形でもいいので、いつか是非形にしてみてください。

オールインクルーシブな社会というものへ向かう時、不要な言葉はひとつもないはずです。

 

株式会社morning after cutting my hair について

社会課題解決に特化した企画・PR、人材育成会社。国内外のPRアワードや、ソーシャルビジネスに関する受賞も多数。社会課題を解決するためのチーム作り・事業立ち上げ・PRやブランディングの継続支援などを伴走型でトータルにサポート。

URL:https://macmh-inc.com/

Instagram :https://www.instagram.com/macmh.inc/

Facebook:https://www.facebook.com/morningaftercuttingmyhair/

note: https://note.com/macmh/

一覧に戻る