日常の中にあるファッションや車いす/INTERVIEW

日常の中にあるファッションや車いす/INTERVIEW

目次

こんにちは!SOLITインターンのあおいです。

今回、SOLIT創立初期から応援してくださっていて、YouTubeでの活動もされているSOLITユーザーの中島 幹太さんにSOLITのプロダクトの価値や、YouTube活動に対する想いなどをインタビューをしました。

実際にSOLITのプロダクトが中島さんの手元に届いてから、どのような景色を見せてもらっているか、中島さんのあたたかい人柄や言葉選びにはどのような想いが込められているかなどをぜひ知っていただきたいです。

 かんたさんと、SOLITインターンのあおいがzoomで話しているところ

機能面だけではなく、心の支えとしてのSOLITの価値

ーファッションにおいて、困っている(または困っていた)ことを教えていただけますか?

やっぱり身近に売っている服には自分の体に合うサイズがないことです。僕は右腕が変形しているので、腕の部分が締め付けられてしまうんです。だからといって、ゆとりがある服を着ると、袖が長くて車いすが漕ぎづらくなってしまって…。

「この服いいな」と思っても実際に着てみると自分の身体に合わず、断念することがよくあります

数ある服の中でも、中学生くらいの時からずっとジャケットに憧れがあったんですよ。でも、一般的なジャケットを売っているお店で実際に着てみると、やはり締め付けられる感覚があったり、身体に合うものが無かったりして、購入をあきらめることが多く、とっても残念だなと思っていました。

そんな時、SOLITに出会って、念願のジャケットを着ることができました。最初にこのジャケットに出会ったのは熊本の試着会の時で、腕を通した瞬間、とっても感動したのを覚えています。そこで、Dawn JacketとDawn Pantsのセットアップを購入しました。

Dawn Jacketはこちら

Dawn Pantsはこちら

車椅子ユーザーでありSOLITのアイテムを着用いただいているかんたさんの写真

ーありがとうございます!実際に着てみてSOLITのプロダクトのどんな部分に価値を感じてくださっていますか?

機能面と心理面の2つにおいて価値を感じています。機能面の価値としては、とにかく着心地がいいのでずっと着ていられるうえに、自分の身体に合わせて作っていただいているため、車いすを漕ぎやすいという点です。

心理面の価値は、自分への自信につながる点です。学生の頃は大学に行くときに着て行ったり、最近では大型連休で会社の同期と遊んだときにも着て行ったりと、本当にどこでもSOLITのプロダクトを着て行けるんですよね。だから、友人から「幹ちゃんといえばSOLITのセットアップのイメージだよね」とよく言ってもらえます。また、憧れのジャケットを着ることで気持ちが入って「頑張ろう!」と思えるんです。

SOLITの服が自分のイメージとして周りの人から認識してもらっていたり、憧れのジャケットによって気持ちが入ったりすることが、自分に自信をもつきっかけになります。自分の好きな服やお気に入りの服を着るとやっぱり気分が上がりますよね。

ー自分は無敵なんじゃないかと思いますよね!

まさにそれです!これは障害の有無に関わらずみんな同じだと思います。お気に入りの服は自分を奮い立たせたり気分をあげたりしてくれる。そういった服に出会えたという点でSOLITに本当に感謝しています。

ーこちらこそありがとうございます。SOLITに「今後こんなことをしてほしい」といったご要望があれば聞かせていただけますか?

個人的にライダースジャケットが好きなのですが、今持っているものはきゅっと締め付けられる感覚があり、ずっと着ていると疲れてしまうことがあるので、着心地がいいライダースジャケットがあるといいなと思います。あとは、久しぶりにSOLITの皆さんとお話しできる試着会を地方でも開催していただけると嬉しいです。

 

YouTubeでの発信、そして「#あなたの隣に車いす」という言葉を通じて伝えたいこと

ー中島さんは、共感してくれたメンバーとYouTubeチャンネルでの活動もされているのですよね。

そうなんです。「車いすいすいかんチャンネル」というチャンネル名でYouTubeでの発信をしています。SOLITのプロダクトを使ったコーデ紹介の動画も投稿させていただきました。

ーYouTube活動を始めたきっかけや、想いについて教えていただけますか?

今までの経験から、僕と接するときに、「どのように関わったら良いのだろうか」や「どのようなサポートをすれば本当に良いのか」といったことを考えてくださる方が多いことに気づいたんです。

そこで、実際に僕と関わってくださる中で、僕という人間や僕にある障がいについて知り、「こういうサポートをすれば良いのか」や「ここは気を遣わなくていいんだ」ということを感じてくれる。この積み重ねがあったうえで、周りの人たちが理解してくださるという経験をたくさんしてきました。

だからこそ、今後も僕が生きて、発信して、一歩ずつではあるけれど車いすユーザーを身近に感じてもらうことが目標です。そのために発信する際には言葉一つひとつを大切にしています。

ー「車いすいすいかんちゃんねる」をどのような人に届けたいですか?

届けたい相手は様々います。当事者の方、当事者を支える方、そうでない方など皆さんが知るきっかけや一歩踏み出すきっかけになれたらと思っています。また、発信して前向きなコメントをいただくことで、僕の自信にもつながり、僕にとっても一歩踏み出すきっかけになるので、その相乗効果があると思います。

海辺でかんたさんがサングラスをかけている写真

ーYouTubeの活動をはじめて変わったことはありますか?

良い変化がたくさんありました。自分と同じ病気のお子さんがいらっしゃる親御さんからメッセージをいただいたり、YouTubeをはじめたことをきっかけに、出会えた方がいたり、見れた景色があったり...。

これからも「あなたの隣に車いす」という言葉をモットーに、一歩ずつ着実に発信を続けていくことで、「車いす」を身近に感じてもらえるよう頑張っていきたいと思っています。




インタビューから学んだこと

YouTubeチャンネル「車いすいすいかんちゃんねる」は、あたたかい世界観や丁寧な言葉選びから、かもしだされるアットホームな雰囲気にとっても安心できます。

今回、中島幹太さんにお話を伺うことができ、想いをのせてつくってきたプロダクトが、お届けした先で誰かの自信につながっていたり、人生の課題のうちの1つを解決していたりといった役割を持たせていただいていることに、とても嬉しく思いました。

同時に、障がいがあるから特別に何かをしてあげたいと考えるのではなく、あたりまえに助け合うことができ、日常の中に車いすやSOLITのプロダクトのような人々を支えるモノの存在がある。そんな社会になってほしいと強く感じることができました。

 

わたしたちは、これからもオールインクルーシブな社会の実現を信じてくださる皆さんと一緒に進んでいきたいと思います。

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