金沢福祉用具情報プラザの、異なる福祉用具を異なる人へ届ける方法/INTERVIEW

金沢福祉用具情報プラザの、異なる福祉用具を異なる人へ届ける方法/INTERVIEW

目次

みなさんこんにちは!2022年7月からSOLITインターンをしている、きみかです。

本記事は、SOLITのプロダクトを実際に展示してくださり、多様な人も地球環境もともに考慮された「オールインクルーシブ」という考え方や価値観の発信拠点「SOLIT STAND」としてご協力いただいているみなさまへのインタビュー企画です。

今回は、石川県の金沢市にあり、福祉用具を数多く展示している「金沢福祉用具情報プラザ」。2021年11月からSOLIT STANDを設置していただいています。

展示品を管理されている本田さんにインタビューをお受けいただきました。


INTERVIEW

出来ないを出来るに変える一つの手段

ー 金沢福祉用具情報プラザとは、どんな施設ですか?

石川県金沢市にある福祉用具の常設展示場です。衣服や入浴用具、排泄用具、車いすなどの移動機器、食事用具など、あらゆる種類の福祉用具を約1200点展示しています。

当プラザでは、福祉用具の購入を検討中の方を対象に、試用貸出を1週間無料で行っています。それは、福祉用具を使用し続けるにあたって、生活環境に適合するのかを実際に使用する場所で体験していただくことは重要だと思っているからです。

SOLITを展示している福祉用具施設

ー 福祉用具の魅力は何ですか?

今できないことを出来るようにしてくれる魅力があります。また、福祉用具は人のやる気にも介入できます。例えば、SOLITのDawn Jacketは、脇にマチをつけて肩まわりを動きやすくすることで、車いすが漕ぎやすくなるように工夫されてますよね。

そのことによって、漕ぎづらかった車いすがDawn Jacketを着ることで漕ぎやすくなったら行動範囲も広がると思います。福祉用具も同じように、利用者の「出来る」を増やして、やる気を上げることにつながります。


「一人一人を知ること」が、福祉用具の魅力を引き出す

ー 福祉用具の魅力を伝える際に心がけていることは何ですか?

福祉用具は同じものはひとつも置いていないので、一つ一つどんな機能や特徴があるのか把握するようにしています。また、障害の種類は同じでも、住んでいる環境や性別、年齢、好みなど、福祉用具を使われる方にはさまざまな違いがあります。そのため、その方がどういう方なのかを聞き取り、知ることを一番に心がけています。そこから、その方に合う福祉用具を提案します。

提案をして、来館された方の悩みに合った福祉用具を選べた時に、やりがいを感じます。逆に難しいと感じることは、来館された方の障害や生活の悩みに合った福祉用具が見つけられないときです。


ー 「金沢福祉用具情報プラザ」を一言で表すなら何ですか?

「見て、触れて、体験できる」施設だということです。実際に見て体験してみて、初めてその用具がどれだけ便利なのかを知ることができると思っています。

SOLITを展示している福祉用具施設

 

障害のある方も、もっと外出して欲しい

ー SOLITとの出会いはいつですか?

昨年、知り合いの作業療法士からお洒落で障害のある方も着やすいファッションメーカーがあると聞いたのが最初です。その後、興味を持ち、代表の田中さんに連絡させてもらいました。また、昨年の10月に石川県で試着会をされていた時に、実際にプロダクトを初めて見させてもらいました。


ー SOLITの「オールインクルーシブ」という考え方のどこに共感してくださったんですか?

私は「誰も取り残さない」という考え方に共感しました。なぜなら、この考え方は福祉用具を扱ううえでも共通しているからです。福祉用具の役割として、誰も取り残さないように色んな用具があって、その人の自立度や、やりたいことを達成するために福祉用具が存在しています。


ー なぜSOLIT STANDをやろうと思ってくださったのですか?

障害のある方ももっと外出して欲しいという思いでSOLIT STANDをやろうと思いました。なぜなら、SOLITのプロダクトは機能性だけでなく、お洒落ですし、外出したいという想いの後押しができると思ったからです。実際に「これなら外に出やすい」という声も頂きました。


ー SOLIT STANDをしてみて、施設としての変化がありましたか?

SOLIT STANDでは、介護シューズコーナーと共に、来館者の目に触れやすい場所に展示しています。また、視察の際にプロダクトをご紹介しています。

当プラザでは、お子さんから高齢者まで様々な方を対象とした福祉用具を置いていますが、割合としては高齢者向けのものが多いです。

SOLITのプロダクトを展示することで、障害のある若い方への衣服の相談にも乗りやすくなったと思います。お洒落だからおすすめしやすいですし、紹介できる幅が広がりました。また、作業療法士やリハビリ関係の方が関心を持ってくれることが増えました。

SOLITを展示している福祉用具施設 

ー 今後、注力したいことは何ですか?

現在、約1200点の福祉用具を展示しており、一人ひとりに合った福祉用具を選定しているため、どうしても魅力を伝えきれていないものがあります。そういった福祉用具の良さを伝えるために、YouTubeで配信している動画で特徴や使い方をお伝えしています。これからもSNSを活用した情報発信に力を入れていきたいです。

特に、コロナ禍になってからSNSの活用がポイントであると考えています。SNSで発信することで、沢山の人に福祉用具を知ってもらい来場していただける機会にも繋がりますし、ご協力いただいているメーカーの力にもなれればと思います。

試着会などのイベントを当館でも是非やって頂けたらと思います。


金沢福祉用具情報プラザについて

金沢福祉用具情報プラザは、石川県金沢市にある日本最大級の福祉用具展示場。あらゆる種類の便利な福祉用具を手に取って使い勝手を試すことが可能。福祉用具を一週間貸し出すこともしている。


金沢福祉用具情報プラザの詳細はこちら

https://www.kz-yogu-plaza.net/

https://ja-jp.facebook.com/kfyjp/

https://www.youtube.com/channel/UClGMOCJ_h55BYo3ufQEGnPA

https://www.instagram.com/kyoguplaza/?hl=ja

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