2024年4月23日(火)、文化多様性の大きな都市バンクーバー(カナダ)で開催されるバンクーバーファッションウィーク(VFW)のランウェイにSOLIT!が登場します。
SOLITのランウェイに関する情報
今回、VFWコンセプトとして掲げているのは「多様性」。時代をつくるコレクションの舞台だからこそ、私たちが求めるオールインクルーシブな社会のあり方とファッションの姿をこの舞台で表現してきます。このVFWの挑戦においても、私たちは多様なメンバーとチームを作ることを大切にしてきました。障がいの有無、セクシュアリティ、難民などの国籍や宗教的事情などから、これまであらゆる物事の意思決定や上流の部分で見逃されてきた人たちと共に大きなランウェイへ挑むということには、ただの作品発表以上の意義や意味があると感じているからです。
主流メディアやマーケティングにおいて、依然として見逃され、時に過小評価され、不正確に描かれている現状も見聞きする機会が国内でも増えてきた中で、当事者となるメンバーと共に世界の舞台へ挑戦し、その過程や本番で見聞きし体験してきたことをしっかりと日本の場で伝え、日本におけるダイバーシティー促進(DE&I-ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)をさらに推し進めるため、VFW事後の凱旋イベントの開催を決定いたしました。
(このイベントは、東急株式会社・渋谷ヒカリエ Creative Space 8/(はち)の全面的なご支援を受けて開催いたします。)
「Fashion Values Society-DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間」では、この場限りでのコンテンツを用意する予定です。事前予約制のものもございますので、どのようなことが体験できるのか、こちらの記事や今後掲載される追加情報をチェックしていただき、たくさんの方にご参加いただけることを願っています!
VFW衣装も含めたSOLITファッションアイテムの試着/購入は5月17日(金)〜19日(日)開催のVFW報告会/試着販売・受注会にご参加ください。
開催概要
日時
- 2024年5月14日(火)14時00分~20時00分
- 2024年5月15日(水)11時00分~16時30分
- 2024年5月16日(木)11時00分~16時30分
会場
渋谷ヒカリエ 8/ COURT
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
※お手洗いは(1階・2階以外の)各フロアにあり、優先トイレ、オストメイトもございます。
公共交通機関からのアクセス
- JR線・京王井の頭線「渋谷駅」と2階連絡通路で直結。
- 東京メトロ銀座線「渋谷駅」と1階で直結。
- 東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口と直結。
お車でご来場のお客様
「駐車場のご案内」に会場周辺の駐車場情報が記載されております。
※一部バリアフリー対応の駐車場がございますので、ご利用の際は渋谷ヒカリエスタッフまでお声がけください。
3DAYSイベントコンテンツ
本イベントでは、会場をいくつかのエリアに分け、それぞれの場所で見たり、聞いたり、学んだりすることができるように設計します。それぞれのエリアやイベントコンテンツにおいて、参加申込の要/不要なども変わりますので、注意してご確認ください。
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展示スペース「3つの課題と解決策」(常設展/予約不要)
このエリアでは、今回のVFWでの挑戦の背景やコレクションでの様子、実際にモデルたちが着用した衣装などを見て・知る体験ができます。特に、今回のファッションショーでの挑戦において、DE&Iの視点から重要になった3つの課題とその解決策に関して言及された展示を用意しています。
1)モデルの多様性(美の固定化の脱却の解決策)
2)衣装の展示(服の課題の解決策)
3)Representation(人種の多様性の課題解決)
展示は会期中、随時見学が可能です。
予約も不要ですので、お買い物やお仕事の合間にも気軽に立ち寄っていただければと思います。
#ファッション #DE&I #インクルーシブファッション #人権 #当事者起用
ギャラリーツアー(時間限定/予約制)
展示スペースの内容をより深く理解し、対話を通じて学びを深めたい方に向けて、VFWでランウェイを歩いたモデルたちによる展示スペースのギャラリーツアーを開催します。
モデルたち自身のバックグラウンドも様々な中で、障がいの有無に関係なく皆が心地よくファッションを楽しむためにはどのような工夫ができるか、当事者として今回の挑戦をする中で何を見聞きし感じたか、ランウェイを歩いて感じたことなど、それぞれの視点から新たな発見が得られる場を創出します。
ガイド役となるモデルたちはそれぞれ第一言語が英語だったり手話だったり、日常的に車椅子を使っていたりとさまざま。多様な対話の機会としても、楽しく学びながらご参加いただければと思います。
🌎TIME
5/14(TUE) 14:10-14:40
5/15(WED) 13:00-13:30 / 14:00-14:30
5/16(THU) 13:10-13:40
🌎ギャラリーツアー事前予約フォーム
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#ファッション #DE&I #インクルーシブファッション #多様なコミュニケーション
ワークショップ(時間限定/予約制)
多様な人の声をどのようにプロダクト開発に生かすのかを体験できるインクルーシブデザインワークショップ。一回あたり1時間程度の枠の中で、インプット〜ワークショップを通じた対話やアウトプットまでを体験します。今回は二つのテーマでのワークショップを予定しています。多様な当事者とのモノづくり/事業作り/空間作りなどを体験できる時間になれば嬉しいです。
● テーマ1:SOLIT! Duh! 多様な人と作り上げるファッションデザイン
今回のVFWのルックに登場する、ワンピースを活用したワークショップです。「低身長・プラスサイズ・車椅子・男性でも着たいと思えるワンピースをつくろう」として出来上がったのがランウェイで登場するアイテムですが、このデザインも参加する人や意思決定の方法によって形は変わっていくのかもしれません。服を起点に、そんな多様なデザインを一緒に考えるワークショップです。
TIME:5/16(THU) 11:00-12:30
#ファッション #DE&I #インクルーシブデザイン #ものづくり
● テーマ2:当事者と考えるマイノリティー・コミュニケーション
今回のVFWの挑戦で特に苦労したことが、多様な当事者とのコミュニケーションでした。第一言語が日本語でない外国にルーツを持つメンバーやろう者のメンバーと共に取り組んだ今回のプロジェクト。皆さんの職場や学校などの身近なところにも起こる、「異なる属性のメンバーが集まったときにどんなコミュニケーションをできればいいのだろう?」といったことを一緒に考えていくワークショップです。
TIME:5/16(THU) 14:00-15:30
#インクルーシブデザイン #DE&I #多様なコミュニケーション
🌎ワークショップ参加事前予約フォーム
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トークセッション(時間限定/予約制)
日本は、ダイバーシティー推進においてはまだまだ後進国だといえます。ただ、その中でもダイバーシティー推進のために多くの個人/事業者が声を上げ続けていることも現状です。今回のグローバルな舞台での挑戦でも直面した、あらゆる側面でのダイバーシティー&インクルージョンに関わる課題から、様々な分野で活躍する登壇者をお招きし、日本でのダイバーシティー推進の未来について、ご来場の皆様と考え、実践の機会に繋がるようなトークセッションをご用意しています。
● TALK SESSION1:It's SOLIT! Duh!-ファッション視点で語る多様性
SOLITがバンクーバーファッションコレクションで実現した、「ファッションにおける多様性」の実践に関するトーク
ファッションにおける多様性に伴う課題として、①形状・デザインにおける課題、②モデルのダイバーシティ、③ショーにおけるレプレゼンテーション(多様な当事者を起用すること)が挙げられます。SOLITはファッションサービスとしてより多様な人が着やすいファッションのデザインを実現するだけでなく、今回のファッションコレクションでは起用するモデルのダイバーシティとその起用をすることによる社会構造に対する問題提起を行いました。セッションの中ではその課題背景と実践した解決方法の共有を行います。
- 和田菜摘(SOLIT株式会社 環境・人権担当)
- 芳坂 映由花(VFW出場モデル)
- Nao(VFW出場モデル)
- 水口 ミライ(VFW出場モデル)
- Moeba(VFW出場モデル)
TIME:5/14(TUE) 15:00-15:40
#インクルーシブファッション #チームビルディング #DE&I #当事者起用 #日本から世界へ
●TALK SESSION2:多属性の人が巻き込まれる、共に在るための私たちのデザイン
多様な属性の人を巻き込むこと、共存を可能にするデザインの実践者たちによるトーク
これまで効率化やわかりやすさによって分断・区別されてきたものを、属性を超えて提供するサービスやデザインを実現し、それらを実現するためにさまざまな人を巻き込みながら「共にデザインをする」ということ。わかりにくさや、価値観や特性の多様性ゆえの難しさや、だからこそ実現できることについてそれぞれ異なる分野での実践者たちの視点で語ります。プロダクトデザイン、サービスデザイン、公共や街のデザインなど幅広い実践事例からのお話や課題感をお伝えする予定です。
- 田中 美咲(SOLIT株式会社 代表取締役)
- 大瀧 篤(一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会 理事/スポーツクリエイター)
- 小池 友紀(at FOREST株式会社 CEO)
- 正木 雄太(at FOREST株式会社 COO)
- 森 一貴(参加型デザイナー)
TIME:5/14(TUE) 15:50-16:40
#インターセクショナリティ #インクルーシブデザイン #多様性の共存 #プロダクトデザイン #サービスデザイン #公共デザイン #ものづくり●TALK SESSION3:社会のバリアの落とし穴。 -成功するバリアアリー、失敗するバリアフリー
敢えてバリアを残すことで助け合いを生み出す設計や、バリアフリーにしすぎて失敗する事例を語る
2024年4月1日から事業者の法的義務となった障害者差別解消法。ここから多くの企業や施設が変化を求められる中で、物理的バリアを解消して解決したつもりになってしまうケースはとても多いのではないでしょうか。実は物理的バリアと同じくらい大事なのがソフト面でのバリアに関する理解。様々な課題当事者とその解決を行う事業者と共に、それぞれの立場から、見落としがちなバリアの落とし穴について語ります。
- 田中 美咲(SOLIT株式会社 代表取締役)
- 石井 健介(ブラインドコミュニケーター)
- 宮田 尚幸(Vilhelm Hertz Japan)
- 横井 志教(株式会社アイシン YYSystem担当)
TIME:5/15(WED) 11:00-11:50
#インクルーシブデザイン #バリアフリーの罠 #空間設計 #DE&I●TALK SESSION4:DE&Iを進めたら、見えたこと。 -事例から紐解く本当のメリットデメリット -
ダイバーシティ推進の本当の価値とは。「それって儲かるの?」に対する答え
ダイバーシティ推進の価値は近年多岐に渡り語られるものの、未だ課題は多く存在しています。特に日本企業では「それって儲かるの?」という問いは後を絶ちません。グローバルでのDE&I推進を行う団体と、実践企業、企業の推進を伴走支援するSOLITにより「ダイバーシティー推進は経済的にも社会的にも価値のあることなのか」について核心に迫ります。
- 和田 菜摘(SOLIT株式会社 環境・人権担当)
- 井田 幸男(コクヨ株式会社 サステナビリティ推進室 理事)
- 合澤 栄美(The Valuable 500 日本/アジア太平洋地域担当マネジャー)
- 東 由紀(コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 執行役員 最高人事責任者 兼 人事・総務本部長)
TIME:5/14(TUE) 18:10-19:00
#組織のDE&I #インクルーシブデザイン #事業創出 #ビジネス #チームビルディング
●TALK SESSION5:ファッションにおける新たな持続の可能性 -情緒的な耐久性とは?-
商品寿命の長期化や素材の耐久性だけでない、私たちができる情緒的耐久性とは
トレーサビリティなど生産背景の透明化、人権などへの配慮、サステナブルマテリアルや、リサイクル・リペアの仕組みなど近年サステナブルファッション・エシカルファッションについて語られるものの、サプライチェーン全体の一部の変化に留まりやすいのが現状です。ここでは、新たな持続可能性の視点として、「情緒的な耐久性を持つファッション」についての実践者から事例を学び、これからのファッションの持続の可能性や選択肢、「ソフト」面でのアプローチやファッションの新しいあり方についてなどを考えます。
- 田中 美咲(SOLIT株式会社 代表取締役)
- 石井 挙之(仕立屋と職人)
- ワタナベユカリ(仕立屋と職人)
- 峯村 昇吾(造形構想株式会社)
TIME:5/14(TUE) 17:00-17:50
#情緒的耐久性 #新たなサスティナビリティ #ファッション #トレーサビリティ
●TALK SESSION6:エンターテイメントにおける多様性の生み出し方 -当事者起用と世界的な潮流-
当事者がしっかりと反映される重要性 in エンターテイメント/メディア
当事者の役に当事者を使わないことや、文化の盗用を無視した起用など、エンターテインメントにおけるレプレゼンテーションについては、多くの媒体で近年問題視されています。なぜ変わらなくてはならないのか、なぜ問題なのかといった基礎的な課題共有とともに、その背景で起きる当事者が感じる課題、あるいは発信者となるメディア側からの視点から、今後どのようにエンターテインメントやメディアにおいて多様性を生み出していくことができるのかを考えます。
- 田中 美咲(SOLIT株式会社 代表取締役)
- Christine Hemphill(Open Inclusion)
- 桑山 知之(演出家・ドキュメンタリーディレクター)
- 丸山 晴生(俳優・フォトグラファー)
TIME:5/15(WED) 15:10-16:10
#当事者による表象 #文化の盗用 #メディア #エンターテイメント #DE&I
●TALK SESSION7:無意識の偏見とは? -難民モデルと考える今世界の中で必要なこと-
バイアスが消えない社会で、難民モデルの存在が今必要とされる理由
難民の就労伴走を行う団体と、難民モデルを起用したSOLIT。それぞれの取り組みが必要な社会構造や背景とともに、なぜ今難民が「表に立ち、自分を表現する」ことが必要なのか。その背景に潜む、私たちの身近なところに潜むマイクロアグレッション(無意識下の偏見)や、当事者が感じる「バイアス」「それによる困難」と、私たちが今できることと必要なことについて語ります。
- 和田 菜摘(SOLIT株式会社 環境・人権担当)
- Moeba(VFW出場モデル)
- 林 将平 (特定非営利活動法人WELgee)
TIME:5/15(WED) 12:10-13:00
#バイアスに気づく #移民難民 #多国籍のチーム作り #難民雇用 #DE&I
🌎トークセッション観覧参加事前予約フォーム
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日本での更なるダイバーシティー推進のために
SOLITでは、誰もどれも取り残さない、オール・インクルーシブな社会の実現をビジョンとして掲げ、これまで、ダイバーシティー推進のプロジェクト伴走支援、独自の調査研究の継続とデータ蓄積、自社ブランド「SOLIT!」のプロダクト販売、企業/団体導入を主たる事業として取り組んできました。
私たちにとって、これは単なるイベントではなく、日本におけるDE&Iの推進に向けた一翼を担う重要な機会であり、より広く浸透させるための一歩としたいと考えています。
All-Inclusiveな世界を社会全体で体現できる日が来るように、わたしたちが目指す理想の社会を「Fashion Values Society-DE&Iを知る、感じる、繋がる3日間」の場で感じていただければと思います。ともに立ち上がる仲間たちが集まり、共感を生み、オールインクルーシブな輪が広がっていく第一歩となりますように。
多くの方にお会いできることを、SOLITメンバー一同、楽しみにしています。
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